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『クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識』あらすじとネタバレ感想!戯言シリーズ第二弾

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戯言遣いと殺人鬼の邂逅――「戯言シリーズ」
屈指の人気作!

人を愛することは容易いが、人を愛し続けることは難しい。人を殺すことは容易くとも、人を殺し続けることが難しいように。生来の性質としか言えないだろう、どのような状況であれ真実から目を逸らすことができず、ついに欺瞞なる概念を知ることなくこの歳まで生きてきてしまった誠実な正直者、つまりこのぼくは、5月、零崎人識という名前の殺人鬼と遭遇することになった。それは唐突な出会いであり、また必然的な出会いでもあった。そいつは刃物のような意志であり、刃物のような力学であり、そして刃物のような戯言だった。その一方で、ぼくは大学のクラスメイトとちょっとした交流をすることになるのだが、まあそれについてはなんというのだろう、どこから話していいものかわからない。ほら、やっぱり、人として嘘をつくわけにはいかないし――戯言シリーズ第2弾

Amazon商品ページより

戯言シリーズ第二弾となる本書。

前の話はこちら。

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他人が苦手なぼくが珍しく大学の同回生たちと交流を持つわけですが、それが悲劇を生み出すことになります。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

同回生との交流

主人公のぼくは大学の食堂で、不意にクラスメイトの葵井巫女子(あおいいみここ)という女性から声を掛けられます。

裏表のない、天真爛漫な巫女子はぼくを自分のペースに持ち込み、彼女の友人である江本智恵の誕生日パーティーに招待します。

他には同じくクラスメイトの貴宮(あてみや)むいみ、宇佐美秋春が参加予定で、ぼくは何となくその誘いに応じます。

これが新たな事件の始まりでした。

殺人鬼

京都では六人もの犠牲者が出た連続殺人事件が起きていました。

ある日、ぼくは何者かにつけられているのを感じ、例の通り魔殺人の犯人であることを直感します。

河原にある橋の下で対峙すると、お互いに驚きます。

年齢と性別くらいしか共通点がないにもかかわらず、鏡を見ているかのようにそっくりだったからです。

二人はちょっとした死闘を繰り広げ別れますが、この後も幾度となく会うことになります。

その連続殺人鬼の名前を、零崎人識といいます。

新たな殺人事件

ぼくは智恵の誕生日パーティーに参加し、それなりに楽しい時間を過ごしますが、問題はその後に起きました。

ぼくが巫女子を送って帰る途中、彼女の携帯に智恵から電話があり、彼はそこで智恵の最後の声を聞きます。

翌日、智恵は自分の家で絞殺されているのが発見されました。

警察は誕生日パーティーに参加したぼくたちを疑いますが、智恵の死亡推定時刻において全員にアリバイがあり、現状において容疑者は絞れていません。

手口からして零崎による犠牲者ではなく、ならば犯人は誰なのか。

ぼくは気が付くと様々な外力によってどんどん事件に巻き込まれ、知りたくもなかった真実にたどり着いてしまいます。

感想

正統派ミステリ

著者の西尾維新さんは本書を三日間で書き上げたという話があります。

五百ページ分の文字をパソコンで打ち込むだけでも大変だというのに、とんでもない速筆です。

速く書き上げたから内容が雑かといえば、そんなことはありません。

読者には平等に証拠が提示され、零崎の関与していない一連の事件についてちゃんと推理できるように構成されています。

これはミステリにおけるフェアの条件であり、立派な正統派ミステリです。

その完成度の高さから、シリーズあるいは西尾さんの作品の中でも人気の高い作品になっています。

後味の悪さが随一

殺人事件が起きている時点で後味が良いということはありませんが、それ以外の理由によって本書はかなりの後味の悪さを誇っています。

ここまで救われない話はそうあるものではありません。

この点において、賛否が分かれるかもしれません。

暗号の意味

殺害現場には『X/Y』という暗号が残されていて、終盤になって考え方がある程度提示されるものの、明確な答えは示されません。

作中の考え方にそって意味を考えましたが、意味が良く分かりませんでした。

重大なネタバレになりそうなのでここでは言及しませんが、ネットで調べると二つほど説が出てきます。

個人的には巫女子ちゃんの心情にリンクした方がしっくりくるのですが、それだとX/Yに無理がある気がしていまいち納得がいきません。

この辺りは読者それぞれの考え方で納得するしかないのかもしれません。

おわりに

ぼくの心がさらに歪むような話でした。

ミステリ好きの僕からしたらウェルカムな内容で、京都という学生街での日常と非日常が絶妙に織り交ざって最高でした。

次の話はこちら。

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