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『進撃の巨人 30巻』ネタバレ解説!あらすじから結末まで!

harutoautumn
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巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。
ジークがエレンに託した計画、それはエルディア人すべてを安楽死させるものだった。計画の鍵を握るのは始祖の巨人の力を持つエレンと、王家の血を引く巨人であるジークの接触。リヴァイら調査兵団による包囲網を突破し、ジークは自由の身となるが、そこにマーレ軍が現れる。エレンとジークの接触は果たされるのか……。

Amazon内容紹介より

前の話はこちら。

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これまでも巻を経るごとに増すスケールでしたが、今回はさらにそのスケール感が増し、かなり壮大なものになっています。

物語が大きな局面を迎えたことは確かなので、ますます目が離せません。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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第119話 兄と弟

混戦状態

倒れる獣の巨人ことジーク。

巨人と化したエレンは始祖の力を使うためにジークのもとに向かいます。

ガリアードはは足に食らいついて妨害しますが、うなじを殴られて沈黙。

しかし、今度は車力の巨人ことピークが砲弾でエレンの頭部を撃ち抜き、動きを止めます。

マーレ兵と調査兵団も戦闘に加わり、混戦状態です。

エレンは今度はライナーと取っ組み合いをしますが、ジークが目を覚まし、巨人たちを呼び出そうとします。

その時、待ってくれと叫ぶ声が聞こえます。

それはファルコを連れたコルトでした。

無慈悲

コルトは、ファルコがジークの脊髄液を口にしてしまったことを伝え、『叫び』の効果の外に逃げるまで待って欲しいと懇願します。

しかし、ジークは無慈悲にも『叫び』を実行。

ファルコやピクシスなど、ジークの脊髄液を口にした人間はみな巨人と化し、ファルコ巨人はライナーに飛び掛かります。

ライナーでも二人を同時に相手にするのは無理ですが、いち早くピークがジークのうなじを撃ち抜き、再び沈黙して残るはエレンのみ。

ジークは役目を果たしたと感じ、ファルコにうなじを齧りとらせて鎧の巨人を継承しようと考えます。

しかしその時、ボロボロになった人の状態のガリアードが歩いてきて、わざと食べさせて顎の巨人を継承します。

あと一歩

ライナーをショックを受けるものの、すかさずエレンに殴りかかります。

しかし、エレンはライナーの腕を巻き込んで硬質化。

巨人の体から逃げ出し、人間の状態でジークとの接触を試みます。

ジークも巨人の体から抜け出します。死んだふりをしていたのでした。

二人が触れるまであと一歩。

その時、ガビが涙を流しながら銃を撃ち、銃弾をエレンの首を撥ね、ジークは叫ぶのでした。

第120話 刹那

座標

ジークがエレンの首を落ちる前にキャッチをすると様々な場面が錯綜し、エレンは気が付くと光の柱が立ち昇る砂地に立っていました。

そこは全ての道が交わる座標で、ジークは鎖で首輪をされて座っていました。

ここは始祖の力を行使する場所であり、光の柱からこちらに向かって歩いてくる表情の見えない少女。

彼女こそが始祖ユミルでした。

以前、ジークの体をこの場所で修復したのがユミルです。

目的

ジークの鎖。

それは『不戦の契り』で、ユミルに命じることができるのはエレンだけ。

ジークは、全てのエルディア人が未来永劫子どもを作れない体にしろと、命じるよういいますが、エレンの願いは違いました。

彼には別の目的があり、ここにくるためにジークに話を合わせていただけでした。

ジークは絶望し、エレンはユミルに力を貸してくれと手を差し出します。

しかし、ユミルはエレンを通り過ぎ、ジークに向かって歩き出します。

ジークはエレンを試すために、ユミルに土の鎖を作らせていただけで、本当は自由に動くことが出来ました。

ジークは初代王の思想に染まらないままここに辿り着き、『不戦の契り』を無効化することに成功していたのでした。

ユミルのことを、王家の血を引く者を自分の主人だと思い込んで服従し続ける奴隷だといい、次の瞬間、今度はエレンの腕が鎖で繋がれてしまいます。

