ミステリ

『ヒポクラテスの試練』あらすじとネタバレ感想!感染する肝臓がんの正体を探るシリーズ第三弾

偏屈だが解剖の腕は超一流の光崎藤次郎教授が率いる浦和医大法医学教室に、城都大附属病院の内科医・南条がやって来た。前日に搬送され急死した前都議会議員・権藤の死に疑問があるという。肝臓がんが死因とみられたが、九カ月前に受けた健康診断では問題がなかった。捜査に駆り出された埼玉県警の古手川は、権藤の甥が事故米を使って毒殺を目論んだ証拠を掴む。しかし、光崎が司法解剖から導き出した答えは恐るべき感染症だった!直後、権藤の周囲で新たな不審死が判明。感染源特定に挑む新米助教・栂野真琴が辿り着いた驚愕の真実とは―!?

「BOOK」データベースより

※文庫版が発売されていますが、電子媒体ではなぜか単行本価格になっています。ご注意ください。

前の話はこちら。

シリーズ第三弾となる本書。

伝染する肝臓がんが日本中、世界中を脅かし、シリーズ屈指の規模の問題にまで発展します。

これまでにないスケールは圧巻で、一気読み必至です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

謎の急死

浦和医大法医学教室を城戸大附属病院の南条が訪れます。

南条は光崎と旧知の仲で、訪れたのは権藤要一という患者が急死したことについて意見を聞きたいからでした。

権藤は肝臓がんで亡くなっていますが、去年の定期健診では肝臓がんは見つかっておらず、ここまで短期間に成長するとは考えにくい状況にあります。

MRIによる診断では病理解剖の必要性はないと判断され、権藤の唯一の親族からは解剖を拒否されています。

しかし南条は死因に納得がいかず、型破りな光崎に頼ったということです。

本当の死因

光崎は県警捜査一課の古手川を呼び、権藤の解剖を拒否している彼の甥・出雲の説得にあたります。

出雲は頑なに拒否しますが、聞き込みによって彼が権藤に対してアフラトキシンという毒が含まれた事故米を送っていたことが判明します。

少量であれば食べても問題ありませんが、蓄積するので長期に渡って食べると肝臓がんになる恐れがあり、出雲もそのことは知っていました。

古手川はこの情報を材料に交渉し、権藤の遺体を司法解剖に回すことに成功します。

解剖すれば、体内からアフラトキシンが見つかるはず。

古手川はそう期待しましたが、解剖にあたった光崎は驚くべきものを見つけます。

それは、エキノコックスと呼ばれる寄生虫でした。

しかも検査の結果、このエキノコックスは突然変異体であることは判明します。

古手川は思惑が外れてがっかりしますが、法医学教室の面々の間には緊張が走ります。

エキノコックスの感染路が判明しない限り、被害者は増える一方で、権藤の一例だけでは情

報が少なすぎます。

最悪、日本中を脅かすパンデミックの危険性がありました。

拡大

その後、エキノコックスによる死亡の二例目が発見されます。

はじめは二人の被害者の接点が分かりませんでしたが、捜査の結果、四年前にアメリカへの視察で同行していたことが判明します。

このことから、感染源がアメリカにある可能性が浮上します。

しかもこの視察の記録だけが存在しないことから、この一件を明るみに出したくない何者かによって隠ぺいされたことが推測されます。

視察に同行したのは、被害者をのぞいて五人。

古手川と真琴はまだ生きている五人に当たり、感染源を突き止めるべく捜査を始めます。

感想

安定した面白さ

本書は一つの謎を追う長編なので、じっくり腰を据えて楽しめます。

真琴や古手川をはじめレギュラーの登場人物は安定してユニークで、第三弾にしてシリーズとして高い完成度を誇ります。

これまでのシリーズ二作品を楽しめた人であれば必読です。

いつもの魅力に加え、動揺する光崎や彼の教えを知らぬうちに体得してしまった真琴など意外な一面や成長も見られ、新たな発見も出来ます。

先の読めない展開

今回はとにかく先が読めなくて、ドキドキしながら読書することができました。

エキノコックスは日本だと北海道くらいでしか基本的に見つからない寄生虫なので、感染源の特定はそう難しくないように思われました。

ところが感染源がアメリカにある可能性が浮上すると、捜査は一気に方向を見失います。

視察のスケジュールは秘密にされ、どこを訪れたのか分からない。

多少の情報を得ても、それだけの情報では探しようがない。

考えられる限りの可能性をつぶしていく過程はじれったくもありますが、新たなヒントを見つけた時の高揚感は格別で、この辺りはシリーズの中でも特に面白かったポイントだったと思います。

最後がやや駆け足

終盤まで不満もなく面白かったのですが、結末がややもう一歩というところでした。

残り数十ページになっても謎の回収がされず、真相が明らかになりだしたと思ったらそこからの展開はあっさりとしていて、ページ数の制限があったから無難にまとめた、という印象を受けました。

あそこまで丁寧に物語を広げたのだから、せめて倍のページでじっくりと結末を描いても良かったのではと思えて仕方ありません。

あとアメリカでの現地の人々とのやりとりがなんだかわざとらしく、この辺も個人的にはあまり好きではありませんでした。

パンデミックという題材は好きなので、残念でなりません。

おわりに

基本的には面白いのですが、シリーズでやれるパターンが出尽くした感が否めません。

本書において真琴が医師らしい一面も見せてくれましたが、法医学教室の一員として技術的な面での腕を見てみたいと思う今日この頃です。

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