『キウイγは時計仕掛け』あらすじとネタバレ感想!一同が会して謎に挑む
建築学会が開催される大学に、γの字が刻まれたキウイがひとつ届いた。銀のプルトップが差し込まれ手榴弾にも似たそれは誰がなぜ送ってきたのか。その夜、学長が射殺される。学会に参加する犀川創平、西之園萌絵、国枝桃子、海月及介、加部谷恵美と山吹早月。取材にきた雨宮純らが一堂に会し謎に迫るが。
Amazon商品ページより
シリーズ第九弾となる本書。
前の話はこちら。
時が流れて離れていた面子が一堂に会し、Gシリーズの一つの終着点として素晴らしい内容になっています。
もちろんシリーズはまだ続きますが、次作以降は明らかにフェイズが変わるので、そういった意味でも貴重です。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
学会
恵美は純とともに日本建築学会の会場に向かっていました。
学会で山吹が論文を発表することになっていて、その一部は恵美の研究が土台になっているため、彼女に白羽の矢が立ったのでした。
純もまた学会の取材にテレビ局のナレータとして参加します。
こうして離れていた面子が集まり始めます。
お届け物
日本建築学会の学会本部に荷物が届きます。
中身はキウイで、それにプルトップがついています。
まるで手榴弾のような見た目で、送ってきた理由が分かりません。
この時点ではそこまで危険と認識されませんが、後に例のギリシャ文字が登場し、違った意味を持つようになります。
予感
ここからしばらく再会の挨拶が続きます。
萌絵や犀川、国枝や海月など懐かしの面子が現れ、S&Mシリーズに登場していた島田も出てくるので、もう勢揃いです。
読者としてはそのやりとりを見ているだけで楽しいですが、一方である種の予感をさせることも本書は欠かしません。
恵美と純が入った風呂にもまた例のキウイがあり、様々な場面を知っている読者は、これは例のギリシャ文字の…と予感を募らせることになります。
こうして学会は始まるのですが、予感通り、事件が起こり、一同が会して一つの事件とその奥にあるものと対峙することとなります。
感想
懐かしい面子
本書はまず登場人物が豪華なところが良いです。
Gシリーズのみならず、森作品に登場する様々な人たちが登場し、そのやりとりを見ているだけでニヤニヤが止まりませんでした。
萌絵と犀川の関係が順調であること、久しぶりの海月登場に対する恵美の反応など、どれを切り取っても嬉しくて、単純に読んでいて幸せでした。
シリーズを超えていく
『α』以降からますますGシリーズではおさまらないスケールに広がっていたのですが、本書でも同様です。
事件が起きて、その裏に何か大きな意志を感じる。
けれど視座が高すぎて、そこに込められた『なぜ』が分からない。
どんどん物語が抽象的になっていくのを感じました。
一方で、物語の締めくくりでは恵美視点での彼女の感情の変化に注目していて、この大小様々な要素が混ざったところが僕は大好きです。
全てを理解できなくても面白いのだと、森作品を読んでいるといつも感じます。
おわりに
一つのシリーズの到達点として素晴らしい作品でした。
次作から新たなフェイズに移り、Wシリーズなどその辺りとリンクするような壮大な話になってくるので、乞うご期待!
次の話はこちら。
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