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『私の少年 7巻』ネタバレ感想!あらすじから結末まで!

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東京で再会し、新たな関係を構築しようととする聡子と真修。周囲の人々の思いと、二人の気づき。「このマンガがすごい!2017」<オトコ編>第2位「第3回次にくるマンガ大賞」第3位ほか各メディアで話題沸騰中。繊細なタッチで思いを紡ぐ第7集!

【Amazon内容紹介より】

7巻では真修の成長と、聡子の歪みがとても印象的でした。

聡子は大人であろうとするあまり空回り、でも真修はとっくに大人になっていて。

対等になっていく二人が見どころです。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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第29話 うさぎ小屋

聡子と別れ、クリスマスパーティーに戻った真修。

もっと一緒にいたかったと思いながらも、聡子はいつもと違って自分と同じ目線で話してくれたことを感じていました。

 

場面は変わり、冬休み初日。

真修は冬休みの総合の課題に苦戦していました。

自分の長所が分からず聡子に電話すると、即座にいくつも挙げてくれます。

真修自身がなかなか納得できない中、聡子はうさぎ当番を頑張ったことを挙げます。

電話を終えると、真修は考え事をしながらいつの間にか眠っていました。

夢を見ます。

それは小学校の時のことで、小学生の時の真修は一生懸命うさぎのために飼育方法を調べ、愛情を注いでいました。

 

目を覚ますとおばあちゃんに買い物を頼まれ、弟の遼一と一緒に出掛けます。

買い物後、ふと思い立ち、通っていた小学校に立ち寄ります。

しかし、うさぎ小屋はなくなっていました。

去年の大雪で、みんな死んでしまったのだといいます。

サッカーもうさぎも今に繋がらず、繋がるのは聡子だけです。

聡子との思い出ばかり覚えていて、それ以外のことは意味がなかったのではないか。

そんな風に思っていると、校長先生が声を掛けてくれ、うさぎは死んでおらず、うさぎ当番の子たちが家に連れて帰り、そのまま飼っていることを教えてくれました。

写真も見せてくれ、そこには真修が『まくら』と『ふとん』と名付けたうさぎの元気な姿が写っていました。

校長先生は真修が頑張って世話をしたおかげだと褒めてくれ、真修に笑顔が戻ります。

今までのことは無駄じゃなかった。

ようやく課題の一部を終えることができたのでした。

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第30話 アクセサリー

奈緒の視点から語られます。

クリスマスパーティーの日、戻ってきた真修の手首には奈緒のあげたアクセサリーがありました。

しかし、奈緒からのプレゼントだということを真修は知りません。

小学校の頃、奈緒は真修のことを透明人間だと思っていました。

しかし、そうじゃないと気が付いたきっかけがあり、それ以来、奈緒は真修に恋をしていました。

 

場面は変わり、二人の通う学習塾。

真修は友人のラインでプレゼントが奈緒のくれたものだと教えてもらい、慌てて奈緒にお礼をいいます。

売り物かと思ったと褒めた上で自分も作りたいと言い出し、成り行きで二人で材料を買いに行くことになりました。

売り場には作成スペースがあり、二人は購入した材料でアクセサリーを作り始めます。

二人は作業をしながら冬休みの課題の話をします。

真修は自分に趣味や特技がないと口にしますが、奈緒が苦戦したアクセサリー作りを難なくこなしてしまい、見えていない特技が垣間見えます。

と、ここで奈緒と一年生の時にクラスメイトだった二人の男子が声を掛けてきます。

二人は真修と奈緒が付き合っていると勘違いし、からかってきます。

奈緒は強い言葉が言えず、笑ってやり過ごそうとしますが、真修は違いました。

二人も一緒にやる? と当たり前のようにいい、冷やかした側が戸惑ってしまいます。

こんな状況は変だと苦笑しますが、あくまで真修は真剣に普通だと主張します。

つられて奈緒も二人に勧めますが、二人は勢いに負けて立ち去ります。

その後、真修と奈緒は作業を再開。

真修は、なぜ男女が一緒だと付き合っていると聞かれるのか不思議でなりませんでした。

奈緒はこの時、真修のことを透明人間だと思った理由について胸の内で語ります。

透明なガラスのような真修を透過して、ようやく自分の世界のピントは合うのだと。

奈緒は真修の普通がすごくいいと口にし、ようやくアクセサリーが完成しました。

奈緒は誰にあげるのか気になっていると、翌日、なんと真修は自分にくれたのです。

しかしたくさん作っていて、塾にいる他の生徒にも配ります。

奈緒は思わず吹き出してしまいました。

真修のこういうところもいいなと思うのでした。

第31話 年明け

帰省すると、年が明けて聡子は真友子とその彼氏・庄司と会います。

庄司が弁護士みたいな仕事をしていると真友子から聞き、聡子は思い切って真修のことを相談します。

聡子が話し終えると、庄司は弁護士ではなくリーガル・マネジメント・プランナーという職業であることを謝罪した上で、自分なりの見解を教えてくれます。

刑法の観点からいえば、真修は自分の意思で聡子について行ったことから『未成年者誘拐罪』は成立しないと。

しかし条例などの観点から見ると、親の許可を得ずに自宅に泊めた点について条例違反だと判断される可能性もあります。

聡子は庄司に説明してもらい、自分がすごいことをしていたのだと改めて冷静に認識することができました。

これまで聡子はどんな罰を受けてでもいいから真修を救いたいと思っていましたが、それは間違いだと気が付きます。

東京に戻ったのも真修を救いに来たのではなく、会いに来たのだと。

だからこれまでのことを真修の父親に謝罪した上で、真修と会う許可を得たいと考えます。

問題はまだありますが、聡子は少し前に進めたのを感じました。

しかし、聡子はこのことを真修に知らせずに父親に謝罪をするつもりで、真友子は複雑な表情します。

 

