『ヲタクに恋は難しい 9巻』あらすじとネタバレ感想!
“何度も仲直りして、またケンカして、二人で歩いてきた。” 隠れ腐女子の成海とゲーヲタの宏嵩の恋愛模様を描いた超人気ヲタ恋も、めでたくたのしく第9巻!! 貴重な宏嵩の新人時代がみれたり、成海が沼のハマり方や上級者向けの恵方巻の食べ方を教えてくれたり…? …また、みなさまご準備よろしいでしょうか? 樺倉と花子の結婚式編を含む約40Pの描き下ろしもおめでとうの大収録です。ヲタクな人も、そうじゃない人もきっと誰かを祝福したくなる!! でも幸せならOKです!! …な内容でおとどけいたします!!
Amazon商品ページより
前の話はこちら。
表紙を見て分かる通り、ついに樺倉と花子が結婚します。
結婚式、そこに至るまでの二人のやりとりが大ボリュームで描かれます。
ここまで追いかけ続けてきたからこそ味わえる感動があるので、ファン必見の一冊になっています。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。
あらすじ
Episode62
いつものメンバーで一番最初の将来の夢について語り合います。
それぞれの性格がよく反映された内容になっていて、年齢を重ねても変わらないことが分かります。
Episode63
宏嵩と成海の回。
夏も終わりが近づき、成海は腐女子とは関係のない夏っぽいことに飢えていました。
そこで出た案が海に行くことでした。
当然、インドアの宏嵩はすぐに却下しますが、成海はなんとか海の素晴らしさを訴えかけます。
すると宏嵩の心境に変化が。
普段は飄々としているのに、ちゃんと男の部分があることが確かめられたエピソードです。
Episode64
成海と花子の話。
花子は、成海の人を沼に落とすトークスキルを評価していて、そのコツを聞きます。
オタクとしてベクトルこそ違えど上級者の二人ですが、花子は成海の恐ろしいまでの計算され尽くした話術に唖然とするのでした。
Episode65 marriage1
結婚式の打ち合わせが始まった樺倉と花子ですが、花子が披露宴でコスプレしたいと言い出し、いつものようにケンカに発展します。
人生で一度きりの晴れ舞台であることは確かですが、参列者のことを考慮することも正しく、樺倉も花子も自分の考えを見つめ直します。
Episode66
前巻での一件以来、ギスギスしている尚哉と光。
光はバイトを始め、心配になった尚哉たちはこっそりバイト中の光を見守ります。
安心できるほどのレベルではありませんが、出会った当時から比べると格段にコミュニケーションがとれるようになっていて、確かな成長が感じられました。
尚哉としては喜んでいいはずのことなのに、なぜかそう思えず、尚哉はその感情の正体に自分でも気が付くことが出来ません。
Episode67
宏嵩の新入社員時代の話。
樺倉は分からないながらも少しずつ宏嵩との距離を縮め、彼の人間らしい部分を見つけていきます。
そして、宏嵩は後輩に対して先輩らしく振る舞えるまでに成長し、樺倉は思わず涙を流すのでした。
Episode65 marriage2
反省した樺倉と花子はお互いの思っていることを打ち明け、いつものように仲直りします。
結婚式を前に以前よりも少し仲を深め、結婚式に向けて準備を進めるのでした。
Episode68
時は二月。
宏嵩は成海の家に誘われ、バレンタインのチョコをもらえるのではと期待します。
ところが、成海が用意していたのは手作りの恵方巻でした。
期待とは違うものの、恵方巻を堪能する二人ですが、もちろん話はここでは終わりませんでした。
Episode69
尚哉と光は相変わらずすれ違ったままでした。
向き合おうとしすぎる尚哉。
向き合おうとしてその勇気が持てない光。
不器用ゆえにすれ違いが長引くことを予感させるエピソードです。
Episode70 marriage3
いよいよ迎えた結婚式。
説明はもはや不要で、ただ幸せなエピソードなので、ぜひその目で確かめてください。
感想
本シリーズの1巻から追いかけていますが、まさか樺倉と花子の結婚式を見られるとはこれっぽっちも思っていませんでした。
もう、ただただ感動です。
彼らがどういう交際を重ね、ケンカと仲直りを繰り返したのかを知ってるからこそ胸にくるものがあり、一つの節目を迎えたことは確かです。
あと、尚哉と光の駆け引きについてここまで引っ張るとは完全に予想外でした。
かなり焦らしている状態なので、次回あたりで何らかの決着がつくのではと予想しています。
これが落ち着いたら、また日常に戻るのか。
それとも新たな大きなイベントが待っているのか。
どちらにしろまだまだ楽しめそうです。
おわりに
これまでの積み重ねの結晶のような巻で、感動もこれまでで一番大きかったエピソードとなりました。
そして、次はいよいよ大台となる10巻です。
まだまだ彼らのヲタクライフは面白さを秘めているので、このまま追い続けたいと思います。
次の話はこちら。