宝石の国 11巻 第82話『成り行き』ネタバレ感想
前の話はこちら。
前回、土産と称して自分の体の一部を差し出したパパラチア。
そして、月人に回収されるフォス。
今回は、そこから始まります。
第八十二話『成り行き』
パパラチアを残し、ゴーシェとセミに連れられて月に戻るフォス。
フォスに入れた眼球からその様子を見ているエクメアとカンゴーム。
カンゴームはいいのか、これでと戸惑っていますが、エクメアはごく自然な成り行きだとろくに説明もせず、カンゴームは追及します。
一方、変わり果てたフォスを見て、ゴーシェはため息をつき、セミは涙を流しています。
セミとゴーシェはエクメアたちの結婚式以来の再会でした。
船を動かしたのはセミの独断で、エクメアになんて言われるかとオドオドしていますが、最後には何て言われるか分からないと笑顔で開き直ります。
月に着くと、エクメアや宝石たちが出迎えてくれますが、誰もが変わり果てたフォスに唖然としていました。
エクメアはそんなフォスに惜しかったと声を掛け、それから『回収後は捨ておいてくれ』という言葉に変更がないか確認します。
それに対してフォスは、金剛に体を組み立ててもらったことから、金剛は自分のことをまだ愛していると分析。
邪魔がなければ金剛は必ず自分の為に祈った、だから次は。
そこまでいうと、体を網目状に伸ばしてエクメアや宝石たちを包囲。
全ての宝石を粉にしてから臨むといい、背中には後光をモチーフにしたような形が出来上がります。
すぐ向かうというフォスに対し、エクメアは目の前に伸びてきたフォスの液状の体を握り、許可します。
その間、カンゴームはエクメアの服の間に隠れていましたが、カンゴームの抱いていたモコモコした生物は一連の騒動で目を覚まします。
そしてフォスを敵と認識すると駆け寄り、唸った瞬間、大きな犬の姿になってフォスを右手で叩きつぶします。
ダイヤはその犬のことをムキムキと呼び、それは4巻に登場した、金剛に『しろ』と呼ばれていた犬のような生物でした。
カンゴームのボディーガードでもあるようで、エクメアはバルバタにフォスの修復を命令します。
すぐにとはいかないというバルバタに対し、エクメアはこの二百年の記憶を大切に扱ってほしいとお願いするのでした。
おわりに
二百年が経ち、フォスが決定的におかしくなってしまったのが衝撃的でした。
しかし、エクメアは修復を望んでいるので、まだ何らかの利用価値を見出しているということでしょうか。
しばらくシリアスな展開が続きそうです。
次の話はこちら。
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