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前回、奮戦したジェードも冷静かつ冷酷なフォスに打ち破られ、今度はフォスと強く心を通わせたはずのシンシャが立ちはだかります。
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第九十二話『夜』
シンシャは自らの水銀で手のひらサイズのフォスの人形を作ると、それを握りつぶします。
フォスはシンシャを傷つける言葉を平然とぶつけますが、シンシャもそれを平然と受け流し、心通わせることなく戦いを開始します。
お互いの腕を液状に伸ばしてぶつけ合いますが、最低硬度二のシンシャはもろく、触れられただけで腕が吹き飛びます。
それでも果敢に攻め、もはやお互いにどこが砕け、どこか液状なのか分からない混沌とした状況になります。
やがてお互いの合金と水銀が混ざり合い、二人は飲み込まれて姿が見えなくなってしまうのでした。
おわりに
ここまで会話にならないものかと驚き、もう前の二人には戻れないのかと悲しくなりました。
戦いはお互いの特性を活かした液状の合金と水銀のぶつけ合いで、こんな戦い方が出来るのはこの二人くらいです。
この話では両者戦闘不能になるくらいの引き分けという印象を受けましたが、ここから話し合いは生まれるのでしょうか。
何度失望を味わっても、まだ希望は残されているとつい信じたくなってしまう二人でした。
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