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『カードキャプターさくら クリアカード編 6巻』ネタバレ感想!あらすじから結末まで!

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ついに明かされた秘密と、過去…。真実へつながる運命の時が、訪れる――!

Amazon内容紹介より

待望の6巻が発売されました。

前の話はこちら。

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これまで本心を隠してきた小狼、海渡の考えていることが見えてきて、話も一気に進んだ重要な巻となっています。

この記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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第25話

おとぎ話風に語られる秋穂の生い立ち。

ある所に、血族全員が魔力を持つ『欧州最古の魔術師達』と呼ばれる一族がいて、誰もが、さくらが夢で何度も見るローブを纏う人物とローブを身にまとっています。

一族全員がそれぞれ得意な魔法を持っていて、一族の中でも屈指の魔力を持つ両親から生まれたのが秋穂です。

彼女は幼い頃より周囲から多大な期待を寄せられますが、いつになっても魔力の欠片さえ見つけることはできませんでした。

次第に一族の誰もが失望し、次第に彼女の相手をしなくなります。

同世代の人間は他におらず、秋穂はいつも一人でした。

魔力がないことを申し訳なく思い、そんな彼女にとって唯一の友達が本でした。

しかし、本当は寂しいのです。

そこで夢から目覚める秋穂。

目から涙がこぼれます。

秋穂は夢のことは過去として、今はモモや海渡、ここに引っ越してきてからできた友達がいると笑顔を見せます。

これに、モモは胸中で同意し、その『時』も一緒にいてくれる人がいることを忘れないでと願うのでした。

場面は変わり、木之本家。

さくらは目を覚ますと秋穂と同じように涙を流していて、ケロちゃんが心配すると、アリスが泣いていたと答えます。

下に降りると、藤隆はすぐにさくらの目が腫れていることに気が付きます。

さくらは大丈夫と慌てて笑顔を見せますが、藤隆の心配そうな顔は変わらず、悲しい夢を見たともらします。

藤隆はさくらの手をとると、明晰夢について教えてくれます。

夢の中で夢を見ていると自覚できる夢のことをそう呼び、その夢は本人の意思で自由に変えることができるのだといいます。

そして、今度同じ夢を見た時、悲しい思いをしている子が笑顔になれるよう夢を変えられるといいねとさくらを励まします。

さくらは頷くと、前に言っていたお願いについて話をします。

場面は変わり、秋穂が木之本家を訪れます。

さくらは約束が二つといい、一つ目として二人で揚げないコロッケを作ります。

あまりの美味しさに二人で笑い合い、海渡さんにもつくってあげてねとさくら。

秋穂は最近、海渡がどこか疲れていることを心配していましたが、作った料理を食べて元気になってもらえたらいいなと思います。

一方、さくらの部屋では、二人の様子をケロちゃんがユエにパソコンを通じたテレビ電話で報告。

さらに秋穂から気配は感じず、魔力はないと断言します。

ユエは報告と、さくらが今朝見た夢のことを踏まえて、小狼と話してくると姿を消すのでした。

第26話

こちらもおとぎ話風に海渡の生い立ちが明かされます。

彼は気が付くと一人でいて、一族の中に血縁者は一人もいませんでした。

幼い時から聡明な海渡は、一族の中で生きていくのが得策と考えます。

彼には生まれつきあらゆる魔法を使いこなすことができ、ある時、自分たちの手伝いをしてほしいという人たち(魔法協会)と出会います。

海渡は面倒くさいと思いつつも、そこまで嫌でなかったため了承し、さらに魔力を強めていきます。

そしてあまりの強い力に男の子の性格はすっかり曲がってしまったのだとモモが結びます。

海渡がおかわりの紅茶を取りに部屋を出ると、モモは一人話の続きをします。

海渡は大切なものを犠牲にして、とても危険な魔法を手に入れようとしていました。

場面は変わり、小狼はエリオルに電話を掛けますが、通じません。

その時、インターホンが鳴り、相手は雪兎でした。

雪兎は小狼に会って早々に、もう一人の僕が用があると引っ込み、代わりにユエが表に出ます。

ユエは明らかに不機嫌で、離れたところにいるケロちゃんもその殺気を感じて身震いしています。

小狼はお茶を出そうとしますがユエに断られ、早速本題に入ります。

ユエはさくらカードがここにあること、エリオルと連絡がつかないことを確認。

エリオルから、さくらに起こっていることを説明しなかった理由、ユエたちに伝えなかった理由を聞いた上で、さくらカードをさくらから離した理由を聞きます。

それに対して小狼は、さくらカードを所持してさらに新たなカードを創り続ければ、さくらの力の増大は加速するばかりだと説明します。

ユエはさくらがそのことに気が付かないことに疑問を感じていましたが、そこに『光(ライト)』と『闇(ダーク)』が現れ、自分たちみんなが協力したからだと答えます。

ここで、さくらたちは前から約束していた書庫に入り、秋穂は書庫の本に大興奮で、嬉しそうに書架の本をとって読むシーンが挟まります。

ライトたちは小狼が自分たちを連れ出そうとしていることに気が付き、拒否することもできましたが、何があってもさくらを守るという小狼の意思が分かり、彼の元に来ることを決めました。

