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『徒然チルドレン 12巻』最終巻のネタバレ感想!あらすじから結末まで!

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「君が好き」って言えない君へ。もどかしくて恥ずかしくて照れくさい思いがたっぷり詰まった、WEBで大人気の学園ラブコメディ4コマが待望の単行本化!! その思い、きっと伝わる気がしてくる!!
今なら言える。君が好き。WEB発大人気恋愛オムニバス、堂々の完結!! 連載期間6年! それぞれのカップルが、それぞれの物語を今、終える。今回も加筆タップリ! 見逃せない最終巻!!

Amazon内容紹介より

前の話はこちら。

ついに完結しました。

学校全体を巻き込み、登場人物=主人公を最後まで貫き、それぞれの思いにちゃんと決着をつけてくれた名作です。

最終巻ということで、それぞれにハッピーエンドが用意されていて、ニヤニヤしていいのか感動で泣いていいのか、もはやよく分かりません。

それくらい怒涛のラストでした。

この記事では、そんな本書の魅力をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

193-噂(荻上×東条)

晴れて付き合うことになった荻上と東条。

しかし、東条は恥ずかしいとこのことを周りには秘密にしています。

荻上は教室で、東条を見てつい微笑んでしまうが、後で二人になると噂になったらどうするのと東条に注意されます。

荻上は堂々した方が楽なのではないか、何かあっても俺がついているといい、東条はますます顔を真っ赤にしてしまいます。

しかし、荻上を睨みつける東条の雰囲気は険悪で、落ち着いてと言ってもさらに目つきが険しくなるだけ。

これは照れ隠しではないと、荻上は後悔します。

かわいいと言っても逆効果で、浮かれてて東条の気持ちを考えていなかったと反省。

ところが、これは怒っているのではなく、東条なりに必死に落ち着こうしていたことが分かります。

東条は変だった?と焦りますが、荻上はかわいかったと口にし、東条はまた顔を真っ赤にします。

そして授業開始のチャイムが鳴り、行こ、荻上君と東条は言います。

その笑顔はとても自然で、ニヤけてしまうと幸せそうな荻上でした。

194-スピカ(笹原×加賀×七瀬)

センター試験を明日に控え、自信がない笹原。

加賀は自宅に帰って勉強することを勧めますが、一方で七瀬に笹原と話せて嬉しいことを指摘され顔を真っ赤にしますが、自分にはじいさんがいると笹原はさらりと彼氏がいることを口にします。

七瀬は意地悪く笑っていますが、本当は好きなのに悪態をついてしまうのが、悪い癖だと分かっていました。

笹原が帰った後、今夜学校に残って流れ星を探して、笹原の合格を願おうと提案する加賀。

ついからかってしまいますが、途中で自重して協力する七瀬。

一度帰宅し、再び集まって学校に向かう二人。

七瀬は寒いからくっついていいかと素直になろうとしますが、カイロをやると身も蓋もない加賀。

七瀬はいらないし、とつい厳しく当たってしまいます。

それでも素直にいようとしますが、忙しいから運動でもしてろと望遠鏡の準備をする加賀。

七瀬は今にも爆発寸前です。

小さい頃からずっと一緒で、今さら態度を変えるなんてできないと諦める七瀬。

望遠鏡を覗いてみるよう言われ、七瀬は覗き込みます。

そこに見えたのは、スピカでした。

それは笹原から最初に教わった星でした。

加賀は初めて人を好きなって色々なことが分かったといいます。

幼なじみとしか見られない、寂しさも。

加賀は七瀬が自分のことをただの幼なじみと思っていないことに気が付いていて、でも幼なじみという関係に甘えて七瀬の気持ちから逃げていました。

そして、七瀬とは付き合え…まで言いかけ、七瀬が制止します。

フラれたと思って泣きそうになるのを必死に堪える七瀬ですが、加賀が本当に言いたかったのは、フラれたばかりで付き合うのはないということでした。

加賀も実は七瀬のことを女子としていいと思っていて、それを聞いた七瀬は怒ったような表情で泣き出して、加賀の名前を叫びます。

そのまま抱きつき、大っ嫌いと言いますが、素直になれていないだけだということは明白。

加賀はそんな七瀬を抱きしめ、好きだよというのでした。

翌日、試験会場で絶望している笹原でしたが、加賀と七瀬、バックにスピカが写っている写真が送られてきて、元気をもらうのでした。

195-お兄ちゃんの彼女(皆川×ほたる)

