UVERworldの歴史と変遷を四つに分けて解説!これであなたもCREWの仲間入り!
結成20周年、デビュー15周年を迎え、ここにきて新たなステージに移行したUVERworld。
これだけのキャリアを積んでもなおさらなる可能性を見せてくれる彼らですが、キャリアが長いゆえに新規ファンがとっつきにくい部分も出てきました。
そこでこの記事では、UVERworldの歴史と変遷を4つの時期に分けて解説したいと思います(2024.1.8現在)
この記事を見れば、UVERworldの歩んできた歴史が分かるので、これからUVERworldのことを知りたいという人もすぐに詳しくなれます。
ただ、あくまで個人的な感覚で書いているので、鵜呑みにする必要はありません。
こういう考え方がある、くらいの気持ちで読んでもらえると幸いです。
ファーストシーズン
初期
よく『初期ファン』と呼ばれる人たちがいますが、僕はデビュー~3rdアルバム『PROGLUTION』くらいまでの楽曲が好きというイメージを持っています。
ここでいう初期とは大体その時期のことですが、厳密にいえば2008年の初武道館でのライブまでをいっています。
Timeless
記念すべきデビューアルバムの『Timeless』。
十年後、二十年後になっても色褪せない、という意味がタイトルに込められています。
バンドサウンドをベースにしつつも、様々な音を取り入れる姿勢はこの頃から変わりません。
歌詞はメッセージというよりも音として捉えている部分があり、ハードなロックの割にさらりと聴けます。
滋賀から東京に出てきた期待と不安のせいか、楽曲に勢いと不安、哀愁のようなものが感じられ、今聞き直すと感慨深いものがあります。
今ではライブで聴けない曲が多数ありますが、UVERworldの転換点となった『CHANCE!』は十年以上経っても披露されています。
また『トキノナミダ』は克哉さんの生誕祭で披露されることが度々あり、今後もライブで聴くことが出来るかもしれません。
BUGRIGHT
二枚目のアルバムである『BUGRIGHT』。
『BUG(間違った)』+『RIGHT(正解)』を組み合わせた造語で、自分の選んだ夢が間違っていても、それを正解するのは自分次第、という意味が込められています。
前作よりもバンドサウンドに比重がおかれ、今でもこのアルバムの楽曲は根強い人気を誇っています。
シングルの『Colors of the Heart』、『SHAMROCK』、『君の好きなうた』はもちろんのこと、『EMPTY96』などは今でもライブで披露されています。
PROGLUTION
三枚目のアルバムである『PROGLUTION』。
『Progenitor(先駆者)』+『Revolution(革命)』を組み合わせた造語で、革命の先駆者を意味します。
一曲目の『Roots』がとにかく印象的で、ここからは数年間はライブのトリを飾り、その後も度々披露されています。
インスト→楽曲という流れがいくつもあり、実験的なアルバム、というイメージがあります。
このアルバムを経て初の武道館ライブを達成しました。
これからライブに参戦するにあたって『UNKNOWN ORCHESTRA』は度々披露されているので、おさえておいて損はないと思います。
中期
初めての武道館公演を終え、次のステージが見えてきた影響か、ここからUVERworldが大きく変化していきます。
今までと違って、自分たちの気持ちを素直に表に出せるようになり、ファンとの距離が縮まってきたイメージです。
中期は初武道館ライブ~初東京ドームまでを想定しています。
AwakEVE
四枚目のアルバムである『AwakEVE』。
『Awake(覚醒)』+『EVE(前夜)』を組み合わせた造語で、これまでよりも希望を感じさせる歌が増えた印象があります。
『激動』で新たなステージに移行したことを感じさせ、それがアルバムに着実に反映されています。
一方で抽象的で、物語性のある楽曲が多いのも特徴です。
今後のライブでも『畢生皐月プロローグ』は披露されることが予想されるので、参戦前に聴いておくと安心です。
NEO SOUND BEST
初のベストアルバムですが、リリースはレコード会社などの思惑があり、メンバーはあまり乗り気でなかったことが後に明かされています。
これまでのシングル集という感じで、良い楽曲が多いことを再認識させてくれるけれども、もう一つ物足りなさを感じる内容になっています。
LAST
五枚目のアルバムである『LAST』。
アルバムのタイトルが造語シリーズはここで終わり、『最高の一枚』という意味が込められています。
リードトラックの『GOLD』でこれまでにない魅力を見せつけ、それ以後の楽曲に及ぼしている気がします。
全体的にロックな楽曲が多く、UVERworld=ロックバンドという認識の人であればかなり好みのアルバムだと思います。
UVERworldはこのアルバムのツアーファイナルとして初の東京ドームライブを達成し、さらなる飛躍を遂げます。
後期
初めての東京ドーム公演を終えて、UVERworldの快進撃が始まります。
周囲の目を気にせず、自分たちの信じた音楽をまっすぐ届けるという覚悟が見られ、バンドとしてのカッコ良さがグンと上がったように感じます。
後期は初東京ドーム公演後~『ALL TIME BEST』発売までを想定して、十年近くがここに含まれます。
もっと細分化してもいい気もしましたが、根底にある思いは変わらないように感じたので、この分類でいきたいと思います。
LIFE 6 SENSE
六枚目のアルバムで、ここからがらりと変わります。
変わったというよりも、UVERworldが内に秘めてきた思いが楽曲に反映できるようになったという方が正しいでしょうか。
