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『これは経費で落ちません!3』ネタバレ感想 !あらすじから結末まで!

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森若沙名子、28歳。経理一筋6年目。仕事とプライベートはきっちり分けたいと思っている。そんな沙名子に、広報課の室田千晶が相談があると言ってきた。千晶は化粧品会社から転職してきた契約社員で、好感が持てるいい子だ。千晶が来てからは、ショールームも飾り付けられ来客も増えた。しかし彼女は、社内で浮いている。一部女子社員からは嫌われてさえいて…?

【「BOOK」データベースより】

※多部未華子さん主演でドラマ化され、2019年7月26日よりNHK総合で放送されることが決まりました。

ドラマ化の速報はこちら

 

『これは経費で落ちません』シリーズの第3弾です。

相変わらず沙名子の元に問題が持ち込まれます。しかも、その問題の真相に気が付けてしまう沙名子は、目を逸らそうとしても時すでに遅し。問題に首を突っ込んでしまいます。

これまでの個性豊かな面々に加えて、さらに強烈なキャラが登場する本作。

早速その魅力を書いていきたいと思います。

ネタバレを含んだ感想になりますので、未読の方はご注意ください。

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契約社員の焦り

広報課の室田千晶。

彼女は契約社員で、すでに四回も契約更新していて、そろそろ正社員になれるのではないかと噂されています。

ショールームの受付をしていて、美人ではないけど愛想が良くて、気もつかえる。

一言で言えば優秀で、前に同じ部署にいた真夕は彼女と自分を比べてしまい、異動するきっかけの一つになったと話しています。

そんな千晶ですが、差し入れとして持ってきた最中をきっかけに、沙名子は疑問を抱くようになります。

最中の領収書なんてもらってないし、千晶の上司である織子も最中の存在を知らない。では、この最中はお客様からもらったものを千晶の判断で勝手に持ってきたのか?

もっというと、ショールームの飾りつけなど、千晶は熱心にしているが、それは経費でちゃんと落としているのか?

見過ごすことはできず、沙名子は千晶に直接聞くことにしました。

すると、案の定、ショールームで使用している備品は、千晶が譲り受けたり、自費で購入していたものでした。

最中も、もちろん自費です。

なぜそこまで? と思う沙名子ですが、千晶は正社員になるために必死でした。

努力すること自体はいいことですが、自腹を切ってまですることではありません。それにこういうことが常態化してしまうと、自腹を切ることが当たり前だという風潮に繋がりかねません。

