UVERworld

UVERworld『30(サーティー)』の意味とは?収録曲の感想など

俺たちは行くけど、お前はどうする?

UVERworld二年ぶりとなるフルアルバム。
映画「仮面病棟」主題歌『AS ONE』、映画「ブレイブ-群青戦記-」主題歌の『HOURGLASS』や10月クールドラマ「アバランチ」主題歌をはじめ多数のタイアップ曲、そして新曲を収録。
映像は2パターンでタイプAにはライブ、タイプBにはショートドラマを収録予定。初回A+B+通常盤を並べると1枚の写真になる使用を想定。

Amazon内容紹介より

通算11枚目のアルバム『30(サーティー)』が満を持してリリースされました。

前作『UNSER』から二年ぶりでそこまで時間が空いていませんが、コロナ禍でUVERworldが感じたこと、未来にしたいことが思う存分反映されていて、聴き応え十分です。

この記事では、アルバム『30』のタイトルの意味や各楽曲の感想など書いています。

タイトルの意味、曲に込められた思いなどはMUSICA 2022年1月号を元にしています。

タイトルの意味

収録曲に入る前に、タイトルの意味について。

まずUVERworldは2000年6月6日に結成しました。

次にこのアルバムの発売日は2021年12月22日で、結成からこのアルバムまでの歩みは7869日になります。

この数字を全て足す(7+8+6+9)と『30』になるというのが理由で、デビューしてからの日々の全てが詰まっているという意味合いになります。

それから結成30年に向けて新たな決意の元に活動したいという意味も一応込められていますが、雑誌の対談を見る限り、あくまでついでのような印象を受けました。

全体の感想

発売する前からライブやテレビ、ドラマの主題歌で披露され、CREWから大絶賛の嵐だった『EN』。

その圧倒的な風格からラストを飾るものと思っていましたが、まさかの一曲目でまず驚かされます。

あえて『EN』がはじめに来ることでコロナ禍という大変な時期を無駄にせず、そこで成長して新たな世界に踏み出していこうという気概を感じました。

この気持ちは『AVALANCHE』にも込められていて、辛かった出来事を無駄にせず力に変えたことがよく分かります。

それから前作『UNSER』でもそうでしたが、アルバム曲が序盤に集まり、中盤以降は既存のシングル、カップリング曲で構成されています。

リリース時は挑戦していると思ったシングルも全て並べて聴くと意外と落ち着いていて、アルバム曲のぶっ飛び具合がよく分かります。

特にアルバム曲は歌詞とは思えない言葉が並び、まるで語り掛けるような歌い方が印象的でした。

また音楽のジャンルを問わない多彩さは相変わらずで、アルバム一枚を飽きずに何度も繰り返して聴くことができます。

曲ごとの感想

1『EN』

ライブ映像の時点で圧倒的なパワーを誇っていましたが、音源化されてもそれは健在です。

TAKUYA∞さんはこの楽曲の収録にあたって喉を潰したと言っていて、その熱量がめちゃくちゃ伝わってきます。

通常、音源だと熱量よりも音の正確さなどテクニック面が重視されると思いますが、この曲ではライブと同じだけの熱量を感じることができます。

ライブで披露されてから度々歌詞が変更されてきましたが、その甲斐あって聴く人誰もが納得のいくものになったのではないでしょうか。

それからMVでは冒頭にCREWが何人も登場し、それぞれにとってのUVERworldについてコメントしてくれますが、もうこれだけで涙腺をガンガン刺激されてしまいました。

