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『MAJOR 2nd(メジャーセカンド)15巻』ネタバレ感想!あらすじから結末まで!

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大吾主将率いる女子だらけ野球部、快進撃!
9人ジャスト、うち女子6人…大吾キャプテン率いる風中野球部は快進撃を続け、いよいよ決勝戦へ!
野球に対する”やる気”の温度差が現れる中、決勝戦で待つのは王者・英邦学院か、それとも…?

Amazon内容紹介より

前の話はこちら。

前回、弥生のソロホームランによって悪い雰囲気が一掃され、勢いに乗る風林学園。

今回はそこからの話です。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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第133話 傾いた流れ

大吾もヒットで続き、五番の仁科に打順が回ります。

仁科は意気込みますが、まさかのデッドボール。

これでチャンスが広がりますが、柳川の監督はピッチャーの限界を感じ、二番手に変えてきます。

打順が回って来そうなのでコーチャーに入っていた丹波と関鳥に変わって弥生と太鳳が入ります。

変わったピッチャーは左投げですが、先発とあまり変わりなく大したことありません。

ここで迎えるのは、六番のアニータ。

これまでの発言からしょぼいプレーをするわけにはいかないと初球から振っていきますが、空振り。

大吾に指摘され、初めて変化球だったことに気が付きます。

しかし、千里の球を受けているとはいえ、これまで左ピッチャーの球をあまり打ったことがないことに気が付き、二球目を引っかけて打球はショートに。

アニータは必死で一塁にヘッドスライディングをしますが、結果はアウト。

一塁コーチャーの太鳳は、こんな日にヘッドスライディングはしなくてもと慌て、アンダーシャツの替えはあるかと聞きますが、アニータはただ謝るだけで、太鳳は引いています。

ここで打順は七番の丹波になり、逆転は難しいように思えました。

ところが、柳川が選んだのは敬遠です。

丹波との勝負を避け、関鳥と勝負しようという魂胆です。

これには仁科がたまらずタイムをかけ、三塁の大吾に関鳥では打てないから何か仕掛けろと慌てますが、大吾はそんな必要ないとだけ言い、何か説明します。

タイムは終わり、プレイ再開。

ここで仁科に言った大吾の言葉が分かります。

この打席は期待できると大吾が言う理由。

関鳥はバッティングセンターではよく打つ、それも左投手仕様のゲージだけ。

その言葉通り、関鳥は初球から思い切り振っていき、結果は満塁ホームランでした。

第134話 伏兵の一撃

関鳥は中学一年の時に睦子から誘われ、半分ダイエットのつもりで野球部に入りました。

しかし野球初心者で、初めて行ったバッティングセンターでもからきしでしたが、試しに入った左投手仕様のゲージでやたら打てることが分かりました。

左バッターなのに左ピッチャーキラー。

本人にもその理由は分からないのだといいます。

その後、風林はこの点差を睦子が守り切り、ゲームセット。

居眠りしていた監督の山口を起こし、午後からの決勝に備えます。

試合が終わり、風林一同がベンチを後にすると、廊下で決勝であたると予想される英邦一同と出くわします。

思わず身構えますが、予想に反して気さくな英邦の監督は風林の試合を賞賛し、うちが勝ったら決勝でいい試合をしようとベンチに向かいます。

その後、一同は昼食をとりながら、英邦対大尾中を観戦。

一方、大吾と仁科は次の試合に備えて練習をします。

ストレートは素晴らしいが、それだけでは英邦は抑えられない。

だからストレートを活かすために他の球種が必要だといいます。

見せ球でもいいからと一つずつ変化球を試しますが、どれも曲がっても制球に難があり、試合で使いものになりそうにありません。

その頃、準決勝を観戦していた睦子たちですが、様子がおかしいと大吾を呼びに行きます。

なんと英邦がノーマークの大尾中に負けそうなのです。

第135話 思わぬ伏兵?

