『フルメタル・パニック! アナザー9』あらすじとネタバレ感想!
ガルナスタンの戦闘は凄惨な終幕を迎えた。敗れ、散り散りとなった達也やリーナたちは、失意の中で自身の根源(ルーツ)と向き合う。戻ることのできない日常、喪われた過去、その果てに彼らが見いだしたものとは!?
Amazon商品ページより
シリーズ第九弾となる本書。
前の話はこちら。
前巻で絶体絶命、あるいは取り返しのつかないような事態に陥ってしまいますが、本書ではそれが一旦棚上げされます。
サイドストーリーを中心に閑話休題的な内容になっていますが、中には次巻に繋がる内容になっているので、楽しみつつも次にどう繋がるのか想像するのも面白いかなと思います。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が500万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で3か月2,940円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。
あらすじ
第一話『夕日のサンクチュアリ』
それまでの話からガラリと変わり、大人気ネット小説の映画化の話が展開されます。
それがタイトルにある『夕日のサンクチュアリ』という作品ですが、映画をしかける側としてはこのままでは面白くないと判断し、テコ入れをしようとします。
ただ原作者の意図を無視した演出は逆効果になりがちなわけで、ここではその最もたるものが描かれます。
作中にPSが登場することから、それがASに代わり、映画出演にあたって達哉やアデリーナたちに声が掛かることになります。
第二話『砂塵の国』
ユースフは前巻での敗北後、ラシッド王国に戻ります。
敗北によってユースフの心にダメージがきているだけでなく、彼がD. O. M. S.に参加していたことについて一部の国の関係者からは非難の声が上がっていました。
しかし、それでやけになるユースフではありません。
自身の立場を回復し、次の戦場に向かうための奇策を思いつきます。
第三話『山河燃える』第四話『故郷は緑なり』
五年前の話。
マオがアデリーナとどのようにして出会ったのかが明かされます。
それは平穏なものではなく、出会った場所は戦場で、アデリーナは相手の兵士でした。
どのような経緯で二人が出会い、今の同僚という形に落ち着いたのかが、二編にわたって描かれます。
感想
閑話休題のような話
前巻で達哉たちは完膚なきまでにやられたわけで、そう簡単には復帰できません。
どう立て直すかと思いきや、本書では本編から少しずれた話が描かれました。
ユースフの話は本編に通ずるものですが、いってしまえばサイドストーリーのようなもので、彼らしい軽やかで鮮やかな内容です。
そのため本書は位置付けでいうと箸休め的なポジションなのかなと感じました。
最後の決戦に向けての、ちょっとした休憩。
もちろんだからといってつまらないなどということは全くないので、安心して読むことができました。
アデリーナの過去
これまでアデリーナの過去は匂わせつつも、彼女の口からあまり語られることはありませんでした。
あまり口数が多い人ではありませんが、本書で描かれた過去を読むと、とても話す形式では語り切れないほどのボリュームです。
今以上にシビアな環境でしたが、それでもアデリーナらしいところも描かれていて、僕はマオの立場で、大人が戦争に巻き込まれてしまった子どもを見るような立場で読みました。
こんな子どもがなぜ戦わなければならないのか。
それでもアデリーナにとって、D. O. M. S.の一員になれたことは間違いなく幸運で、だからこそ彼女がマオに対して忠誠心というか、尽くすことを誓っていることがよく分かりました。
おわりに
アデリーナの過去編は、しっかり次巻に繋がります。
彼女が過去と向かい合い、それをどう乗り越えていくのか。
新たな波乱と成長を期待できるエッセンスだと思うので、引き続きお楽しみください。
次の話はこちら。
本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。
小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が500万冊以上読み放題。
新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。
また期間限定で3か月2,940円→99円の破格なプランもあります。
なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。
マンガであれば一か月で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。
気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。