突然、皆川からデートに誘われるほたる。

最近はいい人かもと思い始めていましたが、バカにされているだけかもと疑念が再燃します。

古屋とではなく、女同士の話がしたいということで、結局応じるほたる。

一緒に下校しながらも警戒するほたるですが、別に嫌いなところなどなく、ただ単に素直になるタイミングを見失ってしまっただけなのです。

皆川はそれを知っていて、ほたると仲良くしたいといいます。

古屋とは大恋愛するから、妹のほたるとも将来を前提に付き合いたい。

好きです、私の妹になって下さい。

これにはほたるも思わずはいと答え、皆川も恥ずかしいのか顔を真っ赤にします。

しかし、最後は兄妹揃って頑固なところを指摘され、素直になれないほたるでした。

196-サイレン(園田×梨本)

園部に告白されたにもかかわらず、太っている自分が恥ずかしくて断ってしまった梨本。

あれ以来、学校で会っても気まずくなってしまいます。

それでもめげずに園部はいつも通りお菓子をくれますが、やせると決心した梨本はそれを遠慮し、昼食も一人でゼリー飲料のみ。

すると、その現場を園部に目撃され逃げようとしますが、園部にまた告白されます。

梨本が自分のことを嫌いでも、僕は今の梨本が好きだと。

それでもデブな彼女は恥ずかしいでしょと素直になれない梨本ですが、園部は他人がどう見るかなんて関係ないと断言します。

確かに細くないし、いつもお腹を鳴らしているけれど、それも含めて好きなのだと。

この言葉でようやく梨本は心を開き、太ってて方がいいの?と確認しますが、園部はそういう意味で言ったわけではなさそう。

しかし、これで梨本も一安心。

ついお腹が空いてしまい、いつものように園部から食べ物をもらい、おいしそうに食べます。

梨本と一緒に食べるのが一番おいしいというと、そんなこと言われたらずっと痩せられないじゃんと返す梨本ですが、それってずっと一緒にいていいってこと?と言われ、思わず涙を流しながらはい、と答え、いい雰囲気になるのでした。

197-ドライ(砂川×戸田)

誕生日を迎え、戸田にプレゼントを要求する砂川ですが、ないと言われ、少し傷つきます。

何か欲しい?と聞かれ、期待を込めて頷くと、渡されたのはコーヒー代でした。

これは戸田も冗談だったようで、何が欲しいのかとたずねます。

砂川の目線の先には戸田の唇があり、怒るかなと躊躇します。

それでも追及されるので、キスしたいと正直に言いますが、戸田は不機嫌そうにストローを噛んでいます。

砂川は付き合って一年経つんだからそろそろいいかなと食い下がりますが、戸田は興味がないのだとあっさりしています。

ダメかと砂川は諦めかけますが、嫌じゃないとまさかと展開。

キスならなんでもいいんでしょと聞かれ、ほっぺくらいかと期待しますが、戸田は飲んでいた飲み物を差し出し、ストローで間接キスをしろと言います。

これには砂川もがっかりし、それでもちょっとドキドキしてしまいます。

考え事をしながら飲んでいると不意に肩を叩かれ、振り向くと戸田がキスをしてきます。

唖然とする砂川。

戸田は口をぬぐい、ハッピーバースデーと言います。

そして自分の誕生日も楽しみにしていると言われ、欲しいものをきく砂川ですが、返ってきた答えは鞄でした。

198-俺達に女はいらない(山根×本山×栗原)

栗原と付き合って半年が経った山根。

今年は受験で会えなくなるから思い出が作りたいと、栗原が家に招待してくれます。

思わず舞い上がる山根ですが、後ろから本山が来て、栗原と会う日の集合時間を聞いてきます。

実は先に本山と約束していたのです。

栗原はそれを察して止めようとしますが、本山は二人のことを思って自分が身を引きます。

山根は本山が失恋したことを知っていて、こういう時こそ支えたいと思いますが、頭の中はすでに栗原との思い出作りでいっぱいで、あっさりと本山を裏切ります。

結局、栗原の家にお邪魔する山根。

初めての女の子の部屋に舞い上がり、しかも今日、栗原の家族はいないのだといいます。

だからゆっくりしてもらえたら嬉しいと言われ、頭の中にいた山根の姿は消えていきます。

しかし、栗原の口から、こうしていられるのは本山のおかげだと言われ、山根はどれだけ本山に助けられてきたのかを思い出し、号泣。

本山を放っておくことはできないというと、栗原も約束を譲ってもらったことを気にしていたのです。

場面は変わり、ゲーセンで一人寂しくゲームをする本山ですが、そこに山根が現れて驚きます。

だって、友達だろの言葉に本山は感激し、いつものように楽しく遊ぶのでした。

199-マイブラッディバレンタイン(姫宮×野呂)

