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『進撃の巨人 26巻』ネタバレ解説!あらすじから結末まで!

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巨人がすべてを支配する世界。巨人の餌と化した人類は、巨大な壁を築き、壁外への自由と引き換えに侵略を防いでいた。だが、名ばかりの平和は壁を越える大巨人の出現により崩れ、絶望の闘いが始まってしまう。
全世界に対してパラディ島の脅威を説くマーレ。そこに現れたのは「平和への反逆者」エレン・イェーガーだった。エレンはマーレの人々をなぎ倒し、軍への大打撃を目論む。エレンと「戦鎚の巨人」の戦いは過熱、そして集結した両国の最大戦力がぶつかり合い……。

Amazon内容紹介より

前の話はこちら。

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前巻では、ついに調査兵団とマーレの部隊が出揃い、一発触発の状態で終わりました。

そこからどう物語が展開していくのか。

気になる26巻の内容をあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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第103話 強襲

地面から鎧の巨人の手が現れ、手の中で守られていたファルコは目を開けます。

そこには巨人と調査兵団が激しく戦う姿がありました。

ファルコは事態をうまく飲み込めず、ただ茫然とその光景を見ています。

ミカサは雷槍で結晶の中に閉じこもった戦槌の巨人の本体に攻撃を仕掛けますが、ビクともしません。

ここでようやく串刺しになっている巨人がエレンだと気が付き、騙されたことに怒りを覚えます。

と、同時にライナーのことを思い出し振り返りますが、ライナーは生きているものの意識はなく、回復する気配もありません。

以前、生きる意志さえあれば勝手に体は修復するとライナーに教えれていたため、ライナーにはその生きる意志がないことを悟ります。

でも、諦めません。

助けを呼んでくるといい、ライナーを残してその場を後にします。

場面は変わり、戦場へ。

調査兵団は獣の巨人の石つぶてをかいくぐって背後から攻撃を仕掛けようとしますが、背後をカバーする車力の巨人の砲撃にあい、数人が命を落とします。

すると、今度は雷槍を構えた調査兵が車力の巨人の真上から襲い掛かり、これにはパンツァー隊も死角で対応できませんが、これを顎の巨人がカバーし、またしても一人命を落とします。

