『ヲタクに恋は難しい 7巻』ネタバレ感想!あらすじから結末まで!
隠れ腐女子の成海とゲーヲタの宏嵩の恋愛模様を描いた超人気ヲタ恋もラッキーなことにいつのまにやら7巻目!! 光と成海の雨宿りでの一幕やちょっぴりドキドキのハロウィーン、そして宏嵩のモノローグがみえちゃう……♡なお話など今回もにぎやかさ満載です。また、大量の描き下ろしでは小柳のネックレス紛失から先輩組がひさびさの大きなケンカに。思い合っているはずなのにすれちがうお互いの距離。そして樺倉がとった行動は……!? ヲタクな人も、そうじゃない人もきっと大切な人に会いたくなる!! 尊すぎて読めなァァァァァい!!(読めます)な内容でおとどけいたします!!
Amazon内容紹介より
待望の7巻です。
前の話はこちら。
帯では2020年に監督・脚本:福田雄一で、高畑充希、山崎賢人出演で実写映画化されることが謳われています。
正直、監督もそうだし、キャスティングに不安しかありませんが、せっかくここまで育った作品なので、いい形で世間に広まってくれればと思います。
本書の内容は文句なしです。
メインカップルよりも密かに人気の高い樺倉×小柳の激アツな書き下ろしが読めるので、ファンは必見です。
この記事では、そんな本書の魅力についてあらすじや個人的な感想を交えながら書いていきたいと思います。
ネタばれになりますので、未読の方はご注意ください。
Episode46
オンラインゲームのアバターの髪型を変え、嬉しそうに見せびらかす成海。
もちろん課金ですが、実質無料と言い張ります。
花子はこの考えに賛同しますが、樺倉は外見よりもレベル上げなど内容を重視するタイプで、しっかり貢献してほしいと反論。
ここで樺倉と花子はいつもの言い争いになり、成海はただ見ているしかありません。
そこに遅れて宏嵩がログイン。事情を聞くと、どちらも間違っていないと擁護します。
さらに自分が二人に合わせてサポートすればすべて解決すると提案しますが、さすがの樺倉も花子も宏嵩の負担を心配してしまいます。
しかし、宏嵩はそれを負担とは感じておらず、身内でするマルチプレイなら何をしても楽しいとひっそりこぼします。
いい話ですが、その気持ちを尚哉にも分けてやれと成海はツッコミますが、そこはしっかりと光がフォローしていました。
しかし、尚哉はゲームが大の苦手でそのフォローは簡単ではなく、しかも尚哉は自分がフォローされていることに気が付かないのでした。
Episode47
書店でお目当ての本を購入した成海。
雨が降り始めたため傘を広げようとすると、横に傘を持たない光が立っていることに気が付きます。
成海から声を掛けられた光は、表面上は光属性の成海にあたふたしつつも、書店から出ると持ってきた傘がなくなっていたことを明かします。
成海が気をつかいながら話すと光も少しずつ心を開き、そこに尚哉が現れます。
尚哉は一緒に大学まで行こうと傘を差し出しますが、あまりの眩しさに光は思わず逃げ出します。
尚哉も慌てて追いかけ、そんな二人の様子にほっこりする成海なのでした。
Episode48
夕方、成海の自宅のインターホンが鳴ります。
出ると、そこには血まみれの修道女とガスマスクをした顔に傷を持つ男が立っていて、トリックオアトリートと口にします。
成海は恐怖のあまり悲鳴を上げて部屋に逃げますが、この二人は樺倉と花子でした。
二人は近くのハロウィンフェスに遊びに行っていて、その帰りに立ち寄ったのでした。
花子はもっと世界観を合わせたコスプレをしたかったのですが、樺倉の拒絶にあい、このコスプレに妥協したのでした。
成海のスマホに尚哉から画像が送られてきて、彼もまたコスプレを楽しんでいる様子がうかがえます。
ここで花子は、ハロウィンでのコスプレとは、本物のおばけに気が付かれないようする意味合いがあり、もしかしたら本物が紛れ込んでいるかもしれないと話し、成海と樺倉を怖がらせます。
二人が帰ると、すぐにインターホンが鳴って対応する成海。
