『フルメタル・パニック! アナザー6』あらすじとネタバレ感想!
研究所に潜入した達哉とアデリーナは首尾良く〈レイヴン〉と溝呂木の身柄を取り戻すものの、脱出の際に無人ASと交戦することに。その無人ASの出現には過去のとある事件が大きな影響を与えているというのだが……
Amazon商品ページより
シリーズ第六弾となる本書。
前の話はこちら。
ついに無印の時に猛威を振るったブラックテクノロジーが再登場します。
知っている人からすると、声が出てしまうくらい驚くことでしょう。
ようやく無印とアナザーが明確に繋がり、物語が加速度的に面白くなります。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
拾い物
冒頭、溝呂木が十三年前のことを語ります。
彼は日本が回収した第三世代型のASの残骸を見せてもらい、その重要性に気が付きます。
そのことが今に繋がるわけですが、そのASとは明記されていないものの、宗介が乗っていたアーバレストだと思われます。
そのアーバレストと、人工知能(AI)のみで動くケントゥリアという機体にどんな関係があるのか。
達哉たちの疑問は止まりませんが、溝呂木が説明してくれます。
AIの正体
回収したアーバレストにはTAROSという電子素子の集積体が搭載されていました。
TAROSはオペレータの脳内に生まれた特有の電気活動を読み取り、機体の制御システムに転送するための装置で、無印を読んだ人であれば既知のことです。
しかし、ブラックテクノロジーが失われたアナザーにおいて、これがどれだけ特異的な技術なのかは、達哉たちの驚きを見れば分かります。
実はレイヴンにはこのTAROSが搭載されていて、達哉がオペレータに選ばれたのは、TAROSの適正が一番高かったからでした。
これによって常識では考えられない動きにも説明がつきます。
そして、話はここだけでは終わりません。
達哉の戦闘データは集積されたのち、ケントゥリアに移植されていました。
つまり、ケントゥリアは達哉の分身、あるいは亡霊ということになります。
迷い
一方、菊乃・旭の姉弟はカルロスと共にとある村を守っていました。
傍から見れば菊乃たちが正義の味方のように映りますが、この村で栽培しているのはケシの花でした。
納得のいかないカルロスですが、今の状況や報酬を考えると、従わざるをえません。
菊乃は一兵士としてただ任務をこなしますが、旭はとある少女との交流から私情を挟んでしまい、そのことによって兵士と一人の少年という立場の狭間で苦しむことになります。
感想
待ちわびた登場
無印と続いていると知りつつも、どこか違う世界のようなつもりで読んでいました。
しかし、TAROSの登場によって、アナザーが本当に無印の延長線上にあることを思い知らされました。
そのすごさを知っていたものの、アナザー基準の技術力に慣れると、改めて無茶苦茶なことをしているのかが分かります。
素人同然の達哉が活躍するには必要な措置だと思うので、必要な登場だったのではないかと思います。
ここから戦闘は激化する一方で、単純なミリタリーものでは片づけられないファンタジーに足を突っ込むわけですが、それを踏まえて面白く仕上がっているので、素晴らしいバランス感覚だと思います。
揺らぎ
作中で何度も悩む達哉やアデリーナのことは描かれますが、それが味方だけでく敵も同様であることが明示されます。
菊乃はまだその辺りの描写が少ないですが、普段しっかりしている旭についてそういった描かれ方をしているので、このギャップが面白くもあり、心苦しくもあります。
どこまでプロとしての経験を積んでも、年頃の少年少女であることから逃れることができない。
不意に素の顔をのぞかせるからこそキツイものがあり、本書あたりからそれが本格化します。
おわりに
満を持して無印とのブリッジングが果たされ、従来からのファンは歓喜したのではないでしょうか。
もちろんバランスも考慮され、アナザーならではの空気感を保っているので、安心して引き続きお楽しみいただければと思います。
次の話はこちら。
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