ガリアードは顎の巨人から顔を出すと、ミカサを見失ってとして、辺りを警戒します。

一方、ピークは戦槌の巨人の本体がエレン巨人によって食われるところを目撃します。

エレン巨人はそのまま戦槌の本体を噛み砕こうとしますが、砕けたのはエレン巨人の口や歯で、本体を包む結晶には傷一つついていません。

エレンはそれがアニと同じ水晶体であることに気が付き、このままでは歯が立たないことを悟ります。

同時に戦槌には再度巨人化するだけの余力が残されていないことも分かったため、巨人のぬけがらで結晶を捕獲したまま抜け出すと、再度巨人化します。

ガリアードは始祖を仕留めればと焦りますが、何焦ってるの?とピークが制止します。

調査兵団は立体起動装置で乗り込んできたため、物資もろくに持っておらず、退路もすでにマーレ軍が塞いでいます。

自分たちに有利な今、焦る必要などなく、獣の巨人をアッカーマンから守ればいいのだといい、ジークもこれに賛同します。

獣の巨人は石つぶてで辺りの建物を吹き飛ばすと、エレンは敵ではないとし、リヴァイに出てくるよう言います。

一方、リヴァイはどこに隠れ、時計を見て時間を気にしています。

その様子にファルコが圧倒されていると、マガト隊長と合流し、ライナーのことを伝えます。

するとそこに銃を持ったガビが現れます。

場面は変わり、マーレの軍艦が停泊する港。

兵士はローブで顔を隠した人間の乗る小さな漁船を見つけ、危ないことを伝えますが、その人物はゆっくりとローブを脱ぎます。

その正体はアルミンで、彼は光に包まれます。

巨人化して爆発が起こり、軍艦が宙を舞います。

ここでベルトルトの持つ超大型巨人の力が奪われていたことを知るガリアードたち。

ガリアードは怒りからエレン巨人に突っ込みますが、エレン巨人の背後にはミカサが待機していて、まずはミカサに襲い掛かります。

一方、時間までに車力の機関銃を無力にしなければとジャンは調査兵団に指示を出し、ピークは攻撃に備えます。

ところがその瞬間、リヴァイが獣の巨人の背後から現れ、うなじを切りつけます。

おまけにそこに爆弾を落とし、マーレ軍は唖然とします。

その隙に調査兵団は一団となって車力の巨人を襲い、車力も応戦します。

その様子を陰から見ていたサシャは、タイミングを見計らって銃を放ち、車力の機関銃を操作する兵士の一人を殺害。

そこに隙が生まれ、ジャンはそこで雷槍を車力の顔面に打ち込みます。

さらに何十本という雷槍が降り注ぎ、バンツァー隊は全滅。

ピークも内部で血反吐をはき、ファルコたちのすぐ横に落下します。

ジャンは止めをさそうとしますが、そこにファルコが割って入ります。

第104話 勝者

瓦礫に埋もれ、折れた腕をかばって泣く少年。

その横を超大型巨人が通ります。

アルミンは巨人から顔を出すと、壊れた町や泣く少年を見て、これが君の見た景色なんだねと言って信号弾を放ちます。

場面は変わり、ファルコが現れて躊躇していたジャンですが、意を決して雷槍を放ちます。

ところが一歩先に最後の力を振り絞ってピークが蒸気を発生さえ、雷槍の軌道は逸れてファルコの横を通過。

ジャンは蒸気のせいで軌道が逸れたのか、自分が外したのか混乱しています。

その隙にファルコはピークを巨人から引きずり出しますが、調査兵団が追撃をかけます。

そこにマガト隊長を始めとするマーレ軍が銃で応戦し、ファルコとガビはピークを背負って避難します。

場面は変わり、ジークにピークまで敗れ、弱気になるガリアード。

しかし、怒りを糧にミカサの攻撃を避けると、エレン巨人に向かって飛びかかります。

エレンは硬質パンチを顎の巨人の顔面にお見舞いしますが、顎はそれを歯で受け止め、逆にエレン巨人の右手を噛みちぎります。

さらに両手の爪でエレン巨人の顔面をえぐり、エレンはたまらず左手に持っていた戦槌の本体の入った結晶を盾にします。

すると、エレン巨人では傷すらつけられなかった結晶に傷が入ったのです。

ミカサがすかさずフォローに回りますが、顎はこれを避け、ユミルの時とは素早さがまるで違うと焦ります。

しかし、エレンは顎の巨人の力を把握し、あることを思いつきます。

場面は変わり、どこかの民家でピークの回復を待つファルコ、ガビ、一人のマーレ兵士。

しかし、ピークの体の修復が追い付かず、鎧の巨人と違ってそこまで頑丈じゃないとガビは口にします。

そこでライナーの存在を思い出し、ファルコを問い詰めますが、明瞭な答えは返ってきません。

ガビは窓の近くで辺りを警戒し、兵士は窓に近づいたら危ないと止めますが、次の瞬間、戦場にいる誰もが空中に浮かぶ飛行船に目を奪われます。

飛行船は調査兵団が設置した光の道を確認すると、そこ目掛けて飛行します。

中には眼帯をつけたハンジ、巨人化の影響が顔に残るアルミン、そしてオニャンコポンと呼ばれる操縦士が乗っていました。

彼らはレベリオ収容区に進入し、調査兵団を回収するつもりです。

ただし、乗り遅れても飛行船が打ち堕とされてもいけない無茶な思いつきに、エルヴィンの亡霊が憑りつかれたのかと軽口をたたくハンジですが、アルミンはそうであってほしいと言い、皆とエレンを回収できなければ僕らの未来はないと悲痛な覚悟を見せます。

ガリアードはいち早く調査兵団の意図を察し、破壊しようと襲い掛かりますが、待ち伏せていたミカサに両足を切断され、エレン巨人によって両腕ももがれます。

そして、エレン巨人は顎の巨人に戦槌の本体が入った結晶を咥えさせると、真上に持ち上げ、口を大きく開けます。

ガリアードはその意図に気が付いてやめろと心のなかで叫びますが、もう止まりません。

エレン巨人は両手で無理やり顎の巨人の口を閉じさせると、結晶は砕け、エレン巨人はその血液を飲み込みます。

そして、次は顎の巨人の番です。

何度も地面に打ち付けて気絶させると、いよいよ食べようとします。

そこにガビはライナーに助けを求めて叫びます。

それを耳にしたライナーは静かにしてくれと目を覚ましませんが、そこにファルコも加わって大声でライナーの名前を叫ぶと、おまえらはどうして自分を死なせてくれないんだと思いながら、無意識状態で巨人化します。