慌てて試合を観に行く大吾と仁科ですが、五回終了時点で2対0。

英邦はたった一安打に抑えられていました。

例年、大尾中は一、二回戦敗戦レベルの公立中学でしたが、今年は違います。

今投げている背の低い左投手がいい球を投げていますが、彼は先発ではなく二番手なのだといいます。

先発はすでにショートに下がっていますが、彼もまたかなり速い本格派の右投げで、三回を無失点。

さらにキャッチャーも今日二打点あげる大活躍で、この三人は弥生と太鳳が横浜リトルで一緒にプレーしていた凄腕なのだといいます。

本来であればシニアに上がるはずなのに、なぜ軟式野球にいるのか。

大吾たちは疑問に思いますが、スコアボード見て気付いた?と睦子は言います。

スコアボードの二番には眉村の文字があり、大尾中はここで投手をこれまでの出光からその眉村に替えてきます。

眉村道塁、かつて大吾たちとも戦ったことがあるピッチャーです。

驚きを隠せない大吾たちですが、仁科の話では眉村姉弟は中学から横浜シニアに入ったという噂で、なぜ道塁だけがいるのか分かりません。

とりあえず座らないと睦子に提案され、じっくり観戦することに。

しかし、その後も試合の流れは変わらず、六回の表は道塁が抑え、裏の大尾中の攻撃。

一番の出光がシングルヒットで出塁すると、二番の道塁が手堅く送りバントを決め、三番の先発だった世古もシングルヒットを放ち、これで一アウト、一、三塁。

四番で今日二打点の魚住に打順が回ると、初球を打ち、スリーランホームラン。

その後、七回も道塁が完璧に抑え、ゲームセット。

5対0で、大尾中は四人で英邦を倒してしまいました。

アニータは戸惑っていますが、弥生と太鳳は冷静で、あの四人がいるなら番狂わせではなくマークしていなかっただけといいます。

うちの勝ち目はゼロだと。

第136話 セオリー無視?

大尾中との決勝を迎えた風林。

大吾はみんなを集め、当初の予定は違うがこれまで通りいけば勝つチャンスはあるといい、一同を鼓舞します。

先攻は風林で、先発は先ほどの試合と同様、右投げの世古です。

一番の千里が打順に入りますが、ここで弥生が気が付きます。

大尾中のセカンドとショート。

出光と道塁はどちらも左利きで、本来であればあり得ない布陣です。

打球を捕って一塁へ投げる動作が大半のファースト以外の内野手にとって、右投げの方が圧倒的に速いし理にかなっています。

特に難しい打球を処理する際、左投げは反転して投げないといけないので、右投げよりも遅れてしまいます。

その言葉が終わると、千里の打球は三遊間に飛び、ショートの道塁が捕ります。

ここから反転して投げなければならないのですが、その動作は極めて速く、一塁に投げても余裕でアウトにすることが出来ました。

つまりあれだけうまければ左利きで二遊間を務めても何の問題もなく、むしろうまい四人でセンターラインを固めることで処理のほとんどを四人でやってしまおうというのです。

相手の意図に気が付いた太鳳はすかさずサード前にセーフティーバントを仕掛けますが、これをピッチャーの世古がカバーし、これもアウトにしてしまいます。

続いて三番の弥生。

初球から振って芯を捉えますが、あと一伸び足りずに外野フライで三アウトチェンジ。

弥生がベンチに戻ろうとすると、キャッチャーの魚住が声を掛け、太鳳といい相変わらず女にはもったいない野球センスだと褒め、彼女たちが決勝に来ることを予想していたようです。