しかし、それでもさくらカードを奪ったこと、さくらに本当のことを伝えずに不安にさせているのは変わらないと、小狼は責任を感じていました。

ここで場面は木之本家の書庫に。

秋穂は本が唯一の友達だと話した後、急に思い出して今はさくらたちがいてくれると訂正します。

迷惑じゃないかと心配する秋穂ですが、さくらは大事な大事な友達だと秋穂を抱きしめ、秋穂は涙を流しながらさくらの背中に手を回します。

抱擁が終わると、自分もさくらが泣くようなことは嫌だと秋穂は話しますが、さくらは夢で見たローブを纏う小狼を思い出し、悲しそうな顔をします。

その時、ガラスが割れるような音がして、時を司る歯車が回る音がします。

気が付くと周囲は書庫ではなく、暗闇に歯車が浮かび、ガラスの破片が降る景色に変わっていて、どこからか『おまえはもう戻れない』と声がするのでした。

第27話

ユエは歯を喰いしばれと言うと、右の拳を振り上げます。

誰もが殴られると思い、小狼も目をぎゅっと閉じます。

しかし、ユエは右手でそっと小狼の頬に触れ、だからずっと『笑顔』だったのかと話します。

さくらはユエに、日本に戻ってきた小狼は安心させるようにいつも笑顔であることを話していましたが、その瞳の奥はわずかに寂しそうでした。

ユエは、小狼にも離れている間に色々あったのだろうと配慮しつつも、以前はもっと自由で、偽らないところがおまえの本質だと話します。

しかし今の小狼は、隠すために笑っていました。

ユエは、けれども我らも同じだと話し、ライトたちさくらカードの方を向きます。

彼らもまた、誰よりも人の心を大切にできるさくらのことが大好きです。

だから守りたいという気持ちをユエは理解しますが、しかし、さくらが大切にしているものの中に小狼もいることを忘れてはいけないと注意します。

小狼が自分を犠牲にしてさくらを守ったとしても、それを知ったさくらがどうなるかを一番に考えろ。

さくらを泣かせたくないなら、さくらも自分自身も必ず守れとユエはいい、小狼は拳をぐっと握り、ああと力強く答えます。

場面は変わり、さくらは秋穂を守るような格好で声の主に問いかけますが、相手は誰の声だか分かるだろうといい、ふと秋穂が自らさくらの体を押し、離れます。

場面は戻り、ユエが歯を喰いしばれと言った言葉、あれは急に触って驚いた小狼が舌を噛まないよう配慮したもので、あまりに過保護にライトとダークはニヤニヤしています。

小狼はようやく本当の笑顔を見せ、さくらにもその表情を見せるようユエはいいます。

和やかな雰囲気になりますが、小狼のもとにケロちゃんから電話が入ります。

ケロちゃんは焦ったさくらの声を聞いて駆け付けようしましたが、部屋から出られなくなっていました。

彼女たちの身に何かがあったのは明白で、ユエは空からのほうが早いと提案。

小狼は飛行魔法が使えないといいますが、今の彼にはさくらカードがあります。

小狼は『翔(フライ)』を発動すると、右手に剣、背中に羽を生やしてさくらの元へ急ぎます。

一方、さくらはなぜか体が動きません。

秋穂は相変わらず虚ろな目をしていて、さくらの魔力が強すぎるのでは、クロウ・リードの血筋だから当然だと一人で会話しています。

秋穂の中の誰かは、さくらの力も秋穂の体に取り込もうとしますが、さくらは『疾風(ゲール)』を発動して襲い掛かる黒いものを振り払います。

今度は『飛翔(フライト)』を発動し、さらに『鏡像(ミラー)』で飛翔(フライト)を複製すると、片方を自分、もう片方を秋穂の背中につけ、秋穂の腕をとってこの空間から脱出。

