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『ブラックナイトパレード 2巻』ネタバレ感想!あらすじから結末まで!

harutoautumn
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1巻に続き、2巻のネタバレ感想を書いていきたいと思います。

前の話はこちら。

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『ブラックナイトパレード 打ち切り』なんて物騒なワード予測で出てきて何事かと思いましたが、どうやら連載が不定期のため、そういう話が出ていたみたいです。一安心一安心。

1巻で三春はブラックなサンタ会社に強制的に入社させられてしまいましたが、それからどう活躍していくのでしょうか?

早速内容に入っていきたいと思います。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意を!!

赤いサンタがいなくなってから十九年。

帽子さんの部屋には、顔が隠れた赤いサンタの肖像画が飾られていて、クネヒトは、帽子さんは赤いサンタの次に赤い服が似合っていると言い、帽子さんは、三春には赤い服は似合わなそうだと言います。

一方、三春はというと、なんだかんだこの職場に慣れつつあるが、上司である帽子さんが、三春が赤いサンタのベルトに締められたという話をして以来、態度がおかしいことを怪しんでいるが、考える間もなく仕事が始まった。

りえちゃん六歳になりきり、水色のスカートが欲しいところに青のスカートをもらうシチュエーションで、ズボンを脱いで泣きながら地べたを這いまわる三春。

帽子さんはこれをしっかりと動画で収め、この動画をネタに三春を脅し、いつまでも自分の下で働かせるという、畜生な行動に出るのだった。

場面は変わって、食堂で鉄平に仕事に対する不満をもらすと、鉄平が調理師免許をもう少しでとれること、みんな取りたい資格の仕事をとっていることを教えてくれた。

無料で資格がとれ、配達員の仕事は大型免許がとれて特に人気とのこと。

さすがに車の免許は施設が必要だと本気にしていない三春だが、鉄平が連れて行ってくれた先には教習所があった。

受付にいくと志乃もいて、三春というライバルが増えたことで焦る一方で、三春はルドルフ狙いだろうが、自分はトナカイならなんでもいいと言った。

状況が飲み込めない三春だが、配達員に選ばれるのは九人だけということ、彼らはトナカイと呼ばれ特別手当が一千万円つくこと、トナカイは屋外にしか姿を見せないため、誰が選ばれたかも分からず、伝説の九匹のトナカイの名を継ぐことが分かった。

ダッシャー、ダンサー、プランサー、ヴィクセン、コメット、キューピッド、ドンダー、ブリッツェン、そしてリーダーのルドルフである。

彼らは余裕のある制服を着ているため性別など何も分からず、こちらから近づくことも禁止されているため、誰も正体を知らないという。

そこでも志乃の三春はポーソン出のエリートだという話が出て、鉄平には知られたくない三春だが、志乃から深夜ポーソン出身者がトナカイ確定の噂があることを知らされる。

そんな話をしていると、女性たちにポーソン練馬北口店出身だともてはやされている人物がいて、それはなんと三春の後輩のカイザーだった。

三春にとってカイザーは黒歴史そのものだが、意外にもカイザーは三春とポーソンの同僚だったことはオフレコしようという意見に賛成してきて、三春はとりあえず一息つく。

いざ受付を済ませようとするが、すでにカイザーが周囲に嘘をばらまいていて、カイザーが働き者で、いつも働かない三春の尻ぬぐいをさせられていたという事実とは異なる話になっていた。

ショックを受ける三春に、鉄平は三春は北口ポーソン出身じゃない(エリートじゃない)と弁護?し、三春はそんな風に思われていたのかと落胆すると同時に、北口ポーソン出身であることを証明するために自室に戻り、慌てて名札を探す。

すると来訪者があり、カイザーと志乃だった。

カイザーは一緒に見ようと、DVDを再生する。

そこに映っていたのは、ポーソン練馬北口店の監視カメラ映像で、三春たちが働いている姿が映し出されていた。

三春は恥ずかしさのあまり止めるよう言うが、志乃の顔がみるみると青ざめていく。

これが普通……? それとも暴動とかあった日……?

映し出されていたのは、窓の割れた店内、そして深夜にも関わらずレジに殺到する客の数々だった。

三春にとっては普通の光景だったが、志乃の表情で初めてこの風景が異常なことに気が付く。

しかもDVDにエンドロールが流れると、客と店長がカメラに向かって三春とカイザーのポーソン卒業を祝い、店長は三春が一番タフな卒業生だったと賞賛した。

そう、クネヒトの言う通り、三春は知らないうちに育成されていたのだ。

三春は受付に名札を見せ、北口ポーソンの出身であることを証明した。

しかし、カイザーの噂のせいで三春は役立たずと勘違いされたまま。だが、志乃と鉄平だけはそれが嘘であることを知っていた。

いよいよ始まるトナカイ適正試験。

なんと試験官はカイザーだった。免許を持っていたため試験官に選ばれ、一回目のテストは免除になるという。

テストは三回行われ、落ちたら再テストは一年後になるといい、懲役一年の三春にとっては早くもラストチャンスだった。

最初の試験の一つ目は、この施設で働いている人たちの十四歳の時のクリスマスのタイムラインを読み上げ、それが善人か悪人かを判定するというものだった。

自分の黒歴史が披露されないことを願いながら試験を終える三春。

続いての試験には、例の赤いサンタの等身大の人形が登場し、彼と腕相撲するというものだった。

みんなが健闘していく中、三春は一回転して吹き飛ぶほど盛大に負け、不合格を悟った。

試験後、合格発表に移る。

一人一人呼び出される中、鉄平が呼び出され、部屋に入るとクネヒトが待っていて、彼の合格を告げた。

鉄平の退出後、試験の真相が明かされる。

最初のテストは極端な点数をつけた人間、つまり自分に甘く他人に厳しかったり、他人を神格化するようなタイプをが落とす仕組みになっていて、鉄平は去年、このテストで最低点を二人につけて落ちていた。