しかし、今年は自分たちがいるからここで消えてもらうといい、弥生もそれを黙って聞いています。

第137話 真っ向勝負

風林の先発は仁科。

投球練習を見て、魚住たちはいい球を放ると分析。

出光は仁科がエースだと思っていましたが、世古がライトにいる睦子だと訂正。

しかし、地区の雑魚相手だから勝てただけで道塁とは違うと見下し、どちらにしろイニング制限でこの試合は投げてこないとしっかりと把握しています。

道塁は仁科の球種を聞きますが、世古も昨日の試合は途中で帰ってしまって分からないと答えます。

しかし、データが必要なのは力の拮抗した相手だけだと言って、出光は打席に向かいます。

試合開始。

仁科のストレートは初球からストライクで、四人以外の大尾中は驚きます。

大吾の頭の中では、先ほどの練習のことが浮かんでいました。

変化球を練習しましたが、見せ球にできるほどのコントロールはありませんでした。

ならば、小細工なしでまっすぐ一本でいこうと。

するとこれ功を奏したのか、出光を空振り三振にとり、打順は二番の道塁。

打席に入ると、道塁と大吾は小さく会釈します。

一方、三球三振をとがめる魚住。

出光も納得がいっていない様子です。

快調に投げる仁科に、太鳳は見直した様子で、エースであるはずの睦子は自信をなくしていました。

仁科は道塁も空振り三振に仕留め、これで二死。

道塁は世古とすれ違う際、横から見るよりもかなり伸びているとアドバイス。

しかし、世古もあえなく三振して、三アウトチェンジ。

想定外の事態ですが、魚住は軟式にもいきのいい奴がいるじゃねーのとどこか嬉しそうです。

第138話 主導権争い

二回以降、どちらも譲らずノーヒットで、特に大尾中は魚住以外三振です。

これには出光も道塁もある程度の危機感を覚えますが、魚住は冷静です。

仁科は必要のない下位打線まで全力投球で、すでに疲弊しています。

あんなトップギアのピッチングはそう長くは続かないといい、魚住は九番のバッターに何やらアドバイスをかけてから打席に送ります。

三回二死。

道塁がなんて耳うちしたのと聞くと、魚住は振るなと言っただけさと答えますが、これが効果覿面でした。

急に仁科の制球が乱れ、九番相手に四球続けてボールを与えて歩かせてしまいます。

弥生と太鳳は完全試合がなくなっちゃったと暢気ですが、大吾は急にボール球が増えてきたことに焦っていました。

次の出光に対してもフォアボールを与えてしまい、大吾はたまらずタイムをとってマウンドに向かいます。

二人は何やら相談し、試合再開。

二死、一、二塁で打順は二番の道塁を迎えます。

第139話 ペース配分

仁科がガス欠し、上位打線に回るこの回は三点はとれると踏む魚住。

プレイが再開し、再びストライクがとれるようになった仁科ですが、球にさっきまでの勢いはありません。

球速を捨て、置きにいっているのです。

ここで先ほどの大吾と仁科のマウンドでのやり取りが回想シーンで入ります。

大吾は浮かれてペース配分をさせるところまで気が回らなかったことを反省し、フォアボールによる自滅だけは避けようと、全力投球はやめてストライクをとることを指示していました。

打たれるかもしれないけれど、後ろには七人の味方がいるから大丈夫だと。

ここで回想は終わり、仁科の二球目を道塁が捉えますが、打球はライトライナーで、捕ればチェンジのはずでした。

ところが、先ほどまでの雨の影響で睦子は足を滑らせてしまい、捕るどころか打球を後逸。

その間にランナーが二人生還し、道塁も三塁まで進みます。

これには仁科も先ほど大吾が言った七人の味方について悪態をつきます。

睦子も落ち込みますが、千里がこれを励ましブレー再開。

打順は三番の世古を迎えます。

世古は初球から打ってきますが、これをサードの関鳥がファインプレー。

ファーストに送球してアウトのはずでした。

ところが、今度はファーストの丹波が球を落としてしまい、結果はセーフ。

この間に道塁が生還し、 点差は三点にまで広がります。

大吾はたまらずタイムをとってマウンドに向かいますが、仁科はすでに気持ちが切れていました。

大吾は四番は歩かせて、五番以降で勝負しようといいますが、耳に入っている様子がありません。

試合が再開。

四番の魚住を本来であれば歩かせるはずでしたが、気の抜けた仁科はストライクコースに投げてしまい、魚住はこれを打ち、センターフェンスを越えるツーランホームランとしてしまいます。

第140話 切れた気持ち

風林に嫌な雰囲気が流れ、大吾も仁科の気持ちが切れてしまったことに気が付きます。

五点差になりますが、魚住は出光にブルペンに行くよう指示。

出光はすぐ肩が作れるから問題ないと余裕の態度ですが、魚住が凄むと言う通りにブルペンに向かいます。

仁科は次の打者にはデッドボールを与えてしまい、大吾はタイムをとってマウンドに向かいます。

大吾はしっかりするよう励ましますが、仁科は敗戦処理のマウンドにいたくないから替えてくれといいます。

審判にまだかと急かされますが、大吾はこの回は投げきれと言ってホームに戻ります。

これに仁科は怒りますが、大吾はマウンドに振り返ると、ピッチャーの準備ができていないことやそもそも試合はまだ終わっていないこと、そしてちょっと打たれたからって先発が匙を投げるなと珍しく怒ります。