高瀬に振られた姫宮ですが、その手にはバレンタインチョコが握られていました。

そこに野呂が現れ、チョコを見つけるなり自分用だと勘違いし、人前で渡すのは恥ずかしいだろうと放課後、教室で待っていると言い残し、姫宮は死ねばいいのにと思います。

トイレの個室に閉じこもり、高瀬に渡すかどうか悩む姫宮ですが、そこに神田と皆川の会話が聞こえてきて、クリスマスに高瀬と姫宮が一緒にいたのを目撃し、だから身を引こうとしていました。

これに姫宮は腹を立て、笑顔で個室から出ると、自分が振られたことを伝え、逃げるのはやめてほしいといいます。

しかし、これはあくまで 高瀬の幸せを願ったゆえの行動でした。

言葉にしたことで高瀬から身を完全に引くことになり、教室で一人机に突っ伏す姫宮。

するとそこに野呂が現れ、チョコなんていらないからお前と話したいのだといいます。

彼にとって姫宮のことを考えている時間が一番面白いのだといいますが、それでも姫宮は放っておいてと突き放し、野呂は帰ろうとします。

これでは前と同じだと泣きそうになる姫宮ですが、やっぱり放っておけない、お前のことだ好きだと野呂は戻ってきて告白します。

これに姫宮は涙を流し、返事こそ返せていませんが、こんな自分にも意味があるのだと実感したのでした。

200-コンタクト(剛田×上根)

新学期を前に感傷的な上根。

剛田が理由を聞くと、クラス替えで離れるのが寂しいのだといいます。

同じ学校なのだからいつでも会えるとフォローする剛田ですが、上根は少しでも離れるのが嫌なのです。

理解できませんが、それでも頑張って共有する剛田。

上根もそのことを分かってくれ、一年で自分も成長したなとしみじみ思う剛田でしたが、上根は泣き終わったらスッキリした様子で、剛田にはまたしても理解できないことでした。

201-ラッパー(鬼塚×山田)

公園でラッパーのyoutube動画を見ている鬼塚。

するとそこに山田が現れ、鬼塚がyoutuberになりたがっていることを見抜き、上手いからやるべきだといいます。

鬼塚のファンを自称しつつも、その態度はからかっているようにしか見えない。

それでも気にかけてもらえるのが嬉しくて、山田がスマホで動画を撮影してくれている前でラップを披露。

しかし、山田は笑いをこらえるのに必死で、ラッパーは向いていないのではと鬼塚と

悩みます。

それに対して山田は、思わず笑ってしまう一生懸命さがいいのだといい、もっと熱い奴だと思っていたと失望したようでした。

これには鬼塚も黙ってはいられず、帰ろうとする山田にさらなるラップを披露。

その熱意が届き、そんなの彼のことが好きだと山田。

無事に関係もまとまり、もう一度動画を撮影する山田。

その目は告白後だからか赤く、鬼塚も照れながらラップを披露するのでした。

202-生徒会長の悩み(赤木×梶)

大学の合格発表の日、ファミレスでその時を待つ赤木と梶。

梶は受かったか心配していますが、赤木は心配いらないと余裕です。

それでも梶は落ちた時のことを考えてしまいますが、いつも通りの赤木に励まされ、時間になるとトイレに行って一人で合否の確認。

戻ってくると、合格していたといい、赤木にも確認してもらいます。

ようやく安心して喜ぶ梶ですが、対して赤木は眼鏡をとり、泣いていました。

その姿に梶も涙し、心の中でこれまで赤木にごめんばかり言ってきたことを謝り、ありがとうと心の底から思うのでした。

203-お前を男にしてやる(冴島×相馬)

相馬に呼び出され、久しぶりに組手することになった冴島。

冴島はてっきり告白されるのかと思っていましたが、どうもそういう雰囲気でもない。

ならば組手の流れかどう告白されるのだろうとつい妄想してしまい、その隙に相馬の正拳突きが腹をヒット。

思わず冴島はうずくまり、本気を出していないことを見破られます。

そこで今度は本気を出し、相馬も強くなっていい勝負になりますが、結局は冴島の勝利。

どういうつもりで呼び出したのだと聞くと、冴島が本気を出せる男になりたかったのだといいます。

相馬は正座しながら本気のお付き合いがしたい、だから僕の女になって下さいと言い、 冴島も正座。

お前を私の男にしてやるといい、二人は押忍と頭を下げるのでした。

204-パトリシア(啓介×パトリシア)