今度は黒いローブ姿の宏嵩で、部屋に上がります。
成海はコーヒーを淹れようと宏嵩に背を向けますが、彼の手が成海の首に伸び、そこでスマホの着信が鳴ります。
実は成海は寝ていて、着信は宏嵩からでした。
テーブルには三人分のマグが置いてあるため、樺倉たちが来たのは本当のようです。
宏嵩はオンラインゲームのハロウィン限定特別クエストに成海を誘いますが、彼女はまず宏嵩がうちに来たかどうかを確認します。やはりというか、宏嵩は成海の家には来ていませんでした。
しかし、成海はすぐに気を取り直し、パソコンの前に陣取ります。
と、背後では窓が少しだけ開いていて、そこから誰かが侵入、もしくは脱出したことが匂わされています。
Episode49 pair1
花子、成海、もう一人の女子社員での飲み会の席。
花子は最近、樺倉とケンカしていないことを悩んでいました。
端から見ればケンカなんていくらでもありましたが、花子からするとそれはケンカに入らないようです。
花子は、ケンカがないことは良いとしつつも、これまで言いたいことは言い合ってきた樺倉から何も反応が得られないことに不安を感じていました。
ケンカするのも、めんどくさくなったのか、とか。
ここで樺倉と花子の高校時代のエピソードが挟まります。
当時、花子はペアルックかお揃いのアクセサリーがしたいと樺倉に言いますが、断固拒否されてしばらく口もきかなくなります。
花子は意地になってなかなか謝れずにいましたが、ある日、下校しようと校門に向かうと、そこに樺倉が立っていて紙袋を花子に渡します。
そこには花形のネックレスが入っていて、樺倉はしっかりと首から下げていました。
このエピソードは二人には高評価ですが、花子はデザインなどに不安をこぼします。
しかし、それは彼女にとって思い出のエピソードで、その時のネックレスはちゃんと今も身に付けていました。
話しているうちに花子もいくらか安心し、飲み会が終わると連絡もなしに樺倉の家に行き、止まります。
ここでも樺倉は何も言わず、しかし花子は何も聞けませんでした。
そして翌日、花子はネックレスがなくなっていることに気が付き、慌てるのでした。
Episode50
成海のスマホに、尚哉から三人の昔の写真が送られてきます。
そこには中学の時の修学旅行の写真があり、成海は一緒の班だった人のことを宏嵩に聞きますが、他人に興味のない彼が覚えているわけがありません。
しかし、宏嵩は懸命に記憶を辿り、ついに二人の同級生の名前を思い出します。
もちろん、成海が聞きたかったのは名前ではなくエピソードの方ですが、宏嵩なりに頑張ったと頭を撫でてやります。
いい話で終わるかと思いきや、成海が昔書いた絵の画像も送られてきて、成海は焦ります。
それは中二病全開な絵で、恐怖は過去からやってくる、という言葉が見事に示された例でした。
Episode51
宏嵩はあまり感情が表に出ないため、周囲からは何を考えているか分からないとしばしば思われていました。
しかし、このエピソードでは宏嵩のモノローグ(独白)が読者に見えているため、彼がどう考えているのかが分かるようになっています。
宏嵩は感情があまり表に出ないことについて、ふとした時に成海を可愛いと思っても、それがバレないためどちらかというと得に感じていました。
仕事が終わると、二人は飲みに行き、宏嵩の提案で週末、二人で一日ゲームをすることに。
ここでふと、宏嵩は自分の好意がちゃんと成海に伝わっているのかと不安になりますが、それを口に出すことができません。
また成海も鈍感に見えて、思いが伝わることはないように思えました。
成海は週末、樺倉と花子も誘おうかと提案し、宏嵩は内心、がっかりします。
しかし、これは成海の冗談でした。彼女には、ちゃんと宏嵩の気持ちが分かっていたのです。
宏嵩はそのことに気が付き、後ろ姿しか見えませんが、その顔は恥ずかしさで赤くなっていました。
Episode49 pair2
