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『往生際の意味を知れ!4巻』あらすじとネタバレ感想!

harutoautumn
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話題の元カレ×元カノ妊活復讐劇、第4集。

残酷で虚偽まみれのエッセイ漫画家・日下部由紀の“真実”とは?
最も親しくて、一番大好きだったアノ人の裏切りに、
ヒロイン・日和は息絶え絶え、主人公・市松海路はその時!?

【4集まで】
主人公・市松海路(いちまつかいろ)の前に、
7年前に失踪した元カノジョ・日下部日和(くさかべひより)が
ある日突然、現れた。

母への復讐のため、市松の精子で妊娠するという日和。
そのために市松と日和は、付き合ってないけど付き合ってるような行為に及んで…?

Amazon商品ページより

第四巻です。

前の話はこちら。

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前回、巨悪である日下部由紀のことが少し明らかになりましたが、今回は過去のことを中心にさらに明かされます。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

第23話『お見舞い』

前回、マンションから飛び降りた市松は大怪我を負って入院します。

日和は市松にかばってもらったおかげで軽傷で済みます。

典子と榊田はお見舞いに訪れますが、早々に日和に締め出されてしまい、二人で話すことに。

榊田は典子に協力を持ち掛け、二人で市松と日和を引き離すことを強引に決めます。

第24話『次女の夢』

珠緒は千世子を救い出したいと思っていますが、千世子は生活水準を落としたくないと由紀から離れません。

そこで珠緒は昼、間は病院で働き、夜は水商売でタワーマンションを購入する資金を貯めようとしますが、実現にはほど遠い状態です。

そんな時、珠緒のいるキャバクラを訪れたのが、由紀と一緒に仕事をしている編集者の浅倉でした。

浅倉は嘉永病院院長の孫で、珠緒は一気に彼に興味を持ちます。

目的は彼の資産ではなく、嘉永病院に勤務する五反田という医師のことでした。

五反田は日和たちの父親の死亡診断書を改ざんした医師で、病院を辞めてから行方不明になっていました。

珠緒は、浅倉からの情報から五反田が伊根という場所にいる可能性があることを知り、日和に報告。

それを聞いた日和は一人で伊根に向かいます。

第25話『革命』

日和が出発してから三日後、市松に美智、榊田に典子は追って伊根に向かいます。

道中、市松のことに日和から電話が入り、一緒に暮らそうと持ち掛けられます。

これに市松は舞い上がり、革命が来たことを確信するのでした。

第26話『裏切り者』

京都伊根町に着いた一行。

四人は日和の待つ交番に向かうと、彼女の顔には怪我がありました。

日和は五反田に近づくも殴られ、逃げられたのだといいます。

五反田はここでは山下と名乗っていて、駐在員の東と共に山下の診療所に向かうことになりますが、美智は運転で疲れたことを理由に交番に残ります。

一同が診療所の中を調べる中、日和は市松を連れてこっそり抜け出し、とある場所に向かいます。

そこは五反田が以前、住んでいた小屋であり、中にいたのは美智でした。

日和の顔の傷は自分でつけたもので、美智をおびき出すための罠でした。

第27話『キャンプファイヤー』

小屋には血痕があり、日和は自分が五反田を殺害したと主張。

上着を脱ぐと、その下には血まみれの服が出てきました。

三人は外に出るとキャンプファイヤーを作り、美智の尋問が始まります。

美智は弟(由紀の夫)を由紀に殺害されているにも関わらず、由紀から離れられずにいました。

彼女が悪いと分かっていても、彼女に救われたことは事実であり、その呪縛から逃れることは容易ではありません。

第28話『日和の体温』

追い込まれた美智は海に飛び込んで逃走。

日和と市松は、東の運転で五反田のいる廃院に向かいます。

東の弟の妻が今朝破水し、その廃院で出産することになっていました。

市松は嘘を平気で並べる日和と口論になり、車を降ろされてしまいますが、通りがかったトラックに乗せてもらえることになりました。

第29話『毒』

美智は嘘をついて榊田と典子を車に乗せ、東の弟も乗せて廃院に向かいます。

日和と東は車のトラブルで出遅れ、市松が廃院に着いた頃には美智たちがすでに到着していました。

ここで学生時代の美智と由紀が描かれます。

由紀は美智のいるクラスに転入してきて、女性が好きな美智は一目で好きになります。

いじめられていた美智に手を差し伸べてくれた由紀は女神のような存在であり、当時の美智に拒めるはずがありませんでした。

場面は戻り、五反田は東弟の妻の出産に立ち会っていて、美智は毒薬で彼を殺害しようと息をひそめます。

第30話『ズルい女』

美智は過去の様々な場面を思い出し、東弟の妻の出産と日和が生まれた瞬間を重ね合わせ、毒を落としてしまいます。

そこに追いついた市松が現れ、二人は対峙します。

第31話『愛するということ』

日和も合流して説得しようとしますが、美智は由紀の都合が良くて甘い言葉を信じることにして、五反田に薬を飲ませる寸前までいきます。

しかし、追いついた東たちに取り押さえられ、手錠で動きを制限されます。

五反田は事情を飲み込み、改ざん前のカルテを日和に渡してこの土地を去る決心をします。

美智は日和にお願いするもカルテはもらえず、隠し持っていたライターで廃院に火をつけます。

火が回って逃げ場がない中、日和と美智はぶつかり、そこで美智はようやく由紀と離れたいこと、日和たちの生活が楽しかったと告白。

対して日和はそんな美智を許し、生き残るために屋上に向かいます。

第32話『還る場所』

屋上に着くと、そこにやってきたのは映画プロデューサーである東谷が操縦するヘリコプターでした。

撮影のために用意された機体で、榊田が呼んでいたのでした。

こうして全員が助かり、翌日、美智は自首するために京都駅に向かいますが、ホームで待っていたのは由紀でした。

美智のスマホのGPSでこの場所を把握したのです。

由紀は美智の裏切りを許さず、口移しで毒を美智に盛ると、出発間近の博多行きの新幹線に彼女を押し込みます。

これが二人の別れになり、美智は新幹線の中で倒れるのでした。

感想

やり直しラブストーリーと銘打っているものの、ついに人殺しすら躊躇しないシーンが描かれ、どんどん恋愛うんぬん言っていられない状況になってきました。

冷静に考えると、榊田の感覚ってすごく真っ当ですよね。

彼はあり得ない展開の連続に目を白黒させているわけですが、僕は本書においては彼の目線で物語を追っていました。

必死に追いつこうと読み進めますが、どんどん置いていかれていると感じるほど物語のスピードが上がってきています。

まだまだ波乱が続きそうです。

退屈しない、最高に面白い展開が続いているので、次巻以降にも期待大です。

おわりに

読み進めるほど、過去のちょっとした描写などが胸にくるようになり、自分がこの作品にどんどん馴染んできているのを感じます。

市松や日和に毒され、感覚が麻痺してきたのかもしれません。

物語はいくら予想しても、その予想を遥か上に超えて展開しているので、次巻が待ち遠しくて仕方ありません。

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