しかし、いつもの鎧の巨人ではなく、顔はライナーのままで、鎧もまとっていません。

エレン巨人は硬質パンチを繰り出し、まともにライナー巨人の顔面を捉えますが、その隙にライナーは顎の巨人をエレン巨人から奪っていました。

ミカサがエレン巨人の首元にやってくると、エレンも顔を出します。

もう力は残されていないとして、今のライナーは殺せないといいます。

ミカサは寂しそうな表情で家に帰ろうとエレンを引っ張って立体起動装置でその場を離れ、エレンもまたなとライナーに別れを告げます。

その場でライナー巨人は倒れ、撤退する調査兵団に安堵するマーレ軍ですが、ガビだけは逃がしてたまるかと銃を持って追いかけ、ファルコもその後を追います。

ジャンたちは飛行船の下を飛び、撃墜されないよう辺りを警戒します。

第105話 凶弾

飛行船にエレンとミカサが戻り、アルミンが出迎えます。

その後ろからはリヴァイが現れ、エレンの顔面に容赦ない蹴りを入れ、ミカサが怒りで刃向かいそうになりますが、アルミンがそれを制止。

リヴァイは、相変わらずお前は蹴りやすいと無表情に言い放ち、エレンを拘束するのだといいます。

それに対してエレンは抵抗しませんが、手紙に書いた通りだと意味深なことをいいます。

リヴァイは、エレン顔は地下街で腐るほど見てきたそれだと言った上で、振り返り、お前らの思い通りだといいます。

その先には、体から蒸気を出しながら修復するジークらしき後ろ姿がありました。

場面は変わり、かつては駐屯兵団だったロボフ師団長が殿をつとめ、ジャンたちは一足先に飛行船に乗り込みます。

ジャンを出迎えたのは、コニーとサシャでした。

確認をとると、ライマ班がまだ戻っておらず、死者は六名ということでジャンは悔しそうな表情をします。

しかし、他の兵士たちは今回の戦いを大勝利だとし、新生エルディア帝国の初陣は大勝利だと盛り上がります。

それを見て、ジャンはいつまで戦うのかと暗い顔をしますが、コニーはサシャとジャンを後ろから抱きしめ、お前らは特別だよと生き残ったことへの喜びを示し、サシャも嬉しそうです。

その後、ジャンの似合わない髭を馬鹿にしたりと、いつもの三人のやりとりがほっとします。

場面は変わり、飛行船を追いかけるガビを止めるファルコ。

しかし、ガビは辛いことがあってもエルヴィン人が良い人だと証明したくて頑張ってきたのに、それを踏みにじられたのが許せないと涙します。

一方、ファルコは冷静にエレンの言ったことを思い出し、彼らもまたマーレにそうされ、その報復なのだから仕方ないと諦めたように言います。

しかし、ガビにとって彼らは島の悪魔であり、許していい存在ではありません。

ガビはまた走り出し、ファルコも後を追います。

飛行船にライマ班が戻り、これで全員のはずでしたが、ロボフが人影に気が付きます。

それはガビで、彼女の放った銃弾はロボフの右目を貫通し、ロボフは地面に落下します。

ロボフの立体起動装置と飛行船は繋がっていて、ガビはそれを使って飛行船に乗り込むつもりです。

ガビはたとえ今は勝てなくても、自分の思いはみんなが繋いでくれるのだといい、追いついてきたコルトに捕まる前にファルコに別れを告げます。

良い奴だったよ、と。

その瞬間、ガビを救い出すのはおまえだとライナーに言われたことを思い出したファルコ。

気が付くと死んだロボフにしがみつき、二人の一つの死体は飛行船に向かって上昇します。

音を立てて飛行船に到着すると、サシャが真っ先に音に気が付き、ジャンが騒ぐ兵士たちに静かにするよう言いますが、彼が振り向いた瞬間、すでにガビは銃弾を放った後で、銃弾はサシャの胸を捉えます。