デート中の啓介とパトリシア。

春になったらパトリシアは帰国してしまうとセンチメンタルな啓介ですが、視線はつい胸にいってしまいます。

視線に気が付いたパトリシアは、啓介が別れのことを気にしているのだと思い、啓介は思わず謝ってしまいます。

しっかり思い出を作ろうと張り切りますが、つい最後という言葉を使い、パトリシアを傷つけてしまいます。

そこで啓介は、これを最後の思い出にしないようにしようと指切りし、再びいい雰囲気に。

ところが、パトリシアは指を離してくれません。

今言うしかないと、啓介はパトリシアを抱きしめ、でも自分の欲求は伝えずに、勉強を頑張るからまた会おうと言います。

ところが、パトリシアは寿司と返し、啓介にキスをします。

続いて、パトリシアは恥ずかしそうにエッチしようかと啓介に言います。

寿司とは、好き以上、エッチなどもオーケーな関係のことをいい、パトリシアは初めてそれを口にしたのです。

その言葉に啓介は涙し、大寿司だよとまたパトリシアを抱きしめるのでした。

205-恋はカッコ悪い(本山×榎本)

榎本に呼び出された本山。

東京に来る彼氏を紹介したいのだといいます。

山根からは距離を置くようアドバイスされますが、本山はそれでも榎本のそばを選び、こうして東京に不慣れな榎本のために来たのです。

榎本は、本山が自分のことを好きなどと微塵も思っていません。

榎本は彼氏に連絡をとりますが、電話は通じません。

LINEの既読もつかず、二人で待つこと二時間。

榎本は、彼氏は来ないと本山に謝ります。

連絡はつかなかったので、これは榎本の推測ですが、本当は別れ話のために来るつもりで、それも途中でやめてしまったのです。

榎本は相手の気持ちに気が付かなかった自分を責めますが、これには本山が怒ります。

そんなことだから横にいる男の気持ちにも気が付かないのだと。

いくら友達でも、何とも思っていなければこんなところには来ない。

そんなところも含めて惚れたのだと。

こんな自分を主人公にしてくれたのは榎本で、自分のヒロインになってほしいと告白します。

すると榎本は涙を流し、こんな自分でいいのかと言います。

これに本山も涙を流し、はいと頭を下げるのでした。

206-至近距離恋愛(千秋×香奈)

付き合い始めてもうすぐ一年。

千秋と香奈は倦怠期を迎えていました。

帰り道、香奈はそのことを千秋に伝えると、二人は付き合った頃の甘酸っぱい思い出を語り、今はもう出来ないとお互いに顔を赤くします。

二人はお互いに思っていることを当てることになり、香奈は千秋がエロイことを考えていると一瞬で当て、今度は千秋の番。

ところが、香奈の考えていることが全く分かりません。

それでも分かることが一つあり、それは何があっても二人ならやっていけると香奈も思っていることです。

これには香奈も同意し、今まで通りでいいことを再確認し、今日も相変わらずな二人でした。

207-今夜フラれます(桐原先生×千葉)

これまでなら桐原は人気なんてなかったはずなのに、今や三年生に寄せ書きを多数お願いされる人気ぶり。

しかし、千葉はそこに入ることができません。

クリスマスに桐原に叱られ、この恋は諦めた。

そう思ったのに、帰り道、偶然桐原と会い、一緒に帰ることになります。

実は桐原がわざと時間を合わせていて、二人はベンチに座って話します。

桐原もまた千葉と話したいと思っていて、千葉はダメだと分かっても期待してしまいます。

だから誤解がないよう説明を求めますが、千葉のことが気になって仕事が手につかないと、千葉の期待することそのものでした。

しかし、それはあくまで一生徒として千葉のことを気にかけているだけで、そこに恋愛の気持ちはありません。

千葉もそれは判っていて、そんな桐原だから好きになったのです。

これでようやく吹っ切れ、これからも先生が好きだと宣言し、桐原もまたそれを了承するのでした。

208-仮面(生形×柴崎)

