ミステリ
PR

『笑わない数学者』あらすじとネタバレ感想!オリオン像の謎と殺人の関係

harutoautumn
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

偉大な数学者、天王寺翔蔵博士の住む「三ツ星館」。そこで開かれたパーティの席上、博士は庭にある大きなオリオン像を消してみせた。一夜あけて、再びオリオン像が現れた時、2つの死体が発見され……。犀川助教授と西之園萌絵の理系師弟コンビが館の謎と殺人事件の真相を探る。超絶の森ミステリィ第3弾。

Amazon商品ページより

S&Mシリーズ第三弾となる本書。

前の話はこちら。

あわせて読みたい
『冷たい密室と博士たち』あらすじとネタバレ感想!S&Mシリーズ第二弾は密室殺人
『冷たい密室と博士たち』あらすじとネタバレ感想!S&Mシリーズ第二弾は密室殺人

物語の舞台は三ツ星館という場所で、ミステリ好きであればテンション上がること間違いなしの仕掛けがほどこされています。

犀川と萌絵の掛け合いは変わらず絶妙で、最初から最後まで面白く駆け抜けてくれます。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。

小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が500万冊以上読み放題

新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。

なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。

マンガであれば30日で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。

気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。

スポンサードリンク

あらすじ

三ツ星館

物語の冒頭、過去のことが描かれます。

三ツ星館でオリオン像がなくなるというマジックが披露され、見ていた人たちの間に衝撃が走ります。

大きさや重さを考えると簡単に持ち運びできるものではなく、運ぶとしたら重機が必要です。

この時点では不思議だということで種明かしはされませんが、後にこの三ツ星館が謎解きの舞台となり、この謎が重要な役割を担います。

クリスマス

時期はクリスマス。

犀川は萌絵に誘われ、天王寺翔蔵博士が所有する三ツ星館に向かうことになりました。

毎年、この時期に親族全員が三ツ星館に集まっていて、萌絵は同級生の片山和樹に誘われていたのでした。

天王寺は和樹の祖父にあたります。

萌絵はオリオン像消失のショーが見れるかもしれないと期待し、犀川は天王寺に会えることを楽しみにしていました。

三ツ星館に着くと、天王寺の親族が集まっていました。

初対面の時点で、親族の中でも複雑な関係があり、決して仲良しというわけではないことが分かります。

一通り話すと、スピーカーから天王寺の声が響き渡ります。

彼はもうずっと地下で暮していて、地上にでず、必要があればこのようにスピーカー越しに話すのでした。

萌絵はオリオン像消失をできないか聞くと、何回かのやり取りの後、天王寺が了承してオリオン像を見てくるよういいます。

一同が見に行くと、十二年前と同じく、オリオン像は見事になくなっているのでした。

感想

学者の頭の中

本書を読んで、やはり天才と呼ばれる人の異常さが際立っていました。

天王寺は犀川から見ても天才と呼べる頭脳の持ち主で、他にはない発想力や思考力を持つだけでなく、目的を達成するために常識外れなことでも平気で実行に移すことができます。

そして、そういった人たちが一般的な人に分かるよう話す必要はない、と犀川が断言していて、感覚の違いを何度も突きつけられました。

犀川や萌絵も十分規格外の頭脳を持っているわけですが、本シリーズではそれ以上の人間が平気で出てくるわけで。

すると犀川や萌絵が常識人で共感できる人物に見えてくるのですから不思議です。

二人の関係

本書では序盤から犀川と萌絵の関係性に言及されています。

犀川視点で見ると、萌絵は確かに大切な存在です。

しかし、それは恩師の娘であるという部分が大きく、単純に異性として意識しているのかというと、微妙なところです。

萌絵はもちろん犀川のことが好きなわけですが、ここに第三者が入ってくると途端に嚙み合わなくなり、犀川・萌絵ともに望まない方向に話が進むのですから面白い。

なかなか進展しない関係で周囲がヤキモキするのは理解できますが、外野がとやかく言っても仕方がないことがよく分かるエピソードでした。

また二人だけでコミュニケーションしている時の二人はどこか生き生きしていて、その会話を見ているだけでも楽しくなります。

やはりどちらかが主人公ではなく、二人がいるからこそ成立する。

まさにS&Mシリーズにふさわしいと感じました。

おわりに

理系的な要素も、ミステリとしても十二分に楽しめる内容でした。

リーダービリティは高く、ユーモアも兼ね備えている。

何度読んでも森ワールドが楽しくて仕方ありません。

本をお得に読みたい人には『Kindle Unlimited』をオススメします。

小説のみならずビジネス書、マンガ、専門書など様々なジャンルの作品が500万冊以上読み放題

新規加入なら30日間の無料体験ができるので、無料期間中に退会すればお金は一切かかりません。

なかなか手に取れない数千円、数万円するような本を読むのもアリ。

マンガであれば30日で数十冊読めてしまうので、シリーズものも無料で読破できます。

気になる人はぜひ30日間無料体験でお試しください。

スポンサードリンク
記事URLをコピーしました