『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由』あらすじとネタバレ感想!
宇宙がエイリアンだらけなら、みんなどこにいるの? 20世紀を代表する物理学者フェルミが提出したこのパラドックスを解決するために、宇宙論、物理学、確率論からSF的想像力までを総動員し、宇宙と生命の謎へと挑む。
「MARC」データベースより
『三体Ⅱ 黒暗森林』に登場する『暗黒森林』理論に興味を持ち、そこから本書に辿り着きました。
ちなみに本書よりもさらに新しい本が出ているので、値段を気にしない人であればそちらをオススメします。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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『暗黒森林』理論とは
内容に入る前に、僕が本書を知るきっかけになった『暗黒森林』理論について簡単に説明します。
この理論は全世界でベストセラーとなった『三体』シリーズの第二弾で登場します。

ここでは嚙み砕いた説明になりますが、この理論の前提として、宇宙には地球人以外にも知的生命体が数多く存在します。
ではなぜ出会わないのか。それは他の知的生命体に存在を知られるような発信は控えているからです。
この理論では、宇宙とは魑魅魍魎がうようよしているような、辺りが見えない森林であり、相手を見つけた場合、必ずしも分かり合えるとは限りません。
理解を求める間にこちらがやられてしまう危険性も十分あります。
それであれば見つけ次第、倒してしまおう、というのが簡単な理論の説明です。
逆を返せば、それゆえに『暗黒森林』理論を知っていれば、危険性ゆえに自分の居場所を教えるようなことはしないということです。
これが地球人以外の知的生命体が見当たらない理由ということで、この小説では語られていて、本書にはこれ以外の理由として五十もの話や理論が掲載されています。
あらすじ
ここでは個別の理論の話はせず、なぜタイトルのような疑問が出てきたかというそもそもの話をします。
エンリコ・フェルミという二十世紀の物理学者がいて、彼の発想から、とある数式で地球以外の文明を推定することができます。
推定式の精度がどれほどなのかは別として、宇宙には何らかの通信をしている文明は無数にあるということになります。
ところが、ここで問題があります。
それは現在に至るまで、そんな文明は確認されていないということです。
知的生命体はいるはずなのに、存在するという兆しが見られない。
これこそがフェルミのパラドックスであり、本書ではその理由について五十もの話や理論で説明されています。
感想
ロマンの塊
僕は本書を読む前から、このテーマに対してワクワクしていました。
人間が把握できないほど広い宇宙において、知的生命体が自分たちだけであるはずがない。
それであれば、なぜ他の知的生命体とまだ出会ったことがないのか。
理由を考えたことなどありませんでしたが、『暗黒森林』理論で刺激され、本書を読んでちょっと勉強しようという気になりました。
結果、本書にはロマンが溢れていました。
話や理論を知っていようが知っていまいが、僕の生活には何の影響もありません。
しかし、その話自体や生まれる過程がどれも面白く、ただの真っ暗な空間である宇宙が急に魅力的に見えるのだから、我ながら現金だなと思いました。
娯楽として見るくらいが良い
あと感じたのは、どの話が正しいというわけではなく、一つの発想として楽しむくらいがちょうど良いということです。
色々な仮説が唱えられますが、どれもまるまる信じられるようなものではなく、ものによってはそんなバカな、とつい反応してしまうものもあります。
とてつもない話のため何かを仮定するしかなく、その仮定が崩れれば、その話の説得力は皆無となります。
そんな話ばかりなので、本書を読んで勉強しようとは思わないことです。
しかし、とてつもなく面白いです。
しばらくの間、夜にお酒を飲みながら読んだのですが、自分の視界が開けたようで、純粋な読書を楽しんだ気がします。
おわりに
大人になっても、こういった素朴な疑問を抱くことは大事だなと思わされました。
一気読みすると胃もたれするので、一日数個ずつでも良いので読んでみることをオススメします。
そして覚える必要性もないので、そういうものなんだなというくらいのスタンスで読めば、本書をちょうど良く味わえるのではないでしょうか。
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