『図書室で暮らしたい』あらすじとネタバレ感想!辻村深月の色々が詰まったエッセイ第二弾
偶然グアムで見つけた、わが家のラインナップとそっくりな本棚。単行本を上下巻とも詰め込んで壊してしまったお気に入りのリュック。高校生の時にドキドキしながら友達と行った、憧れの作家のサイン会。辻村深月の見ている世界は、“好き”で鮮やかに彩られている。宝石のような掌編を集めた珠玉のエッセイ集。
「BOOK」データベースより
『ネオカル日和』に続く辻村深月さんのエッセイ第二弾。
どうしても辻村ファン向けな作品になりますが、ファンであれば胸に響いたり思わずニヤニヤしてしまうようなエピソードで溢れています。
どうして辻村さんのことが好きになったのか。
改めて再確認する意味でもとても有意義な一冊です。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
多少のネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
辻村さんの日常
作家としての活動だけでなく、プライベートでの交友関係や家族との一場面、お子さんとのエピソードなど小説家としてだけでなく、素の辻村さんが赤裸々に描かれています。
普段、作家と読者は作品を通じてのみ繋がるので、作品のイメージから想像するしかありません。
それが良い意味で裏切られるエピソードがたくさんあり、より親近感を持つ人もいるのではないでしょうか。
日常のほんの一コマが人生に大きな影響を与えたり、新たな作品のきっかけになる。
本書にはそんな些細な奇跡も描かれていて、日常ってこんなに面白いんだなと毎日の尊さを知りました。
後悔もある過去の話
事あるごとに辻村さんの過去の話は目にしていましたが、本書にはそういったエピソードも描かれています。
しかし、決して良い話ばかりではなく、人によっては決して他人に明かしたくないようなものまで含まれています。
それはきっと辻村さんがそれら過去を過去として見ることが出来るようになった証で、苦いエピソードが確かな糧になっていることが分かります。
成功者だからといって、順風満帆な人生を送っているわけではない。
むしろ些細なことにまで悩み、答えを見つけるからこそ今がある。
そんな当たり前のことを教えてくれます。
自作の解説
後半になると、辻村さんによる自作の簡単な解説が載っています。
これが本当に面白い。
読者は読者なりの思いを投影してその作品を読むと思いますが、同時にそこには辻村さんの思いも詰まっています。
自分と重なる部分もあれば、違う部分も多々あると思います。
そういった違いを感じながら読むと、これまでの読書とは違った発見があるかもしれません。
もちろん本書を読んで、その解説を踏まえて初めてそれらの作品を読むのも正解です。
感想
いつも勇気づけられる
僕は大学生の時に辻村さんと出会い、たくさんの感動と勇気をもらいました。
その出会いがあったからこそ自分で小説を書こうと思えたし、十年以上経った今でもブログという形で自分の気持ちを文字で綴っています。
本書を読んで改めてこの出会いに感謝したわけですが、その中でも印象的な内容がありました。
『大人の薦める本』というエッセイの中で、『きちんとした本』という形のない、ありもしない存在が登場し、辻村さんはこれに反発します。
僕は今でもこの感覚が強くあるので、とても勇気付けられました。
僕が読んでいる本はどれも作家さんが心血注いで執筆したもので、きちんとしてない本など一冊もありません。
だから今までもこれから先も胸を張って自慢するし、辻村さんのことが大好きだと公言し続けます。
幸せは日常に転がっている
大人になって感じたのは、周りの人たちは自分で限界を設けて、楽をしようとしているなということです。
確かに悩むことも少なく楽なんでしょうけれども、それって楽しいか?といつも疑問を抱いています。
それが大人になるということであれば、僕は今でも一生大人になりたくないと思うし、子どもが出来た今でも大人になったつもりはありません。
これからも日常を大事に過ごし、そこに隠れた小さな幸せを噛み締め、自分の思ったこと、したいことをちゃんと形にしていきたいと思います。
辻村さんの言葉を借りるのであれば、僕もまた『中二病』という不治の病にかかっているのです。
おわりに
改めて辻村深月という作家に出会えたことを感謝したいと心から思えた一冊でした。
これからも自分も辻村さんも変わっていくと思いますが、その変化も含めて未来が楽しみで仕方ありません。
大好きな作家さんをリアルタイムで追えることほど幸せなことは、そうはないのではないでしょうか。
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