宝石の国 13巻 最新第108話『宝石の国』ネタバレ感想
前の話はこちら。
兄機たちは予定の星ではないところに不時着。
そこで花が咲き乱れる楽園のような景色を見ました。
最終回はそこから始まります。
ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。
第百八話『宝石の国』
遠い未来、僕らは「宝石」になった。
それがこの物語のスタートでしたが、ここではそのさらに次の時代が描かれます。
前回の不時着からさらに長い時間が経過していました。
人間のいない部分だけになったフォスに兄機がいいます。
月人にお前のことを頼まれたのだと。
兄機はただの便利道具として生まれたにもかかわらず、この楽園にまでたどり着けたことに満足感を得ていました。
やり切った兄機は砂の様に消えていきます。
次にフォスは咲いた花を見ようと身を乗り出しますが、乗り出しすぎて足?を滑らせて落ちてしまいます。
その先にはフォスよりも大きな宝石が待っていて、当たってフォスの一部が欠けます。
欠片は、新しい宇宙を見に行って、大きくてきれいな彗星になったのだといいます。
フォスは、誰かの気分を明るくしてるといいなと願いますが、尾を引くように飛ぶ彗星を、見上げるかつてのフォスの姿がそこにはありました。
最後に残ったフォスは、あそぼ!と声を掛けます。
感想
ついに完結しました。完結してしまいました。
もう最近では展開を予想すらできず、ただ物語の奔流に押し流されていくだけでしたが、最後にかつてのフォスの姿が見られて、物語はちゃんと続いていたのだと思わぬ感動がありました。
時代を経て宝石になった何かがあれば、さらに時代を経てそのあり方が変わることだってある。
改めて『宝石の国』という作品の時間的なスケールの大きさが感じられ、そのスケール感にようやく追いつくことができました。
本書の評価は、はじめから通してようやく分かるのかもしれません。
しかし、今はただリアルタイムでこの完結を読んだ感動を噛みしめ、少し整理ができてから宝石の国という作品を最初から追い掛けたいと思います。
おわりに
連載もので、最初から最後までちゃんと追い掛けたことがなかったので、中年になってこんなに感無量な気持ちになるとは思いませんでした。
本書は間違いなく漫画史にその名を刻んだ作品であり、これからも多くの影響を与えるでしょう。
今は僕の心に思い浮かぶ様々なフォスの顔を眺め、しばらくこの気持ちに浸りたいと思います。
本当にありがとうございました。
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