崩れ落ちるサシャ。

続いてガビはジャンに狙いを定め、ジャンも銃で応酬しますが、ファルコがガビに飛びついてかばい、それぞれの銃弾は当たらずに通過。

ジャンとコニーは倒れたサシャのもとに向かい、他の兵士たちはガビとファルコを拘束します。

呼びかけに対して、サシャは言葉を返しますが、肉と言い残し、そのまま目を瞑ってしまいます。

応急措置をほどこしますが、もはや手遅れでしょう。

ガビとファルコは拘束され、外に投げられるところでしたが、ジャンは子供を空から投げ捨てれば殺し合いが終わるのかよと辛そうに呟き、二人は何とか助かります。

場面は変わり、ピークのもとに現れたマガト隊長。

ピークは意識を取り戻していて、自分とガリアードを穴に落としたマーレ兵のことを思い出したのだといいます。

その人物は三年前、ライナーたちが撤退して以降、パラディ島に向かった初めての調査兵団メンバーで、似合っていない髭が何よりの証拠だといいます。

場面が変わり、その兵士はリヴァイに言われつけ髭を外します。

ガビは暴れ、首謀者に自分の言ったことを伝えろというと、ジャンは会わせてやるから直接言えと二人をリヴァイたちのもとに通します。

そこには両手足を切断されたジーク、エレン、そしてジークの心棒者だというピークたちを穴に落とした女性兵士がいました。

ガビたちはジークが生きていることに安心しますが、彼は二人がなぜここにいるのか不思議そうです。

ジャンは二人のこと、サシャがガビの銃弾でもう助からないことを説明すると、ミカサとアルミンは急いでサシャの元に向かい、涙を流します。

今度はオニャンコポンに操縦を任せたハンジが入ってきて、すべては計画通りかとジークに問いかけます。

ガビたちは信じられないという表情ですが、ジークはそれを否定せず、誤算が多々あったと涼しげに言います。

本来であればピークたちを穴に落とした兵士・イェレナが顎と車力を拘束するはずだったのではとジャンはイェレナを責め、彼女も素直に反省します。

リヴァイとジークの間にもただならぬ空気が流れますが、マーレ軍の幹部を殺し、主力艦隊と軍港を壊滅できたから時間稼ぎができるとエレンが割って入ります。

それは、世界がパラディ島に総攻撃を仕掛けるまでの時間です。

ハンジは自分たちにエレンを救うという選択肢しかないと分かった上で自分が人質になったエレンの判断に怒っていて、信頼は失われたといいます。

しかし、今度はジークが割って入り、だがこうして『始祖の巨人』と『王家の血』を引く巨人が揃ったといい、それが必ずエルディアに自由をもたらしてくれるのだといいます。

そこにコニーが現れ、サシャが死んだことを報告します。

エレンはサシャの最期の言葉を聞き、なぜか笑い始めますが、お前が調査兵団を巻き込んだからサシャが死んだんだとジャンに言われ、エレンの頭の中にかつてのサシャの姿が浮かびます。

