宝石の国 10巻 第77話『認証』ネタバレ感想
前の話はこちら。
前回、フォスは一人で金剛を説得するために地球に向かいますが、今さら甘いことを考える自分に怒りを感じ、涙を流します。
今回は、そこから始まります。
第七十七話『認証』
地球に向かう宇宙船内で、タブレット端末のようなものでゲームをして暇を潰すフォス。
と、辺りが急に明るくなると、いつの間にか地球に到着。
目の前にはウォーターメロントルマリンとヘミモルがいて、茫然と口を開けています。
いち早く状況を理解したフォスは、武器を持っていないから危なくないことをアピールしますが、突然後方から攻撃され、ほぼ真っ二つに。
攻撃したのはボルツで、その手には鞭のような武器を持っています。
ユークレースに報告だといい、ウォーターメロンがうんと答えます。
フォスは倒れて身動きがとれず、目線だけを動かすと、そこにはシンシャがいました。
彼は破片を届かないようにしておいた方がいいと提案し、ボルツもそれに了承します。
フォスは先生に会いたいと繰り返しますが、二人は何も言ってくれません。
場面は変わり、宝石たちの居住地に移送され、檻に閉じ込められるフォス。
それを取り囲むように宝石たちが勢ぞろいしています。
檻はスフェンが作ったもので、逃げられるか試してほしいとフォスに頼みますが、フォスはやる前からムリムリと諦めています。
フォスの背後では、今でも殺してやりたいという殺気を放つルチルが檻を掴んで睨みつけていて、フォスは目を合わさずに冷や汗を流します。
ユークレースが金剛も会いたいと話し、金剛が現れます。
フォスは先生と呼びかけ、壊れていることを知っている上で、月人のために祈ってくださいませんかと頼みます。
それは金剛にしかできないことで、月人のためだけではなく、宝石とアドミラビリス、金剛の愛した人間の三つに別れた末裔、すべての幸福のためにと。
金剛は目を閉じると、両手が球状に光を放ちます。
ここで場面は変わり、月側で金剛の起動を確認。
エクメアは、推移は適正だといいますが、ここで科学者の一人が何かに気が付きます。
金剛は、はじめて資格認証を突破したのです。
再び場面は地球に戻ります。
金剛からは光が放たれ、後光が差します
その光はフォスを閉じ込めていた檻を溶かし、花となって散っていきます。
フォスは神々しい金剛を見上げます。
ここでエクメアのシーンが挟まり、アペに、あの子をこちらへと指示します。
重要なことを伝えるようです。
やがて金剛の光がおさまり、あなたの頼みでもできないと彼はいいます。
なぜ、と疑問を口にするフォス。
金剛は何かが挟まっているといい、フォスが言う通り、自分に致命的な不具合があることを認めます。
それでもフォスは諦められず、なんとか体を起こすと、合金を細く伸ばして金剛に救いを求めます。
しかし、宝石たちはフォスの背後から容赦なく一斉に刀を投擲し、フォスはほとんど欠片になって崩れ落ちます。
フォスは金剛に近づくことも、願いを届けることも許されないのでした。
感想
フォスが警戒されるのは予想通りでしたが、先生がフォスのことを『あなた』と言ったのが苦しかったです。
もう、フォスの知る先生ではないのだと、見せつけられました。
祈りについて進展は見られましたが、完全にクリアするためにはまだ条件があるようです。
それが今後どう明かされていくのか、フォスはどうなってしまうのか。
次の話が分かり次第、更新したいと思います。
次の話はこちら。
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