宝石の国 10巻 第75話『願い事』ネタバレ感想!
前の話はこちら。
前回、エクメアとカンゴームの結婚式が告げられ、宝石たちはみんな驚いていました。
今回は、そこから始まります。
第七十五話『願い事』
タキシードに身を包んだエクメアは、ウェディングドレス姿のカンゴームのヴェールをめくります。
数え切れないほどの月人が参列する中、宝石たちはこの式典がイチャつきイベントと知りつつも最前列で式典に参加します。
向かい合うエクメアとカンゴーム。
エクメアはカンゴームの額を撫でると、そこにキスをしようと目を閉じます。
ところが、カンゴームは勢いよくエクメアの唇にキスをし、ゴンッと大きな音を立て、エクメアは大きく見開きます。
これには目隠しをしているアレキ以外の宝石たちは大きな口を開けて驚き、口に口をつけたー!!と動揺を隠せません。
その時、花火のように何かが弾け、会場全体に花びらが舞い散ります。
どうしたらいいのか分からず焦るフォスですが、そこに二つのお団子を作った髪型の月人がやってきて、踊らないの?といいます。
それにおどるの?と首を傾げるフォスですが、今度はそこにセミ?が現れ、バルバタと料理を食べに行こうと誘ってきます。
フォスは初めて目の当たりにする料理に戸惑っていますが、バルバタは研究よりも料理が好きで、その腕前はプロ以上。
宝石たちも食べられる料理を用意してくれていて、セミは光マカロンと呼ばれるお菓子をフォスの口に入れます。
その瞬間、フォスの目や口、耳から光が飛び出し、驚きながらもおいしいと絶賛。
ダイヤたちも食べ、同じように光を放ちます。
今度は向こうでライブが始まるということで、フォスを除いた一同はセミに続いて移動。
フォスの隣にはいつの間にかクイエタがいて、あなたのおかげよ、とフォスにお礼を言い、嬉しそうにバルバタの作ったパスタをトングで掴んで自分の皿に取ります。
当初、クイエタは宝石たちが来たことに何の期待もしていませんでしたが、エクメアは進展を確信していて、こんな晴れ晴れとした気分は久しぶりだといいます。
きっと、自分たち月人は無に近づいている、と。
宴も終わり、疲れて会場でそのまま寝てしまうセミや宝石たち。
その頃、エクメアとカンゴームは普段の服装に着替え、部屋でゆっくりと二人の時間を過ごしていました。
エクメアは抱きつくカンゴームに対して、君の願いは自由だったねと唐突に言い、カンゴームは怪訝そうな顔をします。
それに構わず、エクメアはカンゴームをこの戦争から逃がす準備が整ったと一方的に言い放ちます。
一番遠く小さな月に邸宅を造っていて、未完成の現段階でもあらゆる影響の軽減が期待できるといい、体裁作りのために妻やら結婚やら、無関係なことに付き合わせてしまったことを謝罪。
この国の決定には月人たちが感情的に理解できる低俗な理由と目新しい息抜きが同時に必要だったのだと説明し、この邸宅はカンゴームが本物の自由を手に入れる日までの仮の家になると話します。
これが、エクメアの用意できるこの世で最も安全な自由だと。
いまだに話が飲み込めないカンゴームですが、エクメアは言います。
カンゴームが月に来る前から、彼はエクメアにとって本当に特別で大切なんだと。
驚くカンゴームに対して、エクメアが見せたのはカンゴームの左腕でした。
レプリカではなく百二年前に奪った本物ですが、外側のクオーツは取り除いてあります。
エクメアはそれをカンゴームに戻そうとしますが、カンゴームはそれを奪い取ると、別の部屋に走っていき、機械の中に腕を入れます。
腕は音を立てて粉々にされ、音がしなくなるまで二人はただじっとしています。
腕が完全に粉々になると、カンゴームは言います。
願い事は変わり、自分もエクメアと無に行くと。
エクメアは止めようとしますが、カンゴームは自分でその方法を探すと引き下がりません。
カンゴームはエクメアに抱きつくと、腕をとっておくくらいならなんでもっと早く自分を連れ去れなかったのだと悲しそうな表情を浮かべます。
エクメアはそれに答えず、カンゴームにキスをします。
口が離れると、エクメアの長い舌とカンゴームの口から唾液のようなものが糸を引きます。
カンゴームは、口の中で話さなきゃいけないほどの秘密なのか?分からなかったからもう一回といい、二人はさっきよりも激しく抱き合い、キスを交わすのでした。
感想
毎回驚きの展開が続いていますが、今回は特にラストが美しいと感動してしまいました。
しかし、そうも言ってはいられません。
エクメアとカンゴームがお互いに好き合っているだけならばまだいいのですが、エクメアにはまだ裏がありそうで、どうも好きになれません。
また終わりにフォスの計画が進むと書かれていたので、物語は新たな進展を迎えるのかもしれません。
次の話はこちら。
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