明日から使える雑学!『宝石の国』から学ぶ宝石たち その3
その2に続いて第三弾です。
今回は3~5巻までに登場した鉱石についてご紹介したいと思います。
本当は7巻までまとめてしまおうと思ったのですが、まだまだ新しい鉱石が出てくるので、二つに分けることにしました。
※8巻までのネタバレになりますので、未読の方はご注意ください!
㉔アレキサンドライト
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分かりにくくてごめんなさい。
右下がアレキサンドライトです。
金緑石(クリソベリル)の変種。
発見当初はエメラルドと勘違いされていたが、昼の太陽光下では青緑、夜の人工照明下では赤へと変化するという他の宝石には見られない性質が発見されました。
本作では、この性質から月人を見る=赤色に変化するという設定がとられています。
以前はクリソベリルと組んでいましたが、月人に連れ去られています。
月人の研究を始めたのはフォスが生まれる少し前で、体質改善に加えて新鮮な憎しみを忘れないためと言っています。
クリソベリルが穏やかで優しかったため、だいぶ甘やかされていたようです。
㉕アンタークチサイト
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白いのがアンタークチサイトです。
南極石とも言われ、室温環境下で融解する特徴を持ちます。
名前の通り、南極大陸で最初に発見された鉱石で、発見時は低温のため固体でした。
流通する場合は、瓶に詰めて販売しています。
寒ければ寒いほど強いと言及されていますが、実際のモース硬度は2~3ととても柔らかく、フォスの心配をしている場合ではない気もします。
大きい浴槽に液体が満ちていて、そこから人型になって起き上がるシーンは結構ショッキングでした。
もはや意志ってどこにあるんでしょうね? エヴァにおける、シンジ君が溶け込んだALCみたいな?
㉖金
柔らかく、重い。
展性と延性に富み、非常に薄く延ばすことが出来ます。
失ったフォスの腕の代わりにこの金と白金の合金が腕になるが、展延性の特徴を活かした使い方をしています。
そしてカラー絵で見ると分かるが、ファスの見た目がいよいよ気持ち悪くなってきました。
いや、アゲートの部分を白粉で隠せばまだいける、か?
㉗白金
日常語としてはプラチナと呼ばれることが多い。
白い光沢を持つ金属で、化学的に非常に安定しています。
金をベースにした合金であるホワイトゴールドとは別物です。
㉘ピンクフローライト
蛍石とも呼ばれ、火を近づけると光りながら飛び散る特性を持ち、暗い所で見ると蛍のように見えることからこの名前がつけられています。
どうやらすでに月人によって連れ去られているようです。
㉙パパラチア
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赤い髪がパパラチアです。
正式名称はパパラチアサファイアで、桃色と橙色の中間色のサファイアを指します。
産出量が少なく、幻の宝石とされています。
また、人工的に色を引き出したパパラチアサファイアも存在します。
語源が蓮の花で、蓮の花托はハチの巣状になっているため、そこから生まれつき穴だらけという設定が生まれたのかもしれません。
イエローダイヤモンドと同年代と思われます。
㉚クリソベリル
金緑石とも呼ばれます。
様々な色のものがありますが、黄色~帯黄緑色が多いです。
変種としてアレキサンドライトなどがあります。
原作ではアレキサンドライトとコンビを組んでいましたが、フォスが生まれる少し前に月人に連れていかれています。
㉛ゴースト・クオーツ
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右下がゴーストです。
ファントムクオーツの別名。
水晶の結晶が生成していく中で、一旦成長が止まり、再び成長を開始するときに境目に別の物質を取り込むことで、山の幻影を思わせる木の年輪のような模様ができます。
本作では何を考えているか分からず、謎の行動をとることが多いです。
3~5巻でのフォス
頭、体:フォスフォフィライト
両腕:金、白金
両足:アゲート、貝殻
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下が5巻までのフォスです。
おそらくこの段階で半分程度は別の鉱石で代用しているので、いよいよ記憶の消失が顕著になってきました。
しかし、この後もフォスはまだまだ・・・
次は6巻以降でまとめたいと思います。
その4はこちら。