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『ブラックナイトパレード 5巻』ネタバレ感想!

harutoautumn
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会社見学を終えた三春の母・春子を見送りにやってきたルドルフ。そこに現れた鉄平は、突如ルドルフに敵対行動をとり、射た者を味方にするキューピッドの矢で春子を貫いた! ルドルフが三春の父であるという疑念を持つ鉄平、その凶行の真意とは!? ついに露わとなるルドルフの素顔、巨大ネズミも参戦しカオスとなる戦場…それぞれの思いと意志が爆発し、予想外の事態を迎える緊迫のクリスマスファンタジー、第5巻!!

Amazon商品ページより

5巻でルドルフの正体をはじめ、様々な真実が明らかになってきます。

タイトルにある『ブラック』な部分が強めで、これまでの中でも特に見どころ満載です。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

第27話『修羅場はいつも突然にの巻』

ルドルフに対して警戒心を露わにする鉄平。

三春の母・春子に対して顔を赤くするルドルフ。

分かりやすすぎる反応ですが、三春はルドルフの正体について気が付いていません。

なかなか飛び立たないヘリコプターですが、これは志乃と鉄平の計画で、二人はルドルフ=三春の父親ではないかと疑い、この機会にその正体を暴こうとしていました。

鉄平はルドルフに弓を突きつけ、場が緊迫します。

一方、クネヒトはネズミの王様に捕らえられてしまいます。

王様の話から、赤いサンタクロースは元々彼らの物だったことが判明します。

場面は戻り、ルドルフは鉄平の構える弓に矢が装填されていないことに気が付きます。

誰に撃ったのか。

キューピットの矢は春子の背中に刺さっていました。

春子は鉄平に操られ、果物ナイフを笑顔で構えます。

第28話『時にはいいコじゃいられないの巻』

春子の送らずに現れた稲穂に不安を覚えるカイザー。

部屋から出ると、廊下の床が血で濡れていました。

場面は戻り、鉄平の態度の変わりようが信じられない三春ですが、鉄平には目的がありました。

それは赤いサンタ、つまりルドルフをネズミたちに献上することです。

そうしないと、弟を喰ってしまうと脅されていたのです。

応じないルドルフに、抵抗すれば春子に自害するよう命令します。

ルドルフは春子を人質にとられてどうしようもなく、三春をヘリコプターに残して三人は外に出ます。

ルドルフの正体を確かめて終わりのはずでしたが、そこに雪の固まりに寄生したネズミが出現。

王様は鉄平を信用していなかったのです。

ネズミは勘違いをして春子を食べようと襲い掛かりますが、寸前のところでルドルフが庇います。

その拍子にマスクがとれて素顔が晒されますが、出てきたのは亡くなった時と同じ若さの三春の父・冬馬の顔でした。

第29話『見えなくてもそこにあるの巻』

冬馬はネズミを撃退しますが、殺さずに王様の元に連れて帰るよう鉄平に指示。

そうしないと鉄平の立場が危ういからです。

一方、三春の前に稲穂が現れ、人を簡単に信用する性格を非難されます。

悩む三春ですが、それでも対話をして正しく理解したいと歩み寄りの姿勢を見せます。

ルドルフの糸で動けない三春ですが、不意に見えない糸を見つけ、断ち切ることに成功します。

第30話『悲しき証明の巻』

鉄平が地面に触れると、地下道が出現。

ネズミを連れて降りようとしますが、三春が現れて止めます。

拒否する鉄平に対して、それでも友だちであることを疑わない三春。

二人は友だちに戻れると思われました。

しかし、意識が朦朧としていたネズミは三春に赤いサンタの匂いが混じっていることをかぎつけ、三春の頭に飛び掛かります。

幸いかすり傷で済みましたが、ネズミは三春の髪を食べて巨大化。

全身真っ黒でさらに狂暴化し、もっと三春を食べようとします。

カイザーが現れて三春を助けようとし、三春も自分のカードの力で対抗しようとします。

三春が動くなと命じると、カイザーと冬馬の動きが止まり、ネズミは止まりません。

ドンダーの『司令塔』の力は味方にのみ適用され、ドンダーを本能の部分で拒絶している敵には効かないのです。

三春は絶体絶命のピンチに陥りますが、助けてくれたのは鉄平でした。

彼は自分が動ける理由として、自分と三春が友だちではないからだといいます。

鉄平はネズミを毛皮のようにして身にまとうと、春子を人質にとって地下道を通って行ってしまうのでした。

第31話『社長の口は社内秘の口の巻』

志乃はベンと合流すると、屋敷中のネズミが姿を消していることを明かし、二人はネズミを追いかけます。

一方、三春たちはクネヒトを助け、本当のことを聞き出そうとします。

相変わらず顔のないクネヒトですが、三春にだけはしっかりと見えていて、それは赤いサンタの決定的な素質を意味します。

クネヒトは事態を重く受け止め、秘密を話さないよう切り離した口を取り戻す必要があるといいます。

すると袋の口の中からクネヒトの口が出てきて、クネヒトの顔がある部分に口だけ装着されます。

クネヒトにはネズミたちの居場所に心当たりがありました。

一方、志乃とベンは下水道を通って、時計だらけの部屋を見つけます。

中にいたのは、右目に眼帯をつけた男でした。

第32話『親切なドロッセルマイヤーの巻』

男の名前はドロッセルマイヤーといい、彼の技術と初代サンタクロースの魔力によってこのサンタクロースハウスは建てられたのだといいます。

一方、クネヒトは改めてルドルフこそが三春の父・冬馬であることを明かし、ネズミの行き先を知っているドロッセルマイヤーに会うために移動を始めます。

場面は戻り、ドロッセルマイヤーの話。

ルドルフの持つ針、あれは元々赤いサンタのもので、人間同士をくっつける以外の目的こそが本命なのだと明かします。

ここで回想が入り、ネズミたちに迫られる赤いサンタの姿の冬馬。

冬馬はネズミたちによって体をバラバラにされ、心臓はネズミの王様のごちそうにされるところでした。

しかし、冬馬は三春や春子のことを思い出して気力を振り絞り、痛みで涙を流しながらも針で自分の体を繋げ合わせます。

一見、元の形に戻れたように見えますが、切断部位から肉のようなものがはみ出て、それは痛々しい姿でした。

おわりに

急にブラック度が増し、一気に話が進みだしました。

次巻以降、もっと面白くなると確信しました。

あと勝手にネズミの女王だと思っていましたが、どうも王様のようです。

男性?なのかな?

次の話はこちら。

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