『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』あらすじとネタバレ感想!
熊野古道で暮らす中学3年生の泉水子は、ある日昔会ったきりの幼なじみ・深行と再会する。泉水子を守る宿命にあるという彼は「どうしてこんなのが、女神だって言えるんだ」と反発していて!?戸惑す泉水子だったが、修学旅行で訪れた東京で彼女の秘密が明らかになり…。現代ファンタジーの最高傑作が、アニメ版キャラクター原案を手がけた岸田メル描き下ろしイラストとともに登場。世界の命運を左右する少女の物語が、いま始まる。
「BOOK」データベースより
萩原規子さんの人気ファンタジーシリーズである本書。
小説以外にも様々な媒体で展開されているので、名前だけはずっと知っていましたが、今回気が向いて読むことにしました。
ファンタジーとしては設定がシンプルで、分かりやすい。
それでいて各キャラクターや設定に魅力が詰まっていて、読み進めるほどに作品に惹きつけられていく。
分かりやすく、それでいて世界観の深いところまで楽しめるファンタジーを読みたいという人には絶対にオススメです。
以下は本シリーズのスピンオフが発売された時の萩原さんへのインタビューです。
5年ぶり! ファン待望のシリーズ6巻その後の物語『RDG 氷の靴 ガラスの靴』 宗田真響の視点で描く、新たなRDGの世界とは?
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
目立たない少女
物語の舞台は山間部にある中学校。
鈴原泉水子は腰下まで伸びる髪を日本の三つ編みにして、赤いメガネが特徴的ですが、それ以外に目立った特徴はありません。
家が玉倉神社という神社で、学校から遠い関係で神社の人間が送り迎えをして、放課後に友達と遊んだり部活をしたりすることもできません。
よくいえば純粋ですが、悪くいえば世間知らず。
そんな平凡な少女が大きな流れに飲み込まれていくのが、本シリーズです。
異変
進路を決めるための二者面談を控えていましたが、泉水子の両親は多忙かつ遠くで暮らしているため、参加することが難しい状況です。
泉水子は今の自分を変えるために、みんなと同じ高校を希望しつつも、学校の寮に入ることを望んでいました。
さらにイメージチェンジとして前髪を少し切りますが、ここで泉水子の周囲で異変が起きます。
元々、泉水子がさわると、パソコンや携帯がフリーズしてしまうことがよくありましたが、今回はPC教室内の全てのパソコンが壊れてしまいます。
おまけに、ビデオチャットを立ち上げたわけではないにも関わらず、海外で暮らす父・大成と話すことができたのです。
泉水子の秘密
泉水子は昔から母・紫子の友人で脳神経科に所属する医師である中山瑞穂のもとを定期的に訪れ、様々な身体検査を行っていました。
今回も特に異常は見つけられませんでしたが、周囲の大人たちは泉水子に何か秘められたものがあることを知っている様子です。
泉水子は次第に自分に何か隠されているのではと思うようになりますが、物語は彼女の認識が追いつかないほど加速します。
彼女には、世界中の誰にもないような特別な秘密が隠されていました。
感想
王道でいて十分
神社で生まれた一見平凡そうな少女には、実は特殊な力が隠されていて、知らず知らずのうちに大きな流れに飲み込まれてしまう。
まさにファンタジーの王道で、シリーズを通してそこまで際立った珍しさはありません。
しかしその分、単なる物語では食傷気味の読者を満足させることなどできませんが、本書は期待以上の物語を提示してくれます。
泉水子の秘密は少しずつ明かされていきますが、そのペースはかなり遅めです。
そのせいで泉水子や彼女の友人たちはいつも苛立ちや不安を抱えることになりますが、その気持ちが彼らを成長させてくれます。
成長にともない、秘密を受け入れられる精神が育ち、段階的に世界観が鮮明になってくる。
この匙加減が絶妙で、一冊目の時点でシリーズを最後まで追いかけたい、という気持ちにしてくれました。
披露される一端
本書はシリーズ開幕作ということで、世界観の一端だけが披露されます。
しかし、それだけで物語の目指す先のスケールの大きさが感じられ、それを最後まで見届けたいという気持ちにしてくれます。
それだけでなく、泉水子をはじめとした少年少女たちが魅力的で、彼らがどのように壁にぶち当たり、どのように成長するのかを見たくなります。
おわりに
本書オリジナルの設定というよりも、従来の概念をうまく取り入れていて、一冊目から世界観に入り込みやすいところがグッドでした。
それでいて奥深く、彼女たちと共にこの物語を歩めることが楽しくて仕方ありません。
次の話はこちら。
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