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『あなたが誰かを殺した』あらすじとネタバレ感想!誰にも見えない真相を加賀が暴く

harutoautumn
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「覚えておいて。彼に嘘は通用しない」

驚きを絶対保証
加賀シリーズ最新作

夏の避暑地でのバーベキューパーティ。
集うのは、別荘を持つセレブたち。
その深夜、彼らのうち五名が殺された。
間もなく犯人は大胆に出頭するが、死刑になりたいと語るだけ。
納得できない遺族は自ら真相を解き明かすべく「検証会」を開くが、
彼らのもとに謎の手紙が届く。
そこへ現れたのは、刑事・加賀だった。

Amazon内容紹介より

加賀恭一郎シリーズ第十二弾となる本書。

前の話はこちら。

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人気の犯人当てがテーマですが、今回は作中で犯人を明確にしてくれるため、これまでモヤモヤしていた人にとっては満足度があがっています。

相変わらず加賀の冷静かつ何者も逃がさない推理はスマートかつ巧みで、その良質さは読んでいて清々しいです。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想などを書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

別荘

避暑地に、四つの家族がそれぞれ別荘を所有しています。

夏になるとバーベキューパーティーをすることが習慣になっていて、総勢十五人もの人間が一堂に会します。

家族や婚約者など大人数で、それぞれの視点で描かれることで、いずれも腹に一物を抱えていることが分かります。

表面上はセレブの優雅な集い。

しかし、実際はドロドロとした人間の悪しき感情が込められていて、すでに事件の要素が見て取れました。

出頭

そんなセレブたちの集まりで事件が発生し、五人もの人間が殺害される大惨事となります。

同時期、近隣のホテルに一人の男性客が現れ、レストランで食事をとります。

彼はそこまで裕福に見えないにも関わらず、注文するワインは高級なものばかり。

店員が不審に思っていると、男性は食事を終えて言います。

自分が事件の犯人だと。

そして店員に見せたのは血のついたナイフでした。

依頼

パーティーに参加していたうちの一人、鷲尾春那は職場の先輩である金森登紀子から加賀恭一郎を紹介してもらいます。

加賀の状況確認により、春那が参加者の一人・山之内静枝の姪であり、夫を殺害されていることが分かります。

また犯人は自首したものの、事件の詳細を語ろうとせず、警察は事件がどのように起きたのかいまだに分からずにいました。

そこで加賀は被害者家族が集まる場に参加し、それぞれから事情を聞くとともに、事件を解き明かすべく検証会を開くことにしました。

感想

非常にスマート

東野圭吾さんの作品はいつでも本当にスマートです。

冒頭に事件が発生するまでのことが語られ、ここで各登場人物の人間性や関係性が描かれます。

情報量としては決して少なくないのですが、印象付けるところが明確で、情報量ほど読者に負担はありません。

名前や風貌、性格がうまく定着できるよう設定・描写されていて、非常にリーダービリティが高いです。

おまけに加賀が検証という側面もあって都度話を整理してくれるので、読者は常に論点が整理された状態で先に進むことができます。

ミステリ指南書ともとれる構成で、謎解きがメインの本シリーズの魅力の一つといえると思います。

常に予想外がある

肝心の謎解きですが、そこにもしっかり工夫が凝らされています。

論点がはっきりしている一方で、見えているものだけが真実とは限りません。

常に予想外がありそうという感覚があり、それが明かされた時の驚きも十分。

これまで続いてきた人気シリーズの続編としてふさわしい内容でした。

一部、これまでと違い犯人が明示されていることに不満の声も聞こえてきますが、個人的には今回の形式で良かったと思います。

僕は緻密な推理が得意でなく、常にモヤモヤが残ると落ち着かないので、最後には適度な疲労感と満足感を味わうことができました。

おわりに

常に阿部寛さんが推理している風景を思い浮かべながら読んでいました。

良い意味でこれまでの作品との繋がりは薄いため、従来のファンも、たまたま本書を手に取った読者双方にとって楽しめる一冊です。

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