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『獄門島』あらすじとネタバレ感想!かつての流刑地で起きた連続殺人事件

harutoautumn
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獄門島――江戸三百年を通じて流刑の地とされてきたこの島へ金田一耕助が渡ったのは、復員船の中で死んだ戦友、鬼頭千万太に遺言を託されたためであった。『三人の妹たちが殺される……おれの代わりに獄門島へ行ってくれ……』瀬戸内海に浮かぶ小島で網元として君臨する鬼頭家を訪れた金田一は、美しいが、どこか尋常でない三姉妹に会った。だが、その後、遺言通り悪夢のような連続殺人事件が! トリックを象徴する芭蕉の俳句。後世の推理作家に多大な影響を与え、今なお燦然と輝く、ミステリーの金字塔! !

Amazon商品ページより

ミステリの名作として今も語り継がれる本書。

有名な金田一耕助シリーズの第二弾で、映画やテレビドラマなども多く制作されていることから、世代でない人でも名前を聞いたことくらいはあるかもしれません。

戦前戦後という時代背景を受けて、今では理解しにくい価値観がありますが、それゆえの面白さがあり、今読んでも古臭さは感じませんでした。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

獄門島

本書の舞台は、金田一耕助の戦友・鬼頭千万太の故郷である、瀬戸内海に浮かぶ獄門島と呼ばれる島です。

獄門島は島の網元である鬼頭家が絶対の封建的な制度が残されていて、鬼頭家は本鬼頭と分鬼頭で対立していました。

千万太は本鬼頭の人間です。

外部の影響を受けない孤島には異様な空気が流れ、他所者として訪れた耕助を決して歓迎してはくれませんでした。

約束

耕助は生前の千万太ととある約束をしていました。

千万太は、自分が獄門島に帰らないと三人の妹が殺されると何かを恐れていて、自分の身に何かあった時のために耕助に紹介状を渡していました。

千万太の死後、耕助は彼の死を伝えるために獄門島を訪れます。

彼の死を伝えることが目的でしたが、それ以外にも千万太の言ったことが気になっていたのでした。

本鬼頭には千万太の異母妹である月代、雪枝、花子がいて、美しくもどこか尋常でない雰囲気を纏っていました。

さらに当主で千万太の父親は発狂して座敷牢に閉じ込められていました。

分鬼頭や他にも一筋縄ではいかない人たちが多くいて、耕助は千万太との約束が簡単には果たせそうにないことを早々に悟ります。

連続殺人

千万太の正式な死が発表されたその夜、月代が行方不明になり、やがて死体となって発見されます。

死体発見時、和尚の了然は妙なことを呟きます。

耕助がそのことを追求してもかわされてしまいますが、事件について何か知っている様子でした。

耕助は残った二人の妹は守ろうとしますが、不審者として駐在所の留置所に入れられてしまい、その間に雪枝が殺害されます。

そして、耕助の努力も虚しく、ついに花子までもが殺害されてしまいました。

三つの連続殺人事件。

普通でない殺害現場から犯人の精神状態が疑われますが、不意に耕助は事件の真相に気が付き、三人が殺害された理由を知るのでした。

感想

とにかく雰囲気がある

ミステリにおいてトリック自体の魅力、巧みさが求められますが、一方で物語の舞台、時代設定などによる雰囲気も同じくらい重要で、本書はその雰囲気がとにかくあります。

『獄門島』という物騒な名前をはじめ、他を寄せ付けない封建的な生活、予想もつかない思惑と秘密。

島に向かう船の上の段階でもうワクワクが止まらず、最後まで楽しく読むことが出来ました。

現代は技術等が発達したせいもあってミステリの余地がだんだんと失われているように感じているので、こういった雰囲気のミステリが生み出されたのは時代のおかげかもしれません。

今の若い世代からすれば、本書は古臭く感じる部分もあると思います。

しかし、時代を経てもなお伝わるミステリの魅力があり、不朽の名作であることを見せつけてくれました。

ミステリとして甘い部分もある

本書では俳句を用いた見立て殺人が見所の一つになっていて、単なる殺人事件で終わらないところに魅力を感じました。

しかし一方で、トリック自体にあっと驚かされるようなインパクトはなく、推理パートでは今までの高揚感がやや冷めるのを感じました。

もちろん話として成り立つトリックですが、これだけ盛り上げて結末がそれ?と拍子抜けしてしまいました。

トリックの発想、鮮やかさなどを求める人からすると、本書は物足りないかもしれません。

ミステリの魅力はトリックだけではない、と思えるのであれば全くありませんので、この辺は人を選ぶかもしれません。

おわりに

シリーズではなく本書単体で読んでしまったので、正確なレビューとは違うかもしれません。

しかし、前作を踏まえなくてもそれまでの事情が本書中で説明されるので、特に困ることはありませんでした。

不満な点も挙げましたが、長年の間、多くの人に親しまれてきた理由がよく分かる内容で、シリーズとして読めば読むほどその魅力が高まっていくのは容易に想像出来ました。

ぜひシリーズを通して読み、また時間を置いて本書を読み返してみたいと思います。

その時には、今回見つけられなかった魅力が見つけられるかもしれません。

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