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『女王蜂』あらすじとネタバレ感想!脅迫状と過去の事件の関係とは?

harutoautumn
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伊豆半島の南方にある月琴島に源頼朝の後裔と称する大道寺家が住んでいた。絶世の美女、大道寺智子が島から義父のいる東京に引きとられる直前、不気味な脅迫状が舞い込んだ。『あの娘のまえには多くの男の血が流されるであろう。彼女は女王蜂である……』この脅迫状には、十九年前に起きた智子の実父の変死事件が尾を引いているらしい。智子の護衛を依頼された金田一耕助だが、その前で血みどろの惨劇が! 大胆なトリックで本格探偵小説の一頂点をきわめた、驚異の大傑作!!

Amazon商品ページより

シリーズ第九弾となる本書。

前の話はこちら。

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本書には大道寺智子という女性が登場しますが、これが絶世の美女です。

読者が想像力の限りを尽くして美しくイメージしても、思い過ぎではないと断言しているのだから大したものです。

そんな智子が行く先々には必ず事件があり、血が流れるので、まさにミステリにぴったり。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

月琴島(げっきんとう)

伊豆の下田近くの海には地図にのっていない小島があり、名前を月琴島といいます。

月琴とは中国の楽器で、島の形がそれに似ていることからそう呼ばれています。

源頼朝の後裔が住んでいることで話題になったこともあり、現在、島一番の権力者である大道寺家には頼朝の血が流れているといわれています。

昭和八年、二人の学生が島を訪れ、滞在中に大道寺琴絵と恋仲になりますが、ハッピーな話では終わりません。

琴絵は女の子を産みますが、父親は無残な死を遂げます。

そして生まれた女の子こそが、冒頭で触れた智子でした。

絶世の美女

昭和二十五年。

智子は十八歳になり、美しい母親を上回る美貌を誇っていました。

琴絵は彼女が五歳の時に亡くなっています。

智子は十八歳になると、東京に住んでいる義父・大道寺欣造に引き取られることが決められていて、それが事件のきっかけとなります。

この時点で智子は欣造が本当の父親だと思っていましたが、島で奇妙な男と出会い、父親が別にいることを明かされました。

男は名乗らずに去ってしまいますが、智子の胸に様々な不安が訪れます。

依頼

金田一耕助のもとに依頼がきます。

依頼主は加納辰五郎という男性で、一流法律事務所の所長です。

依頼内容は智子を月琴島に迎えにいくというもので、加納はそこでとある便箋を見せます。

そこには切り抜いた文字で、智子を東京に呼び寄せるのは止めろという脅迫と、彼女が女王蜂であるということが書かれていました。

十九年の惨劇と書かれていて、智子の本当の父親に関する事件だと読み取れますが、本当の意味はこの時点では分かりません。

加納は別の人間からの依頼で金田一と話しているのであり、本当の依頼主はこの時点で不明です。

金田一の脳裏に様々な不安や好奇心が走り、彼はこうして事件に巻き込まれていきます。

感想

掴みから面白い

金田一シリーズというと、個人的に物語が面白くなるまでに助走時間が必要で、どうしても多少の我慢をして読む時間もあると思っていました。

その点において本書は、掴みの段階から面白い、と確信できる内容でした。

智子を取り囲む環境や過去の事件からも、様々な人間の思惑が絡んでいることが感じられます。

また金田一の登場が早いこと、彼が事件に参戦するまでの流れも自然で、高まる期待に常に本書が応えてくれます。

謎はすぐ把握できるほど単純に見えるけれど、実は奥が深い。

リーダービリティと面白さが兼ね備えられています。

美女とミステリ

本書を読んで思ったのは、美女とミステリの相性の良さです。

美女が登場するだけで作品が華やぐのはもちろんですが、事件の火種にもなります。

美女を独占したいと考える婚約者同士で火花が散り、その婚約者が事件の犠牲になろうものなら、どうしてもライバルを減らそうと目論む他の婚約者の仕業だと、自然と考えてしまいます。

もちろんミスリードの可能性もあるわけで、より冷静な推理力が求められます。

横溝正史さんの代表作として名前があがることはあまりありませんが、それに匹敵するくらいに面白い作品でした。

おわりに

僕は分かりやすさや華やかさがあるミステリが好きだと、本書を読んで強く感じました。

映像も多くされているようなので、そちらも挑戦してみたいものです。

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