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『星の王子さま』あらすじとネタバレ感想!大切なものは目に見えないことを大人には思い出してほしい

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サハラ砂漠のまんなかで乗っていた飛行機がこわれてしまったぼく。人の住む場所から遠くはなれた砂漠で、ぼくは小さな声を聞き目をさました。「おねがいします…羊の絵を描いてくれよ!」ふしぎなことに、そこには変わったおちびちゃんがいてぼくをじっと見つめていたのだ。「おまえも空からきたんだね!どこの惑星?」新訳で生まれかわった「星の王子さま」。

【「BOOK」データベースより】

本書はフランス人飛行士であり、小説家でもあるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリが手掛けた小説で、1943年にアメリカで発売されてから二百以上の国と地域の言葉で翻訳され、総販売部数一億五千万冊以上というロングベストセラーを記録しました。

内容は知らないけれど、タイトルは聞いたこともあるという方も多いのではないでしょうか。

僕もその一人で、ふと思い立って読んでみました。

すると、自分が思っていたストーリーは全く違っていただけでなく、大人になった今だからこそ突き刺さる内容に驚き、それ以上に心を強く動かされました。

この記事では、これから本書を読んでみたいという方に読み所などをご紹介したいと思います。

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簡単なあらすじ

操縦士のぼくが操る飛行機が壊れてしまい、サハラ砂漠に不時着。

整備士も乗客もいなく、飲み水は一週間分だけ。

人の住んでいる土地から千マイル(約千六百キロ)離れた土地でぼくは一晩過ごします。

すると翌朝、奇妙な小さな声で目が覚め、目の前に小さな男の子がいました。

話をするうちに、男の子は地球とは違う小さな惑星からやって来た王子であることが判明します。

王子は自分のいた惑星のこと、地球に辿り着くまでに立ち寄った六つの惑星のことを話し、その後は地球での出来事が描かれます。

ぼくと王子の交流の中で、読者は子供の心と一緒に失ってしまった大切なことを知る、もしくは思い出して行きます。

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訳者によって味わいは千差万別

外国語で執筆された本を和訳する場合、訳者の感性によって表現はしばしば異なり、時には受ける印象が大きく異なる場合があります。

僕のこの記事は、管啓次郎が翻訳した角川文庫版をもとに書いています。

元々、日本での翻訳権は岩波書店が独占的に有していましたが、2005年に満了。

それ以降、十種類以上の翻訳本が出版されていますので、どれか一冊を読んで感銘を受けたという方は、ぜひ他の訳者の本も読むことをお勧めします。

逆に、最初に読んだものが肌に合わなくても別の訳者のものがはまる可能性もあるので、心配であれば本屋さんなどで立ち読みしてから購入してみてください。

下記は出版されている星の王子さまの一部です。

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子どもの心を失ってしまった大人へ

本書では、サハラ砂漠に不時着した操縦士の『ぼく』と、とある小惑星からやってきた王子との交流が描かれています。

王子は旅に出て、七番目の星として地球を訪れますが、それまでの六つではへんてこな大人たちが描かれています。

自分の体面を保つ王様だったり、自分に心酔してほしい自惚れ屋など、どれもくだらないことに執着し、まさに子どもから見た大人という感じです。

子どもの頃、僕は学校の先生の言うことが理解できず、大人になれば分かると思っていましたが、大人になった今でも意味が分からず、自分はなりたくない大人にならずに済んだのだとばかり思いこんでいました。

しかし、呑み助の話なんかは自分にも見に覚えがあり、子どもから見たらこう見えているのかもしれないと反省することになりました。

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大切なものは目には見えない

ぼくと王子の交流を通じて教訓というか、人生において何が大切なのかという教えが数多く登場します。

その一つが『大切なものは目には見えない』で、僕たちは当たり前のことと思っているつもりで、それが失われるまでなかなかその大切さに気づくことが出来ません。

子どものような王子はこれらの大切な考え方をズバズバと言ってのけ、その度に読者は考えさせられます。

ファンタジーのようなタイトルとは裏腹に、単なる娯楽を超えた意味や面白さを持った本が『星の王子さま』です。

想像力を支える挿絵

本書中には著者が自分で書いた挿絵が数多く登場します。

そのおかげで王子の容姿や彼を取り巻く世界が読者の頭の中に明確に展開し、物語により深く没入することが出来ます。

素朴ですが非常に愛らしい絵で、それだけでも読む価値はあります。

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アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ

ここで著者についても触れたいと思います。

サン=テグジュペリは軍の操縦士として活動していた時期があり、1935年に機体トラブルで実際にサハラ砂漠に不時着し、三日後に生還したというエピソードがあります。

この経験が活かされたのが『星の王子さま』でした。

また本書の冒頭、サン=テグジュペリは世界の子どもに謝罪した上で、世界一の親友であるジャーナリスト、レオン・ヴェルトに本書を捧げたと明言されています。

当時は第二次世界大戦中で、フランスに住むレオンは貧困に陥り、慰めを必要としていると明かしています。

僕の読んできた本の中で、外国人が書いた本の多くが誰かのためにその本を書いたということが明言されていて、それが物語に明確な方向性を与え、だからこそ多くの読者の心に刺さるのかなとふと思いました。

おわりに

不朽の名作というのはいつでも読めると思いがちですが、だいたいは読むタイミングを逃して手を付けないままだと思います。

もし新作にあまり魅力を感じなければ、一度過去を振り返り、今に続く歴史を築いてきた名作に挑戦するのはいかがでしょうか。

誰でも知っている作品というのは読みやすいものが多く、しかも面白い。

読まずにとっておくのは非常にもったいないですよ。

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