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『犬がいた季節』あらすじとネタバレ感想!学生たちの青春時代を犬が見届ける物語

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1988年夏の終わりのある日、高校に迷い込んだ一匹の白い子犬。「コーシロー」と名付けられ、以来、生徒とともに学校生活を送ってゆく。初年度に卒業していった、ある優しい少女の面影をずっと胸に秘めながら…。昭和から平成、そして令和へと続く時代を背景に、コーシローが見つめ続けた18歳の逡巡や決意を、瑞々しく描く青春小説の傑作。

Amazon商品ページより

どの時代にも通ずる、普遍的な青春小説である本書。

『コーシロー』という犬を中心にして、同じ舞台の違う時代を描き、時代の移ろいと共に変わるもの、変わらないものが明確になります。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

本書の構成

本書はコーシローと名付ける犬を拾って、学校で飼い始めるところから始まります。

コーシローは誰かに飼われることがないため、学生が卒業すれば次の世代に引き継がれ、出会いと別れを必然的に繰り返すことになります。

そして、コーシローの視点での描写も挟まり、それによって彼が時代の移ろいをどう感じているのかが分かるようになっています。

コーシロー

昭和六十三年。

高校三年生の塩見優花が美術部の部室に行くと、見知らぬ白い犬がいました。

犬はコーシローと呼ばれていて、生徒が部室に来たら、部員の早瀬光司郎の席に座っていたのだといいます。

一同は飼い主を探すことにします。

進路

優花の通う高校は県有数の進学校で、進路をどうするかの分岐点に立っていました。

彼女の成績は今一つ悩んでいる頃でしたが、東京への上京含めて様々な選択肢があります。

一方で、当時は男尊女卑が色濃く残っており、優花がどれだけ勉強しても祖父母には良い顔をされず、無条件に褒められる兄との差に行き場のない不満を抱えていました。

責任

コーシローの飼い主は結局見つからず、優花たちは校長先生と話し合いの末、学校で飼う許可をとります。

命を預かることの責任。

優花たちはそれをしっかり受け止め、自分たちで交代しながらコーシローの面倒を見るようになります。

そんな中で、早瀬と優花の交流が描かれますが、そこには青春時代ならではの複雑で繊細な感情があふれていました。

感想

微笑ましく、胸のうちをくすぐられる感覚

作品紹介にも普遍的とある通り、時代が変わろうとも、青春時代の繊細さと多感さは変わらないことがよく分かります。

僕は平成に青春時代があったのですが、本書を読んで若い登場人物たちを微笑ましく見つつも、どこか自分を重ねて胸のうちをくすぐられるような感覚を覚えました。

恋愛も友情も両方です。

僕の体験とは重ならない出来事ばかりなのに、その根源にある感情は共通しているものがあって、自分に重ね合わせても不思議なほど違和感がありませんでした。

個人的には堀田と相羽の友情の話が格別です。

これだけでも極上ですが、後日談というか、令和における話もあると胸にじんとくる感動がありました。

あくまで予想の範囲内

本書が良作であることは間違いありません。

一方で、どの物語に関しても話の展開やオチがある程度の段階で読めていて、しかもおおかた当たってしまう。

予想の範囲を超えてこなかったことで、目が覚めるような感動や興奮はなく、その点ではちょっとだけ残念でした。

じわっと温かくなるけれど、ぐわっと熱くなることはなかった。

そんな感覚です。

でも、予想していた物語を想像以上に美しく提示してくれることも良作だと思うので、不満というよりは、より良くという視点で書きました。

おわりに

青春時代を思い出すと共に、自分のこれから先の人生においてもまだまだ楽しいことがあふれている。

そんな希望を受け取れる物語でした。

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