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『RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日 』あらすじとネタバレ感想！
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「わたし、学園にはもうもどれない」黒子の衣装で飛び回りつつも“戦国学園祭”を満喫していた泉水子たち。そんな中、一番の見せ場である合戦ゲームで陰陽師・高柳の仕掛けた罠が発動する。なんとか術を破ったものの、自身の力を目撃されてしまいパニックに陥る泉水子。消失してしまった彼女を追って層を飛び越えていく深行だが、待ちかまえていたのは思わぬ強敵で!?岸田メルのイラストで贈る、スニーカー文庫版「RDG」第5弾!
「BOOK」データベースより
シリーズ第五弾となる本書。
前の話はこちら。
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いよいよ学園際が始まります。
当然、ただ楽しいイベントなわけがなく、泉水子にとって新たな試練と成長の場となります。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
本番
待ちに待った学園際が始まります。
本来であれば学生の楽しいイベントですが、泉水子たちにとってはそれだけではありません。
高柳は真響との決着を学園際で着けると明言していて、彼の仲間とともに当日のキャンパスに結界を仕掛けているのだといいます。
それが戦国時代の城跡から亡霊を呼び寄せていることまでは分かっていますが、それでも高柳の仕掛けの全貌が分かっているわけではありません。
泉水子は執行部としての役目を果たし、一学生として学園際を楽しみつつも、警戒をしていました。
複雑な事情
学園際の中で、学園の事情がより鮮明に浮かび上がります。
真響や高柳との話から、学園には陰陽師の関係者など、一般人ではない人も混ざっていることは知っていました。
しかし、その規模は泉水子の予想を大きく超えるもので、真響も驚きを隠せません。
それだけ学園には様々な大人の思惑が満ちているということで、全員を疑うというスタンスがちょうど良いくらいの複雑さです。
それでも主役は泉水子や真響たちであることに変わりはなく、彼女たちを取り巻く環境が特殊であることがより鮮明になるものの、彼女たちの物語自体に大きな変化はありません。
感想
物語も佳境に
泉水子たちの準備や成長が込められた学園祭がついに幕を開けます。
シリーズ本編は残すところ、本書を含めて二冊なので、物語は佳境に入ってきました。
単なる学園祭として見れば、本書は青春小説としての側面を多分にもっています。
泉水子にとって、友人たちとこれだけの規模のイベントを準備、運営、参加することが初めてなので、彼女の目に映るものはどれも新鮮です。
その様子が彼女の描写を通して伝わってくるので、こちらも嬉しくなってしまいます。
一方で、山伏や陰陽師にまつわる話も、これまでに比べても規模の大きなものになっているので、そこも見どころの一つとなっていて、読み応えがありました。
最後の始まり
泉水子は本書において、ついに目覚めます。
その力は判定者にも認められ、最悪の未来への道が開かれたかのように見えます。
ここから泉水子たちは最悪を回避し、新たな未来を勝ち取ることができるのか。
そんな強敵を予感させて本書は幕を閉じるので、その引き方も良かったです。
おわりに
いよいよ次で最終巻です。
泉水子や深行の進む先に、彼らの望む未来は待っているのか。
しっかり見届けたいと思います。
次の話はこちら。
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