リードトラックの『CORE PRIDE』から覚悟の強さが感じられ、バンドとして一回りも二回りも大きくなったことを証明してくれました。
最近、昔の方が良かったという声も聞かれますが、その昔とはこの頃の楽曲を指していることも多くあります。
それくらいシンプルにカッコ良く、今でもこの頃の楽曲の多くがライブで披露されています。
特に『CORE PRIDE』、『NO.1』、『MONDE PIECE』は披露される機会が多いので、おさえておくべき楽曲です。
これらの楽曲に込められたメッセージは今のMCでも変わらず語られているので、UVERworldの原点ともいうべきアルバムとも捉えられます。
THE ONE
七枚目のアルバムである『THE ONE』。
常に新しい音楽を求めるUVERworldの姿勢が強く反映された作品で、バンドサウンドに囚われないトリッキーなものも多数含まれています。
しかも半数以上は今でも現役でライブで披露されているので、色褪せない魅力があることを証明してくれました。
個人的にはメンバー、ファン共に一番の名曲に選んだ『THE OVER』は聴かないと人生損をするレベルだと思うので、必聴です。
Ø CHOIR
八枚目のアルバムである『ØCHOIR』。
同タイトルの楽曲があり、『はじまりの合唱』だとTAKUYA∞さんはライブのMCで語っています。
このアルバムからSAXの誠果さんが正式なメンバーに戻ってきて、全体的にSAXが彩りを加えてくれています。
今でもこのアルバムの楽曲抜きではライブが成り立たないくらい重要な位置にあり、特に『IMPACT』。『7日目の決意』、『ØCHOIR』はまだまだ他の楽曲で置き換えられないくらいの圧倒的なパワーを秘めています。
TYCOON
九枚目のアルバムである『TYCOON』。
タイトルは『大物、巨頭、将軍』などを意味しています。
CDに録音できる限界まで詰め込まれていて、時間的にも楽曲的にも大ボリュームです。
一枚の中でとにかく振り幅があり、一枚を通して飽きることなく聴けます。
あと音源とライブでの演奏のギャップが大きく、アルバムはどちらかというとバンドサウンド抑えです。
オススメの楽曲は多いですが、特にUVERworldにしか出せない強さと魅力がある『PRAYING RUN』、『ALL ALONE』は必聴です。
ALL TIME BEST
『TYCOON』でやりたいことにひと段落をつけ、これまでのベストとして出されたのがこの『ALL TIME BEST』です。
メンバーの選んだベスト、ファンの選んだベスト、バラードを再収録したベストとボリュームたっぷりで、このアルバムを聴けば新規の人でもすぐにライブに参戦できます。
特にメンバーベストはライブのセットリストかのような流れになっているので、それらをおさえておけばまず間違いありません。
セカンドシーズン
UNSER
『ALL TIME BEST』発売時のインタビューでも言っていましたが、ここでUVERworldのファーストシーズンは終わったと明言されています。
このまま同じことをしていても自分たちが自身が飽きてしまうため、変化を求めていく姿勢を見せました。
事実、その姿勢は楽曲にはっきり反映されていますので、『ALL TIME BEST』以降がセカンドシーズンだと考えています。
UNSER
十枚目のアルバムである『UNSER』。
ここでUVERworldが大きく舵を切ります。
『ODD FUTURE』が出た時に大きな変化を感じましたが、そこで止まることなく攻めた内容になっています。
バンドという括りを越えて、純粋に音楽を愛する姿勢が強く出ていますが、これまでのファンからすると多少の賛否両論があります。
個人的には一番気に入っています。
ただ試験的なアルバムであるがゆえに今後も残るアルバム楽曲は少ないようで、メンバーは『Making it Drive』、『AFTER LIFE』以外残らないと話しています。
一方、真太郎さんだけは『stay on』も残るかもしれないと言及しているので、そうであってほしいと願っています。
30
『UNSER』で自由度を増したUVERworldですが、2021年に発売されたアルバム『30』ではさらにやりたいことを好き放題やっています。
『AS ONE』『NAMELY』など一度聴いただけでその良さが分かる楽曲、既成概念をぶち壊すようなコラボ曲である『来鳥江』『SOUL』、新たなUVERworldをリードする『EN』『One stroke for freedom』『AVALANCHE』など、良い意味でまとまりがありません。
どちらかというとCREW向けで新規の人にとって賛否両論が分かれそうですが、ここまで音楽を楽しんでやっていることが伝わってくるアルバムはなかなかありません。
これからのUVERworldの新たな道標となるアルバムであることは間違いありません。
ENIGMASIS
良い意味でアルバムを意識せず、作りたいものを全力で生まれた傑作アルバムです。
原点回帰のようにバンドサウンドが強烈ですが、そこに今のUVERならではのエッセンスがふんだんに込められていて、これからUVERworldに触れる人の入門編としても最適の一枚です。
特徴としてはシングルが『ピグマリオン』のみで、残りは全てアルバムで初めて収録されたものです。
おわりに
簡単にではありますが、UVERworldの歴史と変遷について書きました。
彼らはとにかく自分たちの音楽に飽きないよう常に新しいものを求めているので、今後も度々変化していくと思います。
それを全て追いかけ、受け入れるというのは決して簡単なことではありません。
なので合わない楽曲が出てきた時は、一度距離を置いて良いと思います。
UVERworldは何度でも受け入れてくれる器の広さがありますので、無理せずUVERworldの楽曲を楽しんでもらえれば幸いです。