『ηなのに夢のよう』あらすじとネタバレ感想!連続首吊りが意味することとは?
地上12メートルの松の枝に、首吊り死体がぶら下がっていた。そばには、「η(イータ)なのに夢のよう」と書かれた絵馬が。その後も特異な場所での首吊り自殺が相次ぐ。一方、西之園萌絵(にしのそのもえ)は、両親の命を奪った10年まえの飛行機事故の真相に近づく。これら一連の事件に、天才・真賀田四季(まがたしき)は、どう関わっているのか――?
Amazon商品ページより
Gシリーズ第六弾となる本書。
前の話はこちら。
状況が不可解な自殺体が多く発見され、いつものギリシャ文字から真賀田四季の関与が疑われます。
より大局的な視点が求められる点が面白く、Gシリーズを超えた森シリーズが楽しめます。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
不可解な死体
恵美は親友の雨宮純から、彼女の母親が見つけた首吊り死体について話を聞きます。
死体は十メートル以上うえにあり、自殺にしろ他殺にしろ理由や動機が見えてこない状況でした。
二人は現場を見に行きますが、そこで何か文字が書かれた絵馬を見付けます。
その時ははっきりとは読めませんでしたが、あとになって「ηなのに夢のよう」と書かれていることが判明します。
連続性
この話に山吹や海月、萌絵も参加するわけですが、萌絵から別の、しかし不可解さが似た死体の話を聞かされます。
詳細は分かりませんが、何らかの関連性があることは明白です。
かつ例のギリシャ文字のことから、これまでの調査と合わせて何らかの組織、あるいは真賀田四季の存在が何となく匂わされます。
過去
萌絵は友人の反町愛、金子勇二と会います。
変わらず恋人として仲の良い二人。
萌絵は金子の言葉から、父親を亡くした飛行機事故に考えることになります。
今さら分かったところでという気持ちがありつつも、真実に近づきます。
さらに愛と金子もまた事件に巻き込まれることになり、萌絵の周囲で様々な変化が訪れます。
感想
Gシリーズという名前のなにか
本書はシリーズ作品でも特にGシリーズではおさまらないスケールの話をしています。
S&Mシリーズ、Vシリーズと深く関連し、もはやGシリーズ単独では測れない次元にまで発展しました。
そのためGシリーズだけを読んでいる読者からすると、だんだん置いてけぼり感が強まっているのではないでしょうか。
これまで視点が多かった恵美も部外者としての目線が多く、本書の主役は萌絵です。
森博嗣ファンからすれば、話のスケールが大きくなってますます面白くなっているのですが、受け入れられない読者が一定数いることも理解できます。
本書は一応Gシリーズですが、名前を借りた別物と捉えた方が正確でちょうど良いかもしれません。
森作品の核心に近づく
真賀田四季という森作品最大の謎、魅力に少しずつ近づきます。
犀川や萌絵という天才をもってしても一向に近づけない。
ここに瀬在丸紅子も参戦するわけですが、彼女もまた四季に到底敵わないことを公言していて、いかに四季がとんでもない相手かということが分かります。
それでも事件を通じて四季に近づくわけですが、これは犀川たちがすごいからなのか。
それとも四季の計算の内なのか。
途方もない物語で、捉えどころがない。
その抽象的な感じもまた、読んでいて面白かったです。
おわりに
森作品の同窓会感がどんどん強まっています。
Gシリーズは最終的にどこに向かっているのか。
よく分からないけれど、読めないからこそ期待が強まる話でした。
次の話はこちら。
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