『ふらいんぐうぃっち 12巻』あらすじとネタバレ感想!
黒猫のチトと一緒に横浜からやってきた真琴は、青森の親戚の家で暮らしはじめました。実は彼女は魔女。今はまだ空をとぶくらいしかできないけれど、又いとこの圭や千夏たちと毎日げんきに暮らしてます。
酔っ払って時間を止めてしまった償いに魔女協会の仕事を命じられた茜は、頼れる友人と強力な助っ人を伴ってチベットへ。恥ずかしい「二つ名」をつけられるのを避けたい茜は、この難関を切り抜けられるのでしょうか!? 一方、真琴は、千夏のひと言から将来の夢のヒントをもらって…。楽しかった夏休みもあと僅か、青森に“秋の運び屋さん”が訪れます。
Amazon商品ページより
シリーズ第十二弾となる本書。
前の話はこちら。
前巻では、茜が想定外のやらかしをして、それに対する処罰が今回下ります。
ゆるふわな本シリーズなのでキツイ罰ではありますが、規格外で、今回も楽しませてくれます。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
第68話『火守りの門』
前回、茜は配慮していたとはいえ、大規模な時間停止魔法を発動させたことによって、多くの世界や次元に混乱を招いてしまいました。
本来であれば重い罰が下されるところですが、これによる功績もあり、今回は火守りの門の解錠を命じられるだけで済みます。
とりあえず助かった茜ですが、火守り門の解錠はやっかいな任務でした。
火守りの門はチベットの山奥にあり、三日後に行われる魔女界のお祭りで使うものがそこに保管されていますが、現在、誰も開けられないのだといいます。
もし期限までに開けられなければ、茜には『嘔吐の魔女』という汚名がつけられてしまいます。
そこで犬養、二瓶が協力することになり、一同はチベットに向かいます。
火守りの門には二つの門があり、第一の門は二十メートルのゴーレムを倒さないといけません。
第69話『前門の岩、後門の壺』
戦いに慣れている二瓶が担当し、圧倒間にゴーレムを無力化して中に入ります。
中には立派な扉があり、触ることすらできません。
その時、この門を守る喋る壺・ツボージが現れます。
門を空けられるのはツボージが認めた相手だけであり、それが「大人の魔女」であると教えてくれます。
茜はツボージの中にお酒が入っていることに気が付き、それを飲むことが大人の証だと考えますが、それは外れでした。
チャレンジは一日一回限りであり、茜たちは退散しようとしますが、ペナルティで三人とも酔っ払うことになり、酔っ払いの対処をする茜が苦労することになります。
第70話『大人の魔女』
その夜、茜は付き合いのあるツァルカ村の人と再会し、村に招待されます。
そこでお酒を飲む際の大人のたしなみがあるといい、教えてもらいますが、それがヒントとなってツボージの元に向かいます。
結果として、そこで教えてもらったたしなみこそが『大人の魔女』の証でした。
重要なのは結果ではなく過程で、様々な人たちの交流を通して信頼や知識を得ることこそが大事なのだといいます。
こうして三人は門の中にあるはじまりの火を手に入れ、二十年ぶりのワルプルギスの夜に間に合わせることができました。
第71話『先輩とローブと絵本と台風』
真琴は小夜と千夏のローブを作っていました。
小夜のローブには呪織布が使われていて、大幅な身体能力向上をもたらします。
加えて真琴はカオスストーンという珍しいアイテムを持ってきます。
不思議な特性を持っていて、魔力をそそぐ人によって様々な効果を生み出すのだといいます。
小夜が魔力をそそぐと、小さな竜巻が起こり、ただそれだけに思えました。
ところが、遠く離れた場所の台風に大きな影響を及ぼしていることが分かり、圭だけがそのすごさを実感します。
第72話『グレムリンは突然に』
茜はついにスマホを購入して、真琴や彼女の友人に使い方を教えてもらいます。
すぐにSNSにはまり、フォロワーを増やそうと面白そうな写真や動画をアップします。
しかし、ネット世界はグレムリンという妖精が管理していて、変化していない魔法界のものをアップしてしまうと大変になるのだといいます。
真琴はアキラに説明を受けて茜に伝えようとしますが、茜はその前に秋の運び屋のうつる写真をアップしてしまいます。
その結果、茜のスマホは独りでに宙を舞い、爆発するのでした。
第73話『心ほぐして地球を救え』
秋の運び屋は季節を変えるべくやってきましたが、今年は大変なのだといい、真琴たちは知人も募って助けることにします。
目的は冬のタネを植えることですが、タネにはその土地の神さまを宿らせる必要があり、今年の神さまは宿りたがらずにあっちこっちに逃げます。
真琴たちはそれを捕まえ、タネに宿りたくなるまで待ちますが、そこでシャーリーが気が付きます。
神さまが冷たいと。
そこで秋の運び屋は、はじめて夏の運び屋の不手際によって涼しい時期が続き、神さまの栄養が足りていなかったことに気が付きます。
たまたま汚れ落とし用に茜が持ってきた温泉のお湯によって神さまの栄養不足が解消され、無事に新たな季節を迎えることができそうでした。
感想
茜は規格外で誰も予想がつかないことをやってのけることは読者であれば知っていると思いますが、前半ではそんな彼女だからこそできる規模感での話が描かれます。
長年、誰も開けられなかった門の解錠方法。
ここに茜らしさが詰まっていて、魔女の目指す先の一つとして、彼女のように境界線など作らずに、様々な人との交流を受け入れることが明らかになりました。
そして、後半は真琴たちのいつもの場所での話。
真琴の将来がちょっとだけ見えたり、ふらいんぐうぃっち恒例となる運び屋の話も入っていたり、こちらも見どころ満載です。
登場人物も多く賑やかで、特にほとんどが女性ということで非常に華やかでした。
その中に圭やお父さんが混ざっても全く違和感のないところに、本書の良さを改めて感じました。
おわりに
一年に新しい話を一冊ずつしか読めないにも関わらず、読めばすぐにこの世界観に浸ることができる。
変わり続ける世の中にあって、本書には変わらない懐かしさや温かさがあり、いつ読んでもほっこりして、ついちょっとしたことが嬉しくなってしまいます。
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