その後、買い物中に聡子は八島とばったり出くわします。

彼はプロポーズを断られてあの後恥をかいたことを一方的にまくしたて、ついに涙ぐみながら結婚詐欺師と叫ぶ始末。

聡子を突き飛ばすと、ぶつかった真友子が足を痛めてしまい、聡子はたまらず怒ろうとします。

ところが背後から怒った声が聞こえ、そこには聡子たちの母親がいました。

その時、通行人がその様子を動画で撮影し、SNSに投稿するのでした。

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第32話 親子

母親は聡子がいけなかったと決めつけ、自分の冠番組のように勝手にぺらぺらと喋ります。

聡子は自分をかばってくれる母親を一瞬でも想像したことを後悔するのでした。

 

場面は変わり、真修は父親の元樹と買い物に出かけます。

元樹は事あるごとにそれは違うと真修に指摘され、むくれてしまいます。

その姿は遼一そっくりで、真修は母親に似てきていました。

 

一方、母親は聡子のことが気に食わないのか口うるさくいい、聡子が反論すると泣き始めます。

うんざりする聡子に、父親そっくりだとこぼす母親。

聡子と真修は同じタイミングで親子について考えます。

聡子はいつまでも自分のことを子どもに巻き戻そうとする母親が理解できませんでした。

その後、母親から報告を受けた父親もまた聡子に呆れます。

母さんの子どもだなと。

しかし、母親はお父さんの子どもだと嘆き、どちらも聡子を受け入れてくれません。

聡子は父親のメールでかっとなり、スマホを壁に投げつけます。

それから落ち込み、この家にはもう帰らないと決めるのでした。

 

一方、真修はSNSの動画で聡子を見つけて驚きます。

第33話 棘

聡子は予定を早めて帰ろうとすると、駅まで母親がついてきます。

トイレで席を外すと、聡子は真修を見た気がしているわけないと思います。

しかし、本当に真修がいました。

母親に見つからないよう真修は隠れますが、また聡子と母親は口論になってしまいます。

その様子を見ていた真修は、母親がいなくなってから一緒に帰ろうと聡子にいいます。

次の瞬間、聡子は学生時代の自分に戻ったようでした。

 

聡子は母親と別れて真修と落ち合うと、一緒に新幹線に乗ります。

聡子は無理して真修のことを気にしますが、真修はそんな聡子の方が心配でした。

いい大人がみっともないと聡子は取り繕うとしますが、真修は元樹を見て気が付いていました。

元樹は大きくなった遼一なのだと。

そう思うと、意外とコミュニケーションがとれることに気が付いたのです。

その時、割れたスマホのガラスが聡子の指に刺さってしまいます。

真修は持ってきたアクセサリーで止血すると、ピンセットか毛抜きがないか乗務員に聞きます。

聡子はいつの間にか学生時代に戻っていて、見ないうちにしっかりした真修を見ていることしかできませんでした。

真修はいいます。

ここには自分たち以外の人もいるのだから、助けてって話しかければいいのだと。

これは、うさぎの件で校長先生と話して思ったことなのだといいます。

聡子が『大人』としてちゃんとしなきゃと思っているうちに、真修はもうとっくにその大人になっていたのです。

聡子は堪えきれなくなり、真友子にも言えなかった苦しみを口にします。

口にしてから後悔しますが、その時、たまたま毛抜きを持っていた乗客が貸してくれ、真修は毛抜きで聡子の指からガラス片を抜こうと試みます。

聡子は大人なのにと反省しますが、真修はいいます。

聡子が大人だから好きになったのではなく、彼女のありのままを好きになったのだと。

自分のことを子どもと思ってくれてもいいけれど、聡子が大人になろうと思わなくていいのだと。

向き合う二人はもう対等でした。

何でも話して、と真修がいうとガラス片が抜け、聡子の目からは涙が溢れていました。

真修は聡子の肩に触れようとしますが、朝ごはんを食べてこなかったせいでお腹が鳴ってしまい、子どもの部分を見た聡子は少し元気になります。

二人は聡子の会社に持って行くはずだったお土産を一緒に食べるのでした。

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おわりに

これまで聡子の歪みは何度も垣間見ることが出来ましたが、ここまでひどい環境だったとは思わず、胸が締め付けられました。

真友子は庄司について来年にはアメリカに行くことになったし、聡子は本当に大丈夫なんだろうか。

でも、そんな心配はいりませんでした。

真修は着実に大人になり、聡子を支えられるだけの強さを身に付けていました。

二人の関係はもう対等です。

タイトルの『私の少年』から脱却したような気がしますが、その先にはどんな関係が待っているのでしょうか。

バッドエンドなのではと不安もありますが、ますます目が離せなくなってしまいました。

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