しかし、ジークはエレンが洗脳されているだけだといい、始祖の力で救うと互いのおでこをぶつけます。

記憶

ここからは二人でエレンが生まれてからの景色を見ます。

それはグリシャの記憶でした。

ジークはグリシャの本性を見せてエレンの洗脳を解こうと考えていますが、その記憶はジークの知っているものと違っていました。

戸惑うジークに対し、エレンはなぜか落ち着いていました。

第121話 未来の記憶

進撃の巨人の特性

記憶の時間が過ぎ、グリシャが壁の王であるフリーダやその家族と接触する場面に移ります。

グリシャは必死にフリーダを説得する中で、九つの巨人にはそれぞれ特性があることを説明します。

彼の宿す『進撃の巨人』は未来の継承者の記憶、つまり未来を知ることが可能でした。

グリシャは始祖を食らい、王家の血を絶やすという未来は決まっているといい、巨人化のための血を流すためにメスを振り上げます。

しかし、子どもを殺すことなどできないとメスを落としてしまいました。

真実

これは過去の事実と異なります。

困惑するジーク。

その時、エレンは鬼気迫る形相でグリシャに囁きます。

何のためにここに来たのかと。

やがてグリシャは覚悟を決めてメスで自分の手を貫くと巨人化。

フリーダたち一家を惨殺したのでした。

グリシャの意思で惨殺したのではなく、エレンが都合の良い未来だけを見せてグリシャを誘導していたことが判明した瞬間でした。

グリシャはそこにジークがいることに気が付いていて、いいます。

叶うのはエレンの望みだと。

グリシャはエレンの先の記憶を見て知っていますが、それは恐ろしいものでした。

グリシャはジークにこれまでのことを謝罪した上で愛を伝え、エレンを止めてくれと頼むのでした。

父の頼み

ここで記憶のシーンが終わります。

エレンがグリシャの記憶から未来の自分を見たのは四年前、ヒストリアの手に口づけた時でした。

しかしジークは諦めていません。

ユミルの民から生殖能力を奪うという望みを口にすると、ユミルは光の柱に向かって歩き出します。

エレンは阻止しようと指を引きちぎりながら手を鎖から引き抜くと、ユミルの後を追うのでした。

第122話 二千年前の君から

誕生

ここからはユミルが生きていた頃の回想。

ユミルは奴隷として王に仕えていて、豚を逃がした罪を大勢の奴隷からなすりつけられ、大勢の人間から逃げ出します。

体には弓矢が刺さり、もう限界でした。

その時、大きな木を見つけ、その裂け目から中に入りますが、足を滑らせて穴に落ちてしまいます。

落ちた先には水がたまっていて、さらに沈んでいくと巨人の描写に出てくる脊髄のような物体が沈んでいました。

ユミルはその脊髄と接触し、次の瞬間、巨人化していました。

これが始祖の巨人の誕生と思われます。

巨人の歴史

ユミルは巨人でエルディア人に貢献すると、王の子種を授けられ、三人の娘を授かります。

マリア、ローゼ、シーナ。

三つの壁の名称の由来となっている女性たちです。

ある日、王に反旗を翻した人間が槍を放ち、ユミルは王を庇ってその身を槍に貫かれてしまいます。

王はそのくらいで死なないことを知っていると、なおもユミルを働かせようとしますが、ユミルは目覚めませんでした。

その結果、王はユミルの体をバラバラにさせると、娘たちに力を継承させようとその肉を食べさせるのでした。

その後、ユミルの血を絶やさないよう繁栄し、九つの巨人が誕生。

エルディア人は巨人でこの世の大地を支配し続けたのでした。

ユミルの意思

しかし、エレンは王の思想に反論。

ユミルに追いついて後ろから抱きしめると、奴隷ではなくただの人だと説得します。

誰に従うことなく、自分で決めていいのだと。

ジークは命令を続けますが、エレンは続けます。

二千年前から誰かを待っていたんだろうと。

その言葉でユミル本来の表情が戻り、彼女は泣いていました。

ここで現実に戻ります。

切り離されたエレンの首から脊髄のようなものが伸びると、壁が崩壊。

崩壊した壁の中から超巨大巨人が無数に現れ、エレンは今までとは全く違う形状の巨人に姿を変えるのでした。

おわりに

ついに始祖の巨人が姿を現しました。

エレンの願いとは何なのか。

ジークの計画とは違う道を進み始め、先が全く読めない展開になってきました。

次の巻も俄然楽しみになってきました。

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