『ディスコ探偵水曜日（上）』あらすじとネタバレ感想！あらゆる想像を凌駕する史上最大の事件
harutoautumn
よなよな書房
『ヒトコブラクダ層戦争』あらすじとネタバレ感想！特殊な能力を持った三つ子が繰り広げられる超ファンタジー
harutoautumn
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
榎土梵天、梵地、梵人は三つ子の三兄弟。自分たちが謎の能力「三秒」を持つことに気づ
Amazon商品ページより
き、貴金属泥棒を敢行。大金を手にした梵天は、ティラノサウルスの化石発掘の夢を抱き
山を丸ごと購入した。だが、そこにライオンを連れた謎の女が現れたとき、彼らの運命は
急転する。海を越え、はるか砂漠の地にて、三兄弟を待ち構える予測不能の超展開とは!?
自衛隊ＰＫＯ部隊の一員としてイラクに派遣された榎土三兄弟。彼らの前に姿を現す、か
Amazon商品ページより
つてメソポタミア文明が栄えた砂漠の地の底に潜む巨大な秘密、そして絶体絶命の大ピン
チ。恐怖の襲撃者から逃れつつ、三兄弟はすべての謎を解き明かすべく戦い続ける。驚愕
のラストまで一気読みの面白さ。アクションあり神話ありの超弩級スペクタクル巨編！
万城目学さんの作品は『鹿男あをによし』以来ですが、初読の時に感じた万城目さんならではの世界観や筆致は今でも鮮明に覚えています。
そして本書でもそれに通ずるものがありましたが、今回はとにかくスケールが段違いです。
物理的に世界を股にかけるし、歴史を紐解いて過去にアクセスするし、なんなら神話にだって手を出します。
予測不能な展開と結末に、大満足間違いなしの一冊です。
万城目学インタビュー「シリアスになるのが嫌い。隙あらばユーモアを挟みこみたい」｜幻冬舎plus
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が200万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で2か月1,960円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
スポンサードリンク
あらすじ
三つ子
本書の主人公は、榎土梵天、梵地、梵人の三つ子です。
彼らの両親は彼らが三歳の時、家に隕石が直撃し、その際に亡くなっていました。
三人は伯父に引き取られますが、伯父の経済状況が良くないことから、三人は小学校卒業と共に家を出ます。
梵天は中学生ながら働き、弟二人を学校に通わせ、二人もまた兄の期待に応えようとしていました。
ここまではそこまで珍しい話ではありませんが、三人にはある能力がありました。
三秒
三人は成長するにつれて、自分には他人にはない能力があることに気が付いていきます。
梵天は三秒間、あらゆるものを見通すことができます。壁だろうが突き抜けるし、地面の中さえも見ることができます。
梵地は、どんな知らない言葉でも意味を理解することができます。その言葉を話すことはできませんが、それでも優秀な能力です。
そして梵人は、三秒後までの未来を見ることができました。
それによって相手や周囲の状況が分かり、先読みして動くことができます。
三人はこの能力を『三秒』と呼び、活用方法を思いつきます。
泥棒
三人が三秒の活用方法として選んだのは、泥棒でした。
目的はお金持ちになりたいからではなく、ティラノサウルスの化石を見つけるためでした。
三人はティラノサウルスの歯の化石が見つかったという山の存在を知り、泥棒で稼いだお金で山を購入。
化石を見つけることは梵天の夢で、これまで弟たちのためにわがままが言えなかった梵天の苦労が報われるかと思われました。
梵天の能力をもってすれば、どこに化石が埋まっているか文字通り見えるからです。
しかし、三人の前にある女性とライオンが現れ、運命が大きく動き出します。
感想
納得の一冊
本書を執筆するのに、四年もかかったといいます。
取材で諸外国へ幾度となく訪問するとともに、物語が途中で進まなくなったこともあったとか。
何もない砂漠から、どう物語を展開させればいいんだ。
そんな時にアイディアが出てきて、物語が進展したということで、この作業こそが本書の先の読めない展開に繋がっているのかなと感じました。
本書を一言でいえば超大作。
上下巻というボリュームもそうですが、世界規模、もっといえば時代規模で展開するので、圧倒的なスケールを誇っています。
現実を忘れて、ただただ創作にふけるという点で、素晴らしい読書時間でした。
難しく考えないでOK
本書は序盤こそ分かりやすいですが、物語の舞台が世界に移ってから一気に話が難しくなります。
特に古代文明の話になると、見慣れない言葉が連発で、読者の脳のキャパをごっそり奪ってきます。
ここで脱落する人が続出してもおかしくありませんが、そこは万城目さんが配慮してくれたのか、説明をあっさりで終わらせてくれます。
そのため正確には理解しなくても、こんなもんか？くらいのタッチ感で読み進めることができるので、意外とサラサラ読むことができます。
リーダービリティがある程度確保されている一方で、正確性を重視した読み方が好きな人からすると、ちょっと物足りないと感じるのかもしれません。
ちなみに僕は頭のキャパがそう多くないので、本書のタッチ感は非常にありがたかったです。
あらゆるジャンルを内包
本書をジャンルに分けることは難しいです。
三秒という能力からするとファンタジーですが、アクションあり、ちょっとした謎解きがあったりと、様々なジャンルを一冊で楽しむことができます。
いうなればジャンルレスで万城目ワールド全開というところです。
これまで万城目さんの作品を読んできた人であれば、この感覚をご理解いただけると思うので、安心して読んでみてください。
おわりに
万城目さんの小説家としての熱量が凝縮された一冊でした。
読む側もそれなりの根気が求められますが、話が面白くてサクサク進むので大丈夫です。
作中に出てくる銀亀のようにあまり難しいことは考えずに、ありのまま受け止めお楽しみください。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が200万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で2か月1,960円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
関連記事はこちら。
あわせて読みたい
【2024年】厳選おすすめ文庫本小説50選！初心者でも読みやすい不朽の名作揃い
