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『違国日記 5巻』ネタバレ感想!あらすじから結末まで!

《人生の本棚に入る本》としてあなたの心の奥地に届く物語!
人見知りの小説家(35) と 姉の遺児(15)がおくる手さぐり年の差同居譚
「姉がさ、日記を遺してたの。朝宛だった」
朝の亡き母・実里は日記を遺していた。
20歳になったら渡す、という娘への手紙のような日記を。
槙生にとっては高圧的な姉で、
朝にとっては唯一無二の“母親”だった実里。
彼女は本当は、どんな人生を生きている女性だったのか。
母の日記を槙生が持っていると知った朝はーーー。
槙生と笠町の“新しい関係”もはじまる
ーー扉が開く第5巻。

【Amazon内容紹介より】

朝の母親であり、槙生の姉・実里のことが徐々に明らかになってきた巻です。

そして朝は反抗期のようにぶつける先の見つからない不満や怒りを抱え、ついに両親の死を受け止めることとなります。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

page.21

ファミレスで一緒に食事をとることになった槙生と朝、それからえみりとその母親・美知子。

槙生は美知子から見た実里やその夫の印象について聞きます。

『ふつう』から外れることを恐れていた実里なのに、実里は夫と入籍しておらず、内縁の妻という立場を選びました。

夫は人づきあいが苦手そうというのが美知子の印象ですが、夫婦のことはまだまだ謎だらけです。

一方、美知子は急に親になった槙生のことを心配していますが、槙生は親ではないとあくまで淡々としています。

朝の親は亡くなった両親でしかおらず、本来もらえていたはずを朝はもらうことができない。

そんな彼女に対して、槙生は守ることしかできないと。

それを聞いた美知子は感激し涙を浮かべ、落ち着くと実里の印象について話します。

実里は他人にも自分にも厳しく、それは槙生も同じだと。

槙生は色々と打ち明けて少し肩の荷をおろし、美知子と握手を交わすのでした。

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笠町と醍醐は仕事の件で二人で会いますが、やがて共通の話題である槙生のことになります。

それを通じて、笠町が槙生と一度別れて挫折したこと、弱い人間の立場になって考えられない彼の傲慢さが明らかになります。

これから槙生とやり直すにあたって、笠町は弁護士の塔野をライバルとして捉えていました。

しかし、醍醐は猛反論。

槙生のような面倒くさい人間を好きになるのはごく一部の好事家だけだから、もっとどっしり構えろと。

 

その後、笠町と槙生の家に行き、一緒に食事をとります。

笠町が両親との関係を話し終えた後、槙生は実里が遺した日記を取り出します。

それは朝に向けられたもので、日記というよりも手紙のようなものでした。

槙生はその日記を読んではいませんが、書くのはとても孤独な作業であり、文章を全く書かない実里がどんな気持ちで書いたのか想像すらできません。

実里は朝が二十歳になったら渡すつもりでしたが、亡き今、槙生が朝に渡さないといけないものであり、その時期について迷っていました。

日記の中では母親が生きていて、いつ読むのかを決めるのは朝ではないか。

その時、朝はちょうど帰宅したところで、この話を聞いていました。

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朝は、槙生が日記のことを隠していることに苛立ちを覚えていました。

そこで槙生が家にいない日を見計らい、彼女の部屋に勝手に入って日記を見つけます。

本当のことが書いてあるかどうかも確認できないと思いながらも読み始めると、最初に朝の名前の由来が書かれていました。

朝とは必ず来る新しくて美しいものという意味で、そこには朝への実里の愛情が書かれていました。

一方、回想に入り、実里が思った通りの人生を全然送れていなかったことが分かります。

結婚も朝を妊娠してから考え、夫に入籍したくないと言われ、それを諦めたように受け入れたことが分かります。

実里は友人の中で結婚が一番遅く、『ふつう』から外れることを恐れていました。

常に孤独な道を選んできた槙生はどうやって耐えて生きてきたのだろう。

自分はどうしたらいいのだろう。

実里は常に自分を責め、それでも朝を愛することだけは決めていました。

しかし朝にそれが本当のことなのか確認する方法はなく、素直に受け入れることができませんでした。

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page.24

朝は日記を読んでからより不機嫌になり、その全てを亡くなった母親のせいにします。

その後、朝は学校を二日続けて無断欠席。

槙生はそのことをえりみからの連絡で知ると、笠町、塔野と合流し、車で朝を探します。

槙生は、朝が両親の死を受け入れる準備ができ始めたことを感じていました。

その後、朝をタピオカ屋で見つけます。

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槙生と朝は家に戻ると、槙生は日記のことを黙っていたことについて説明し、正式に朝に渡します。

槙生は色々な説明をしてくれますが、それは朝の求めていた絶対的な真実ではなく、朝は苛立ちを募らせます。

その夜、朝は槙生の小説を読みます。

そこには、大切な人を亡くしたことのない槙生が描く、喪失感と悲しみがありました。

槙生はこういった気持ちを知っているのに、朝のことを真に理解してくれないし、欲しい嘘もくれない。

朝の感情は爆発し、ついに大声で泣き出します。

声を聞きつけた槙生がやって来ると、朝はいいます。

お父さんとお母さんが死んじゃったと。

ついに朝が両親の死を受け入れた瞬間でした。

槙生は驚くことなく、朝をそうだねと抱きしめ、受け止めるのでした。

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おわりに

5巻にして問題の本質が表に出てきました。

非常に胸に突き刺さる内容が続き、朝の抱える行き場のない悲しみや不満、恐怖などがどれだけのものか改めて思い知らされました。

あと、槙生たちの気持ちを抜きにした等身大の実里が登場し、がらりと印象が変わりました。

物語の転換期となる巻だと思もうので、これからもしっかりチェックしていきたいと思います。

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