家からケロちゃんも合わせて脱出すると、小狼とユエも合流。

しかし次の瞬間、全ての時間が停止。

そこに現れたのは、にこやかな海渡と、不機嫌そうなモモでした。

第28話

時が止まっているのだからその嘘っぽい笑顔は意味がないと話すモモ。

海渡はうまく笑顔を作ったつもりでしたが、笑顔の本質は理解していないようです。

海渡は秋穂を迎えに行った時、木之本家が誰かが『選んだ』場所であることを突き止めていました。

誰の仕業かは分かりませんが、今は秋穂のことが先決です。

書庫は特に『場』としての力が強く、そこに足を踏み入れたことで秋穂の『中』が開きかけていました。

海渡は前に秋穂に差し入れを持たせ、それを通じてさくらの記憶を盗み見ていました。

そこには優しい家族、温かく幸せな思い出、大切な人達、それらは秋穂の記憶にないと話し、この時の海渡の表情は見えません。

今の自分の顔が見られたらいいのにね、とモモは挑発するようにいい、海渡はピク、と反応します。

その時、止まった時の中でさくらの左手の人差し指が動き、海渡もモモも驚きます。

魔法を破る気でいるようですが、禁忌の魔法を発動させるためにはそれくらいできる魔力は持っていてもらわないと、と海渡は冷静で、杖を取り出します。

彼は、時を進めてもさくらの記憶が残り、カードがまだ足りないことを理由に、時を戻そうとします。

秋穂が出かける前まで戻そうとしますが、モモは反対します。

時の魔法は術者の命を削るもので、戻るとなれば尚更。

今の海渡がそこまで時を戻したらどうなるか分かりません。

そこでモモは、秋穂が書庫に入る前までにしてと提案し、でないと、と光を放ち始めます。

少しずつ姿を変えるその様子に、海渡は本来の姿に戻ったモモとやり合うのは避けたいと条件を飲み、さくらと秋穂がコロッケを食べ終わるところまで時を戻します。

何が起きたのかを覚えていない二人。

さくらが書庫に行こうとしますが、ここで秋穂に海渡からメッセージが届き、彼に熱があると書かれていました。

普段具合が悪くてもメッセージを送ってきたことなどなかったため、余程熱が高いのではと心配になり、秋穂は家に帰ることにします。

ちなみに、メッセージを打ったのはモモです。

海渡は、自分が熱を出したからこそ秋穂が帰ってきてくれることに気が付いていません。

モモはベッドに入って高熱の演技をするよう指示すると、二人も家に戻ります。

場面は変わり、会話をする小狼とユエ。

小狼は時間が戻ったことに違和感を覚えますが、その正体までは気が付いていません。

ユエが殴るふりをするシーンが終わると、小狼は茶も出さないのは李家の流儀に反するとお茶の準備をし、その間にユエはケロちゃんとテレビ電話します。

さらに場面は変わり、秋穂が帰った後、使った食器を洗うさくら。

ふと、左手の人差し指がすごく疲れていることに気が付き、戸惑います。

それは、止まった時の中で動かした部分ですが、さくらはそのことを覚えていません。

第29話

寝坊しながらも、衣替えで夏服に着替えて学校に向かうさくら。

途中で小狼に会い、夏服が似合っていると褒めると、小狼は顔を真っ赤にします。

小狼もさくらの夏服を褒めると、彼女も顔を真っ赤にし、二人が気が付いた時には、その様子を知世にバッチリ撮影されていました。

知世はご満悦で、このやりとり前にもしたような気がするとこぼす小狼。

さくらは小狼の言葉が引っ掛かり、思わず立ち止まります。

それに気が付いた小狼がさくらに声を掛けると、彼女は何でもないと二人に追いつきます。

場面は変わり、ベンチで横になって寝ている雪兎。

そこに早朝バイトが終わった桃矢が現れ、二人で大学に向かいます。

雪兎は昨夜ぐっすり眠ったものの最近すごく眠いと話し、桃矢は何かに気が付いたようです。

さらに場面は変わり、授業で裁縫をしているさくらと秋穂。

海渡は一日休んで翌日の朝早くから働いていますが、秋穂は、思っていることを隠すのが上手な海渡のことを心配していました。

いつ笑顔で優しいけれど、でも、と秋穂がいうと、さくらが後を引き継いで本当の顔を見せてほしいよねと同意します。

二人はそれぞれ小狼、海渡を思い浮かべます。

しかし秋穂は、人は人を簡単に傷つけ、その傷は目に見えず、裂かれてしまった心は簡単には繕えないと怯えていました。

秋穂を心配するさくらですが、その時、突然カーテンが横一線に裂けます。

カーテンを裂いたのは、光る巨大なハサミでした。

場面は変わり、ハサミの出現を感じ取った海渡。

新しいカードが生まれるようです。

モモはお目当てのカードが出来そうなの?と嫌味っぽく聞きますが、海渡はあまり気にしていません。

仮に違ったとしても、さくらのカードは『力』になります。

『力』とは、モモが守護する本を動かすためのものです。

前に本が動いたのは一世紀以上前で、良い結果にはなりませんでした。

海渡はその要因を魔力が足りなかったと考えていて、しかし今回はさくらと海渡がいます。

そして、魔力で時の本が動いたら、禁忌の魔法を発動することができます。

海渡は、そのために秋穂を返さなかったのだといいます。

秋穂の正体、それは『魔法協会』と『欧州最古の魔術師達』が創り出した最大の『魔法具』でした。

おわりに

秋穂の正体や海渡の思惑が見えてきて、物語がさらに大きく動くことを予感させる話でした。

個人的には小狼の肩の荷が少しおりて、以前のようにさくらと接することができるようになったのが嬉しかったです。

いまだにちょっと褒められただけで顔を真っ赤にする二人は本当に可愛い。

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