卒業式を控え、ぎこちない生形と柴崎に気が付いた佐野。

茶道部に置いてあった狐のお面を手に、これまで生形と過ごした時間を思い出す柴崎。

そこに生形のギターの音が聞こえ、卒業する前に本当の自分で向き合うことを決意。

部室には生形が一人で、ここで柴崎と会えるのが西後だから後輩に今日は譲ってもらったのだといいます。

生形は音楽の専門学校に進学し、プロを目指すのだといいます。

柴崎の頭の中ではいつもの憎まれ口が浮かびますが、口から出たのは好きの言葉でした。

でも、生形には彼女がいるのを知っていると仮面を被ろうとしますが、生形はそれを剥ぎ取り、柴崎にキスします。

その子にはすでにお守りを返した、お前以外の女に興味はないと言い切り、仮面がないほうがかわいいと言います。

いつもブスと言っているが、俺はお前を顔で選んだのだと。

柴崎は涙を流し、二人はいつものように言い合うのでした。

209-先輩殺す(香取×松浦)

演劇部では毎年、先輩との思い出を劇にしたお別れ会が行われ、松浦は部員の指導に追われていました。

うららは相変わらずで、不安なことも多いですが、一生懸命やるしかないと腹をくくり、ふと香取は見に来るだろうかと思います。

お別れ会当日、香取に扮する松浦と松浦に扮するうららが対面する場面で、うららの台詞が飛んでしまいます。

松浦は心配いらないと見つめ、自分も香取にこんな風に見られていたのかと思います。

劇は無事に終わり、香取はいないように思われましたが、見ると窓の外から眺める香取がいました。

いつものふざけた調子で、松浦やうららが成長したことを伝え、松浦はつい涙を流すのでした。

210-恋愛マスター(香取×細川)

卒業式を終え、細川は香取に想いを伝えに行きます。

桜の木の上で待つ香取は卒業式を欠席していました。

何度も留年し、今回も卒業できたか分かりません。

細川は普通の人なら耐えられないとなぜか褒めますが、次の瞬間、香取は木から落下。

細川は心配しますが、香取はこれが最期だといいます。

香取が留年(タイムリープ)する理由、それは彼が恋愛マスターだかららしいです。

ロマンスの神様が、子猫ちゃんたちの迷える恋を手助けしろと。

そして一人だけ救えなかった人物、それが細川でした。

細川は香取に恋していますが、香取はみんなの王子様。

誰か一人を選ぶことなどできません。

香取は強くなったその愛を、これから出会う誰かのために使ってほしいといいますが、細川はそれを否定。

ラブ力の全てを香取に捧げるといいます。

私の王子さまは香取先輩だけです、と。

すると、観念した香取は細川にキス。

最後に数子と名前を呼ぶと姿を消し、 残された細川のもとに赤木が来て、卒業証書を手渡すのでした。

211-雨(菅原×高野)

高野は来年も菅原の隣にいられるか不安になり、菅原は告白の返事が聞きたい、初めて二人きりになれた日のように雨が降れば、高野に会える気がしていました。

一方、高野は傘を持っていないから雨が降る前に帰ろうとしますが、下駄箱に行くと、菅原が自分の下駄箱を覗いているところに遭遇。

菅原は少し話がしたいといい、すでに二人は顔が真っ赤です。

すると高野もまた話があるといい、菅原のことが好きだと返事をします。

しかし、来年は受験で、菅原のことで頭が一杯になってしまうから付き合いながら勉強できるほど器用じゃないと涙を流します。

だからこのままの距離でいようと提案しますが、菅原はもう待たないといいます。

想いが届いたから、もう待てない。

だから二人で乗り越えようと。

菅原が高野を支え、高野が菅原を支える。

今度こそしっかり受け止めてほしいと高野を抱きしめ、好きだと改めて思いを伝えます。

高野は菅原はやはりいい人だと涙を流します。

すると、雨が降り始め、高野は傘、入ってもいい?と笑顔でいい、もちろんと菅原は答えるのでした。

212-告白(高瀬×神田)

神田に呼び出され、告白されるのだろうと待つ高瀬。

しかしなかなか神田は踏み切れず、つい自分で言ってしまいそうになりますが、その度に神田に止められ、言葉を待ちます。

言い訳のような言葉を並べますが、次第に高瀬への気持ちは一言では言い表せないとして、色々思いを伝え、最後に大好きとようやく言えました。

それに高瀬も大好きだと応え、二人は泣き顔で抱き合うのでした。

おまけ

それぞれのその後。

全員分しっかりと描かれていますので、ぜひ本書にて確認してください。

おわりに

こんな青春が送りたい、送ってみたかった、そんなカップルが一組は見つかったのではないでしょうか。

若林先生の今後の活躍に期待しつつ、またつい読み返してしまいそうです。

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