試合が再開し、仁科は相変わらず腑抜けたピッチングをしますが、大吾はピッチャーへの返球を強めに投げて鼓舞。

仁科にもう一度火がつき、持ち直しますが、自分のせいではなくエラーしたやつが悪いと心の中では悪態をついていました。

粘られた末に打球をライトに飛ばされますが、これを睦子が倒れ込んでもキャッチしてアウト。

ようやくチェンジを迎え、仁科にも安堵の笑みが広がります。

第141話 完全分業スタイル

四回に入り、大尾中はピッチャーを世古から出光に替えてきます。

英邦戦と同じく、完全分業スタイルです。

これでは一人のピッチャーに慣れる時間もなく、反撃は難しくなってしまいます。

ここで打順は、再び一番の千里です。

千里は出光の強烈なスライダーに三振してしまいますが、ベンチに戻るなりアニータとブルペンに入って投球練習するよう大吾から指示を受けます。

その後、太鳳と弥生も凡退し、あっけなく攻撃は終わってしまいます。

四回の裏に入ると、風林はピッチャーを仁科から千里に替え、仁科はそのままセンターに入ります。

出光たちは千里が横浜リトル時代もリリーフをやっていたことは把握済みです。

大吾は準備する時間が短くて申し訳ないが、なんとかストライク先行で凌いでほしいとお願いしますが、千里はお気楽なままで、大吾は不安を募らせます。

ところが、蓋を開けてみれば好投を見せ、睦子も仁科もこれにはショックを隠せません。

大吾は千里を改めて褒めると、千里は謙遜し、それよりも早く一点でも返しましょうとまだ諦めておらず、大吾も気を引き締め直します。

打順は四番の大吾から。

千里からまだノーヒットであることを言われ、何とかしなければと考えますが、切れのいいスライダーに手も足も出ません。

しかしキャプテンの自分が諦めるわけにはいかないと追い込まれてからファールで粘り、継投で完全試合などさせないと意気込みます。

第142話 まだまだ!!

その後も粘り、出光は苛立ちを募らせます。

道塁はというと、父親である五郎の遺伝子はろくに受け継いでなさそうなのに、小学校の頃から雰囲気だけは持っていると一応の警戒はしていました。

結局、大吾はフォアボールを選び、これで完全試合は途切れました。

これには一塁コーチャーの太鳳も安心しますが、大吾はまだ先があると諦めていません。

続いて仁科の打順になり、先ほどの大吾の言葉がまだ頭に残っていました。

五点とられた責任を感じていて、自分のバットで返そうと考えますが、出光の速いストレートとスライダーに苦戦します。

そこで仁科は次のアニータに繋げるべく、送りバントを選択。

出光は二塁に投げようとしますが、五点差なら無理する必要はないと魚住は一塁に投げるよう指示します。

一死ランナー二塁で、打順は六番のアニータ。

仁科がバントを選択したことを思い、まずは大吾を生還させて一点返すことを考えます。

すると打球はピッチャーを抜け、これを道塁が飛び込んで取ります。

左利きであれば間に合わないタイミングですが、道塁は起き上がらずにショートの世古にグローブを持たない左手でトスし、世古はそれを右手で受け取ってそのまま送球してアウト。

これで二死三塁となり、打順は七番の丹波を迎えます。

三塁コーチャーの弥生はすでに諦めていますが、大吾は狙い球を絞るよう指示してまだ諦めていません。

ここで仁科は、次が左キラーの関鳥であることに気が付き、丹波が繋げばもしかしたらと考えます。

すると初球、出光の投げたスライダーは丹波の左足に当たってデッドボール。

風林は盛り上がり、魚住はたまらずタイムをとります。

先ほどのアニータの打球を左手で捕りに行き、指に当てていたのです。

少し痺れたが問題ないとして、次の関鳥で終わらせるつもりです。

おわりに

序盤から苦しい展開の風林ですが、全員が諦めないことでようやくチャンスが見えてきました。

左キラーの関鳥は、果たして出光からも打つことができるのでしょうか。

ますます目が離せません!

次の話はこちら。

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