失くしたネックレスを探す花子ですが、樺倉の部屋にはありません。
樺倉は新しいのを買ってやると慰めますが、花子は自分の気持ちに気付いてくれないことが信じられず、樺倉の家を後にします。
それ以降、花子はいつも通りに見えて、どこか元気がありませんが、樺倉はいまだにケンカの原因が分からずにいました。
そして仕事帰り、樺倉は花子に花のネックレスを渡し、花子は嬉しそうな表情を見せます。
しかし、一瞬でそれが樺倉のものであることを見抜きます。
真新しいチェーンと、手入れしていないペンダントトップではバレバレです。
樺倉は気まずい顔をしながらも、新しいのを買ってやると言いますが、花子はついに泣き出してしまいます。
樺倉と同じ気持ちを共有できていないことに気が付き、渡されたペンダントを樺倉の胸に押し付けると、一人で帰ってしまいます。
ここまできても、樺倉にはその理由が分からないのでした。
Episode52
大学の食堂でゲームに興じる尚哉とその友人二人、そして光。
光は不慣れなゲームにもかかわらず、三対一で勝利をおさめます。
ここで幼馴染三人の呼び方について話が広がり、いつまでも光について『こーくん』で良いのかと幼馴染二人からツッコミが入ります。
光は女性であることが途中で判明したため、『くん』ではおかしいのでは。
それに対して光は、誤解が解けても変わらず接してくれる尚哉に感謝をしていました。
しかし、真面目な尚哉はやっぱりよくないと、『こーちゃん』と呼びます。
これには光が恥ずかしくて耐えられず走って逃げ出し、その理由が分からない尚哉でした。
Episode53
年明け、はじめて会う宏嵩と成海ですが、どこか他人行儀です。
それには理由があり、発端は年末の冬コミでした。
成海は思ったように冬コミの原稿が進まず、二人の時間がとれないと申し訳なさそうですが、宏嵩は成海の家に行き、献身的に彼女をサポートします。
修羅場の時の成海は女を捨て、もはや人間としての理性も保てなくなっていました。
そんな時、成海はスケベば構図が描けず、宏嵩をモデルにして様々な体位をとらせます。
その様はまさしく悪夢です。
しかし、なんやかんやあって新作は完成したため、成海は笑顔で新作を宏嵩に渡しますが、宏嵩は断固としてそれを受け取らないのでした。
Eisode49 pair3
花子の行方が分からなくなり、宏嵩と成海を呼び出す樺倉。
樺倉は成海の話を聞き、ようやく花子が怒った理由に思い至ります。
そして、あげたネックレスを見た時、花子が笑っていたことを思い出します。
と、そこに尚哉が現れ、花子が男と一緒に歩いていたと証言。
樺倉が教えてもらった場所に行くと、花子は見知らぬ男と話していて、樺倉は事情も聞かずに男の首元を掴みます。
しかし、実は花子が男に絡み、話を聞いてもらっていただけでした。
誤解がとけると男は退散し、残された二人。
花子は心配かけたこと、ネックレスをなくしたことを謝り、樺倉はネックレスとは別のものを差し出します。
それは指輪でした。
花子の左手の薬指にはめてあげると、花子は食い気味にあれこれ聞きます。
実は、樺倉はけっこう前から指輪を用意していましたが、踏ん切りがつかずに今まで渡せずにいました。
そこで花子を泣かせることがなくなったら渡そうと決心し、最近はケンカにならないよう気を付けていたのでした。
樺倉は反省の言葉を口にしますが、途中で花子はキスで言葉を遮ります。
自分たちの思い出にケチをつけるの?というと、樺倉も彼女の腰に手を回し、もう一度キスをするのでした。
最後に、実は花子がなくしていたと思っていたネックレスが実はマフラーの折り目に挟まっていたことが判明。この数分後、二人はネックレスが地面に落ちているのを見つけるのでした。
おわりに
まさかの最終巻のような局面を迎えた7巻です。
ある程度終わりを意識しての展開なんですかね?
僕はもうしばらく彼らのやりとりが見られればと思いますので、ぜひこれからも激アツなエピソードを楽しみにしています。
次の話はこちら。