今回は注意で済んだものの、同い年の千晶が結婚に対しても焦りを感じていることに驚き、自分はどうだろうと考えます。

そして、そこに太陽からの誕生日プレゼント。踏み込み過ぎない、でもさりげなく気がつかえる太陽の株は、絶賛右肩上がりです。

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逃げ癖のついた社員の末路

入浴剤の企画を任された真夕の同期、企画課の希梨香。

そこまでは良かったが、コンビを組むことになった先輩の馬垣に問題が。彼は大事な場面でいつも逃げる、いわゆる逃げ癖のついた社員でした。

様々な部署を転々とし、いまだに役職はなし。

使えない社員であることは、明らかです。

しかし、希梨香がいくら言ったところで、保身のために平気で嘘をつく。

九歳年上でやりづらいことこの上ない。

始めは企画課内の問題に留まっていましたが、ついにその手が経理まで伸びてきてしまいます。

馬垣が同じ数字の請求書を二枚、それぞれ真夕と沙名子に渡し、二重振り込み問題に発展してしまいます。

幸い、真夕が振り込む前に気が付いたことで未遂で終わりましたが、肝心の馬垣は父親が事故に会ったと言って早退していました。

誰も信じるはずありません。結局、馬垣はまたしても異動の対象となりました。

目先の責任から逃れようとする社員。

誰にでも心当たりがありそうな分、苛立ちを覚える人も多そうですよね。

しかし、何より驚いたのが、馬垣にかかってきた匿名の電話というのが、山崎がかけたという事実です。

どこまで落ちるのか見てみたかった、と悪びれもせず言い放つ山崎。

僕は山崎のスタンスにわりと共感を覚えているタイプなのですが、客観的に見るとなんとなく嫌なやつですよね。

今後、気を付けないと。

知ってたけど、鎌本はやっぱり嫌なやつ

太陽がオープン前から力を入れているパラカフェ。

初めてクリスマスを迎えるということで、大規模なイベントを企画していました。

しかし、当日の朝パラカフェに行ってみると、クリスマスツリーは倒れ、入浴剤もなくなっている。

誰もがその状況に驚き、鎌本だけは早々に諦め、太陽を責めます。

この人のこういうところが僕は本当に苦手で、本書で一番腹が立ちました。

しかし、そんな状況下においてもスタッフに指示を出し、なんとかオープンまでに間に合わせようとする太陽は、素直にかっこよかったです。

その努力の甲斐もあり、なんとかオープンに間に合わせることができました。

そして肝心の犯人ですが、なんと曾根崎メリーの息子・裕也と、天天コーポレーションの同業他社の営業、細川の愛犬であったことが判明しました。

悪意が絡んでいない分、これまでで一番すっきりとした話でした。

そして、太陽の視点から物語を眺めると、沙名子の心強さがとてもありがたかったです。

そして、突然のデートに誘うと、なんだかんだいって応じてくれる沙名子。

この二人は、裏表がないという部分が同じなので、見ていてとても微笑ましいです。

そろそろどちらかの家で会う日が来るかもしれません。

その前に、正式に告白かな?

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仕事を斡旋するのが友情?

街中のレンタルビデオショップで、偶然会った総務部の平松由香利。

由香利は知らない女性と言い争っていて、どうも由香利がその女性にお金を無心しているようでした。

面倒な問題には関わりたくない沙名子は、社内で由香利と会っても何事もなかったかのように接しますが、由香利の持ってきたファクスのリース料の稟議書が新たな疑問を生みます。

さすがに目を瞑ることのできない沙名子は色々と調べあげ、リース元の会社の社長が、先日由香利からお金を求められていた相手の女性であることを突き止めます。

沙名子は由香利を問いただしますが、由香利知らぬ存ぜぬの一辺倒。

ところが、ある日、リース元の会社の社長である三並愛美が沙名子のもとを訪れ、沙名子のせいでリースの件がなくなったと抗議してきます。

事情が飲み込めない沙名子ですが、自分には権限がないと愛美を突っぱねます。

そして後から判明しますが、これは由香利の仕組んだことで、断れない自分に代わって沙名子に断らせたのです。

しかも、お金を貸しているのは実は由香利の方で、愛美が返済してくれないことに困り果てていたというわけです。

だからといって許せることではありませんが、その程度て済んだことに沙名子はホッとします。

そして、由香利がゾンビ映画など変わった映画を好きなことが判明し、なぜか意気投合。

由香利は婚活パーティーに行くのをやめ、自分に正直になれたようです。

本筋とは関係ありませんが、前作で会社のお金に手を出した熊井。

彼は自主退職することになり、彼の家族も大事にならずに済んだことを、沙名子に感謝しているようです。

そして、経理部についに待望の新人が入ってきます。

彼女の名前は、麻吹美華。

「美しく華やかと書きます」なんて自己紹介する時点で、色々察しが付く性格。

仕事は出来そうですが、現段階で僕はかなり苦手です。笑

彼女が、これからどんな問題を起こすのか非常に楽しみです。

真夕は今日も平常運転

お馴染みのエピローグ。

不幸体質というか、言いやすい分、みんなから好き放題言われて苦労する真夕ですが、深く考えない性格のおかげで、今日も彼女の周りは平和です。

ただ、これから大きな変化の訪れを予感させるような口ぶりも見られたので、そろそろ話しが大きく動くのでしょうか?

非常に楽しみです。

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最後に

癖のあるキャラに翻弄されながらも、あくまで自分を貫く沙名子はさすがの一言です。

しかし、太陽のことが好きでいることに気が付いていたり、彼によって今までの完璧な生活が崩され、それさえも良いと思っている自分に戸惑っているところが、今作もグッドでした。

これから森若さんの完璧な生活や主義、そして太陽との関係はどう変わっていくのでしょうか?

次巻が待ち遠しいです。

次の話はこちら。

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