UVERworld『ピグマリオン』の意味とは?他の収録曲も含めて解説!
UVERworldの2022年第一弾シングル! 夏フェスに向けたアンセム!
デビュー17年を迎えたUVERworldの2022年1発目のシングルは、想い続ければ望んだ方向に進んでいける=ピグマリオン、というメッセージを込めたアンセム的バラード。
Amazon商品ページより
7月20日、21日開催の日本武道館公演でのライブや夏フェスなどでの披露も控えています。
2022年第一弾シングルとなるのがこの『ピグマリオン』です。
壮大なバラードで、TAKUYA∞のエフェクトのかかった歌声がとにかく印象的ですが、その後に溜まったものをぶつけるバンドサウンドも最高です。
ライブでは『EN』、『One stroke for freedom』などラストを飾れるパワーのある曲がリリースされたばかりの中で、本曲がラストを飾ったことからも、この楽曲にかけるUVERworldの意気込みが感じられました。
この記事では、このシングルに収録された楽曲に関する解説、感想を書いています。
ピグマリオン
曲名の意味
内容に入る前に、タイトルの意味について。
『ピグマリオン』は『ピグマリオン効果』という言葉からきています。
『ピグマリオン効果』とは教育心理学における心理的行動の一つで、教える側が期待することで学ぶ側の成績が向上するというものです。
『愛し方を知る』というフレーズが、このタイトルにかけた思いを表しているのかもしれません。
感想
とにかく印象的だったのは、歌詞です。
TAKUYA∞だから歌える内容なのは間違いないのですが、2022年に入ってからの彼の言動とはまた違った歌詞になっていたことに驚きました。
立場が異なれば、同じことでも見え方が違う。
傍から見ているだけで理解できるはずがない。
これまでもどんなことでも受け入れる度量があったと思いますが、今回はそれがさらに広がったように感じます。
愛し方を知る、というフレーズはコミュニケーションが淡泊になってしまった今の時代において必要なものなのかもしれません。
あと前作『AVALANCHE』でも思いましたが、これはまたライブ化けしそうな楽曲です。
音源の段階で空間を感じ取れる構成なのですが、これがライブだと良い緩急となって突き刺さってくる予感です。
BVCK
曲名の意味
タイトルは『バック』と読みます。
このスペルがどんな意味を持つのかまでは分かりませんが、自分の人生に深い影響を与えた人について歌った楽曲に仕上がっています。
感想
『ピグマリオン』とはまた違った方向に強い感情が込められた楽曲で、こちらはバンドサウンドが控えめでシングルとしてバランスがとれているといえます。
歌詞カードを見ずに聴いた時は、どこかコミカルな雰囲気があって、そこまで深い意味を考えていませんでした。
ところが歌詞カードを見るとびっくり。
運命を感じるような圧倒的な人に出会ってしまい、その場所はどんなことでも埋められないほど空白なのだといいます。
この出会いが良かったのか、それとも後悔しているのか。
どちらとも受け取れる曖昧な表現がまた魅力となっています。
ライブで聴く機会はなさそうですが、現在表現したいことを詰め込んだ意欲作だと感じました。
その他の収録曲
このシングルには他に『ピグマリオン』、『BVCK』のインストが収録されています。
最近『INSTRUMENTALS-∞』がリリースされたばかりでボーカル以外の部分の良さに目覚めたばかりだったので、最高に楽しめました。
おわりに
ここにきてこれだけのメッセージソングが出てきたことに驚きを隠せません。
今年も年末にかけてのライブツアーが発表されているため、『ピグマリオン』は間違いなくその中で成長します。
これまでの楽曲と化学反応を起こして、UVERworldをどんなステージに連れて行ってくれるのか。
今から楽しみで仕方ありません。
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