瞳、言葉一つ一つからあふれる思いが感じられ、素敵な人たちがUVERworldを支えてきたからこそこの楽曲が生まれたのだと思えました。

2『One stroke for freedom』

2021年末のライブではラストも飾る楽曲。

『one stroke』には色々な意味があり、その中に一筆という言葉があります。

歌詞に一筆書きとあることから直訳すると『自由のための一筆書き(人生)』になると思われます。

UVERworldの新たな決意が歌われていて、今までTAKUYA∞さんがMCで言い続けてきたことが詰まっています。

決意と書きましたが曲として聴くとそこまで重さは感じさせず、吹っ切れた明るさの印象が強いです。

これまでも自分たちの気持ちに正直でしたが、それがさらに一歩深くなったのではないでしょうか。

『口からアート』という歌詞がいかにもTAKUYA∞さんらしくて好きで、この楽曲をCREWと笑いながらライブで聴いてみたいです。

MVはとにかくTAKUYA∞さんの型にはまらない自由な姿が眩しく、メンバーと会った時に思わず出てしまう自然な笑顔も素敵です。

3『えくぼ』

人の頬にできる『えくぼ』の意味について歌ったバラード。

えくぼには様々な言い伝えがあって、その中でもTAKUYA∞さんは中国での言い伝えが気に入り、えくぼに関する歌を聴いたことがなかったことから制作したのだといいます。

切なさを感じさせつつもスケールが大きく、長くライブで歌われてほしいなと思った楽曲です。

電車の中や街を歩きながら聴いていると、つい道行く女性の頬を見えてしまうようになりました。

まあ、コロナ禍なのでみんなマスクをしていて見えないのですが、つい目がいってしまいます。

僕の頬にえくぼがないのは、そういうことなのかもしれません。

MVは時代を超えたスケールの大きいものになっていて、ここ最近のMVの中でもお気に入りです。

4『OUR ALWAYS』

『無意味な夜』に通ずるゆったりとした自然体そのもので、緩く体を揺らしたくなります。

直訳すると『僕らの日常』といったところでしょうか。

TAKUYA∞さんのメンバーに対する感謝が歌われていて、『命の恩人』という表現が大袈裟でなくTAKUYA∞さんが心底そう思っているのが伝わってきます。

『earthy world』もそうですが、本当に良いバンドなんだなと再認識です。

5『AVALANCHE(Album ver.)』

前奏がシングルバージョンから変更されていて、より新しい世界が始まるという予感がします。

『EN』と共に『30』を象徴する楽曲だなと個人的に思っています。

6『THUG LIFE』

ギターがまずかっこいい。

タイトルには様々な意味がありますが、USの有名なラッパー・2PACが使った言葉として『我が道を行く』というニュアンスで使われています。

どこか初期の楽曲を思わせる雰囲気がありつつ、個人的にかなり歌詞が刺さりました。

綺麗な世界ではないけれど、そこで強く生きるためのヒントをもらった気がします。

7『SOUL』

アルバムの雰囲気が一気に変わります。

この遊び心もまたUVERworldらしくて良いです。

8『来鳥江』

ド直球でカッコ良い楽曲です。

9『NAMELY』

シンプルな構成で、アルバム的にはちょっと箸休めという感じです。

シングルの時はややパワー不足を感じていたのですがアルバムで聴くとそんなことはなく、このストレートな楽曲がアルバムのバランスをうまくとってくれています。

10『イーティー』

『AVALANCHE』のカップリングです。

アルバム序盤の歌詞に通じるものがあり、今回はTAKUYA∞さんの飾らない正直な気持ちがかなり強く反映されているのが分かります。

11『AS ONE』

重厚感があり、改めて聴くと一度はライブで体験したいと思いました。

12『HOURGLASS』

新たな世界を迎える。

そんなメッセージを発信するにあたって、この楽曲の透明感がとても印象的でした。

13『NEVER ENDING WORLD』

SEです。

前作『UNSER』同様、SEを最後に置くことで次の楽曲たちに対する期待を募らせてくれます。

今回のトラックは全て彰さんの制作で、TAKUYA∞さんは自身の好きなMARBEL映画の、期待を膨らませて終われるのと似たもの感じたといいます。

どこかゲームのような音もあり、世界が終わることなく続いていくワクワク感がありました。

それこそ何でも出来ると信じていた子どもの頃を思い出しました。

特典

初回生産限定盤には2020年9月25日に配信された誠果さんの生誕祭ライブが収録されています。

誠果の最大の武器であるサックスが活かされた楽曲から懐かしの曲まで盛り沢山で、特典目当てで購入するのもアリです。

特に『IDEAL REALITY』の初映像化が最高に嬉しく、僕はこれだけでも涙が出そうでした。

おわりに

『UNSER』からさらに変化し、UVERworldの新たな未来を予感させてくれる一枚でした。

既存曲と合わさってライブでどのように披露されるのか分かりませんが、2022年こそ生のライブに参加しようかと思わされました。

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