また腕相撲にも細工があり、床に赤いサンタのベルトが隠されていて、赤いサンタの素質があるものは引っ張られる(右利きなら負ける)という仕組みになっていた。

鉄平は去年と違い、反対方向に引いていて、わざと負けたのだった。採点基準を知っている様子に疑問を抱くクネヒト。

結局、三春も志乃も合格し、簡単なパーティを三人で開いた。

とある休日、清々しい朝を満喫し、ホワイト生活に戸惑う三春。

すると、そこにカイザーが来訪し、三春のPCを勝手に操作してエロ動画を探し始める。

年代別に分けられたフォルダを見つけるが、そこにあったのは赤の他人のamezin(ネットショッピングサイト)の欲しいものリストで、人の望みを眺めるのが三春の唯一の趣味だという。

これに飽きたカイザーはさらに部屋を漁り、母親からもらったクリスマスカードを見られそうになるが、とっさに機転を利かせてamezinの欲しいものリストからカイザーの好きそうなドラマを選び、スマホに送って釘付けにすることで意識をそらし、部屋から退出させることに成功。

人の欲しいものリストを見ているうちに、人の好みを当てるのがうまくなったのだという。

そこで三春の回想が入り、転倒する大型トラックが映る。宅配ドライバーだった三春の父親はクリスマスイブに交通事故で亡くなったのだという。

部屋の整理をしていると、子供の頃によく遊んでいた子供銀行のクレジットカードを見つけ懐かしんでいたが、ふと過去のことを思い出し、これを赤いサンタからもらったことを思い出した。

急いで志乃の部屋を訪れ事情を説明すると、志乃も昔、赤いサンタからブランケットをもらっていたことを明かし、また三春のクレジットカードが本物のブラックカードであることが判明した。

そして十九年前、そのブラックカードを使って三春が一千万円以上のおもちゃを購入していたことが判明するが、引き落とし口座は分からなかった。

さらに調べようとカードの裏面にあるお客様センターの番号にかけると、電話に出たのはなんとクネヒトだった。

混乱する三春だが、クネヒトは電話でする話ではないといい、部屋まで来るよう三春に言った。

三春と志乃はクネヒトの部屋を訪れた。

中ではクネヒトと大きな口を広げた袋が待っていて、二人は袋に飲まれてしまう。

回想。

三春は三歳の時に赤いサンタとクネヒトに会っていて、クネヒトが三春の父をよく知っていることが分かり、この時にもらったのがあのブラックカードだった。

クネヒトはamezin(ネットショッピング)のやり方を三春に教え、もし困ったら裏面の番号に電話してほしいと言い残し、去って行った。

三春の母は入院していて、おばあちゃんと一緒に暮らしていた。

三春はもらったブラックカードで好きなだけおもちゃを買い、母親が退院して三春の部屋を覗くと、部屋の中はおもちゃで溢れていた。

三春はクネヒトの言う通り、一番欲しいものを買っているのだと母親に説明し、運送のトラックが来たので玄関に向かうが、そこで本当に欲しいのは父親だったことに気が付き、大声で泣くのだった。

その夜、夕飯の食卓で、母親は自分たちの口座からお金が引き落とされていないことを確認するも、誰のお金で買っているのか分からない不安にストレスがまたしても頂点に達し、救急車で運ばれてしまう。

父の死を理解した三春は母も死ぬのではと恐れ、クネヒトに電話をかける。

そこでクネヒトが提案したものは、三春がサンタになって余ったおもちゃを子供たちに届けるというものだった。

三春はサンタになる決心をすると、クネヒトから大量の子供たちの手紙が送られてきて、それをもとに子供たちが一番欲しいと思うプレゼントを三春は選んでいった。

クリスマス当日、0時、クネヒトが九人のトナカイと一緒に迎えに来て、そこで三春は意識を失った。

目を覚ますと、三春は知らない部屋に一人でいて、そこには顔が幕で隠された肖像画が掛けられていた。

ゆっくりと幕を引くと、そこには赤いサンタの服を着た三春の父が描かれていた。

内容は以上です。

まずは前回の伏線回収をおさらい。

・ポーソン練馬北口店の謎

これははっきりとブラックサンタ会社の育成所であることが分かりました。

・三春の謎

最後に三春の父親が赤いサンタであることが判明したことで、彼の息子である三春には当然、赤いサンタになる素質があるということが分かりました。

しかし、さらに疑問が出てきましたので、ここで挙げてみます。

・九匹のトナカイの謎

全てが謎に包まれた選ばれし配達員。全員は難しくても、少なくともルドルフはいずれ顔バレしそうですよね。

・受付の謎

受付の中には杖を持った、獣のようなシルエットの黒い影が複数潜んでいて、赤いサンタが復活しないようにとカイザーをねずみたちに監視させるようです。

クネヒトにもこのねずみは注意しているようですが、彼らは一体何者なんでしょうか?

・鉄平はなぜテストの採点基準を知っていたのか?

鉄平の謎が解決する前に、さらに追加になってしまいました。彼は去年の試験に落ちているので、その仕組みを知ったのは最近ということになります。意味ありげなシーンが多かったので、何か秘密を抱えていそうで目が離せません。

・なぜ三春の父は赤いサンタをやっていたのか?

赤いサンタの正体は判明しましたが、むしろ疑問が増えてしまいました。死因は交通事故となっていますが、この分だと別の理由がありそうです。

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おわりに

2巻ということでウォームアップを終え、いよいよ勢いがついてきました。

これからの展開も目が離せません!

引き続き、考察していきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

次の話はこちら。

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