『怪談徒然草』あらすじとネタバレ感想!対談形式で綴られた怪談実話集
別格の恐怖。封印された三角屋敷の恐怖を再び――。恐怖語りの神髄!
「平家がまだピチピチしていて、とてもよろしゅうございました」と壇ノ浦での旅行を語る加門七海が、体験した本当にあった怖い話。中国旅行中に重慶の旅館で出会った死神。無理やり造りを変えてしまったために、氏子が次々と死んでしまった神社。付き合う男性が全員死んでしまった絶世の美女。そしていまだに続いているという東京都慰霊堂と三角屋敷を巡る話(完全封印版)などありとあらゆる体験を語った「怪談本」の決定版。真の恐怖は怪談語りにあり。著者の初期の怪談実話集、待望の復刊。文庫版ように、「三度目のあとがき」を書き下ろし。解説は東雅夫氏。
Amazon商品ページより
二〇〇二年に単行本として発表され、今回二度目の文庫化となる本書。
小説ではなく、著者である加門七海さんが自身の体験、あるいは友人・知人から聞いた怪談を話すという形をとっているので、輪を作って実際に怪談を聞いているような臨場感を味わうことができます。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
三夜にわたる怪談
本書は加門さんが語り手、企画担当の三津田信三さんが聞き手という役割を与えられ、実際に話した内容を可能な限り、忠実に本に記しています。
だから話し言葉で書かれていて、非常に読みやすい。
しかも臨場感があるから、頭の中で容易に想像できてしまいます。
一つの話を終えると、加門さんと三津田さんの対談によってエピソードが深堀されるので、それがまた興味深い。
この対談は三夜にわたって行われていて、その場に実際にいたらさぞ贅沢な時間だったんだろうな、とニヤニヤしながら読んでました。
日本各地の怪談
加門さんのネタは本当に豊富です。
それは様々な場所に赴き、経験をしているからなのですが、それ以上に霊的なものが加門さんに近づいているのだなということが本書を読んで分かります。
こんな数の怪異が日常に潜んでいるの?
嫌な予感を無視すると、こんなことになってしまうの?
どの話も面白いと同時に、本当に怖いです。
誰もが知る歴史に関係する怪談だったり、海外の怪談だったり、もう何が何だか分からない怪談だったり。
ダメだとは思いつつも、怪談に関係する現地に行きたいという衝動に幾度となく駆られました。
感想
良作ホラーの宝庫
本書は著者である加門さんが実際に体験した、あるいは知人や友人などから聞いた怪談が数多く収録されています。
数にして三十編以上あり、とにかく盛り沢山です。
これだけあると品質もそれなりだろうと思う人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
一編たりとも気が抜けないくらいにこれが面白いんです。
こんな出来すぎた話がある?と思うくらいよくできた怪談の数々で、はじめはどうせ作り話か話を盛っているんだろうと半信半疑でしたが、途中からそんなことどうでもよくなるくらいに夢中になってしまいました。
ちゃんと読むというよりも、心の落ち着いた夜になんとなく読んで、いつの間にかその世界に引き込まれてしまう。
そんな感覚を味わってもらえると幸いです。
本が苦手な人にもオススメ
本書の特徴で良いなと思ったのが、小説というスタイルをとっていないことです。
加門さんが基本的に語り、ある程度話し終えたら対談に移る。
なので会話ベースでとにかく読みやすいです。
これなら読書が苦手だという人でも安心して読めますし、怪談を扱った本ならではの魅力も堪能することができます。
おわりに
ちょうどホラーにはまり出した時期だったので、良いタイミングで復刻してくれました。
角川ホラー文庫には感謝しかありません。
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