ホラー
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『夢詣』あらすじとネタバレ感想!死に至る夢が次々に伝染していく

harutoautumn
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第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞読者賞受賞作!

その悪夢、見れば、死ぬ――
”順番”が来るまでに、解呪の鍵を探し出せ。

「もうすぐ私が御血をいただける順番です」
“死に至る夢”を見ると訴えていた女性と老人が突然死し、
老人の胃から人外の血液が発見された。
2人の患者の死後、精神科医・紙森千里にも悪夢は「感染」り、
謎の儀式に参列する夢を見る。

一方、都市伝説〈呪夢〉を追うオカルトライターの伊東壮太 は、
死亡した同業者のメモ「鍵は夢詣」からある孤島の奇妙な祭祀の存在を知り――。

書店員からの圧倒的支持を受けた、
第45回横溝正史ミステリ& ホラー大賞〈読者賞〉受賞作。

Amazon商品ページより

澤村伊智さんの『ばくうどの悪夢』と同じタイミングで発刊された本書。

同じ夢をテーマにしながらも、夢の内容や取り入れ方に違いがあり、本書単体でも比較しながらでも楽しむことができました。

夢でカウントダウンされる恐怖はどこか鈴木光司さんの『リング』を連想させるところもあり、書店員の圧倒的支持を受けたことにも納得です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

不思議な力

市内の病院で精神科医として勤務している紙森千里には不思議な力がありました。

元をたどると母親が有していたもので、知るはずのないことや未来のことを言い当てることができました。

特に死に対する予言は的中率が高く、千里はその一部を受け継いでいました。

彼女はその力を嫌っていて、だから母親に似た容姿も好きになれませんでした。

患者

千里は研修医の関根と共に山崎梨香という患者を診ます。

彼女は見た人に死をもたらす呪いの夢を見ていると口にしていて、関根ではそれが意味するところが判断できません。

千里が診察すると、夢は洞窟が舞台であることが分かります。

梨香が働いている老人ホームの入居者も同じ夢を見ていて、その人はすでに亡くなっていました。

だから自分も死ぬのだと、梨香は思っています。

夢の詳細は分かってきますが、梨香は病気じゃないと部屋を出てしまい、それが彼女との別れになりました。

感染

三日後、梨香が自宅で急死したと連絡が入ります。

千里は刑事に取り調べされますが、事件性があるようには見えません。

その後、脳外科医の三枝から、手術後から悪夢を見る患者がいるのだと相談があり、千里は嫌な予感を覚えます。

該当の患者に会って詳細を聞くと、彼が見ている夢は梨香が話していたものと同一で千里は驚きます。

しかしこれは序の口で、悪夢は千里や関根にも侵食してきて、命をかけた謎解きが始まります。

感想

夢の怖さ

本書に登場する悪夢は、それだけで身も凍るほど怖いというわけではありません。

一方で容易に想像できるほどリアルです。

海にある洞窟で、そこにボートで向かい、奥に進んでいく。

何かあるかもしれないという予感と、先が見えてくるほど死に近づくという恐怖。

好奇心をくすぐられるけれど、見てしまうと自分も感染してしまうのではないかという恐れがあり、読み進める手がワクワクしました。

現実とのリンク

悪夢の詳細は序盤で分かりますが、それが意味するところが分かるのは中盤以降です。

ここで洞窟がある場所や、夢の内容が意味するところが分かるのですが、この過程も読み応えがありました。

死に至る夢という漠然とした恐怖が、違った意味を持ちだすのです。

このシフトチェンジによって読者に新たな刺激を与えるので、最後まで新鮮に読むことができました。

流れも明確で、途中でペースダウンをすることもない、

リーダビリティも高く、どんな読者でも刺さるのではないかと感じました。

医療関係の描写

あえていまいちだったポイントがあるとすれば、冒頭の医療関係の説明でしょうか。

疾患や主訴の意味するところなど、新しい単語が登場するたびにいちいち解説が入り、僕はこれがあまり好きではありませんでした。

自分がある程度は知っているからというのもあると思いますが、半分以上は説明がなくとも物語に影響がないので、蛇足ではないかと感じてしまいました。

一方で、この辺の知識に疎い人にとって、説明されないまま進行する方がストレスということも十分あり得ると思うので、どちらを選んでも正解という気もしました。

おわりに

タイトル、表紙から僕にめちゃめちゃ刺さる一冊で、特に後半の怒涛の展開は大興奮でした。

ホラー好きであれば読んで損のない一冊なので、ぜひ手に取ってみてください。

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