その表情は、とても辛そうでした。

第106話 義勇兵

話は三年前に遡り、パラディ島に調査に来た軍艦をエレン巨人が持ち上げ、陸地に置きます。

そこにハンジが現れ、わざと陽気に出迎え、ニコロという捕虜を脅して仲良くなったことをアピールします。

しかし、ニコロは脅しに屈しず、自分もろとも打ってくださいと隊長に懇願。

エレン巨人を前にしても抵抗するつもりでしたが、次の瞬間、軍艦に乗っていたイェレナが隊長の頭を銃で撃ち抜き、マーレ一同は騒然とします。

さらにかつてマーレ軍にいたオニャンコポンも裏切り、マーレ軍は全員拘束。

イェレナはお茶しましょうと好意的な態度を見せます。

その態度が逆に信用できないとジャンはぼやきますが、これで話し合うことができるとアルミンは前向きです。

しかし、エレンはいつかマーレが本腰をいれたらこんなものではないとして、危機感を募らせていました。

対談の席に着くリヴァイ、ハンジ。そしてイェレナ、オニャンコポン。

ハンジは初めて見る銃に感心していますが、驚くのはここからです。

この武器がマーレの標準装備で、一師団あたり二万人で構成され、五十師団で合計百万人。

さらに二十一の戦艦からなる三つの艦隊を有し、航空戦力にも力を注いでいるのだといいます。

ハンジは航空戦力の意味が分からずうろたえ、ナメられるからビビるなとリヴァイから叱責の目で見られます。

しかし、察したオニャンコポンが説明してくれ、あまりの戦力差に、なぜ今まで攻めてこなかったのかと疑問を口にします。

イェレナいわく、理由は二つ。

今のマーレの軍力をもってしても無垢の巨人は脅威であり、またマーレは現在、複数の国と戦争状態にあり、パラディ島に構っている暇などないのだといいます。

そして、戦争の理由はリヴァイたちが鎧の巨人や獣の巨人を打ち破り、超大型巨人や女型の巨人を奪ったことが諸外国に知れ渡ったためです。

そして、ここで彼らはマーレに故郷を奪われ、兵士として徴用されていたことが判明します。

彼らはマーレに抗う気概を失っていましたが、諸外国から悪魔として恐れられる獣の巨人を見て、神を見つけたと生きる希望を取り戻したのです。

彼らはジークに命を受けて上官を撃った、反マーレ派義勇兵だと名乗ります。

目的は、エルディア人の解放でした。

そして、ハンジはジークの要求を議会で伝えます。

彼に残された時間の内にパラディ島に彼を招き、始祖の巨人を持つ腹違いの弟、エレンに引き合わせること。

そのために条件として、パラディ島の安全を保障、最新技術の提供、友好国との橋渡し、マーレに対する情報工作などの支援を約束するといいます。

しかし、相手はあの獣の巨人だとして、誰もが納得しません。

ハンジはエルディア人を救う秘策があるのだといい、それには始祖の巨人と王家の血を引く巨人が必要で、秘策を明かすのは条件が揃ってからだといいます。

誰もが嘘だと話を真に受けませんが、それは本当だとエレンは立ち上がります。

そしてダイナ・フリッツ巨人と接触した時のことを明かし、エルディア人が生き残る唯一の方法、それは壁に潜む幾千万もの巨人で世界を踏み潰す『地鳴らし』だとして、ジークはその発動条件を解明したのだといいます。

黙っていたことをリヴァイは叱責しますが、ヒストリアの身を案じたからだと弁明し、ハンジもジークの言ったことに納得し始めます。

それでも多くの人間がこの案に反対し、捉えた捕虜を縛り首にしろといいますが、ハンジはマーレの調査船から島を守るためには彼女たちの協力が必要だといい、説得します。

ハンジたちはイェレナの持っている無線機でマーレの軍艦をおびき寄せると、超大型巨人を出現させて海に逃げ込ませ、全員を捕縛。

敵意がないことを示し、協力してもらいます。

オニャンコポンは港を作ることを勧め、マーレ料理の達人であるニコロからは海の幸を使った料理を教えてもらいます。

場面は変わり、銃の練習をするエレン、アルミン、ミカサ。

アルミンはマーレ人と信頼関係を結ぶことができて嬉しそうですが、エレンは時間がないといい、淡々と銃の練習をします。

それについて、アルミンはこのままイェレナたちの作戦通りに進めていいのかと悩んでいました。

地鳴らしで世界を脅すのではなく、話し合うことはできないのかと。

確かにそれも最善ですが、それには十分に話し合うための時間が必要です。

だから、地鳴らしで時間を稼ぐのだとエレンは言います。

ここで回想の場面が変わり、アルミンはサシャの死体を見下ろして涙を流し、別の道があったのではないかと、そればかり考えていました。

そして時間は今に戻り、アルミンは瞑想のような構えをして誰かに今回の作戦の結果を報告しています。

彼はエレンを誰よりも理解しているつもりだったのに、今はもう分からないといいます。

かつてライナーたちがそうしたように、全てを奪うしかなかった。

そう言うアルミンの目線の先には、いまだに水晶体に包まれ眠るアニがいました。

そして、それぞれの思いを抱え、事態は進行していきます。

最後に洗面台の前に立ち、濡れた髪を後ろでまとめながら鏡を睨みつけるエレン。

戦わなければ勝てない、だから戦え、戦えと怖い顔で唱え続けるのでした。

最後に

これまで自由を勝ち取るために戦ってきたはずなのに、やっていることはかつてのライナーたちと変わりありませんでした。

エレンと調査兵団の溝は深まるばかり。

彼らはどうなってしまうのでしょうか?

次巻が発売されたらまた更新したいと思うので、乞うご期待!

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