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『最恐の幽霊屋敷』あらすじとネタバレ感想!最恐たる所以と真実を解き明かすホラーミステリ

harutoautumn
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転落が止まらない、 ジェットコースター級の事故物件ホラー長篇!

「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで貸し出されている物件がある――。幽霊を信じない探偵・獏田夢久(ばくたゆめひさ)は、屋敷で相次ぐ不審死の調査を頼まれる。さまざまな理由でその家に滞在した者たちは、一様に背筋の凍る怪異に見舞われた上、恐ろしい死に直面する。屋敷における怪異の歴史を綴ったルポ。その中に謎を解く手がかりがあるのだろうか。調査に乗り出す獏田を待ち受ける、意外な真相とは――? 「最恐の幽霊屋敷」はなぜ生まれたのか、そして、何が屋敷を「最恐」にしたのか。恐ろしい真実がいま明かされる。

Amazon商品ページより

大島清昭さんの作品である本書。

このホラーがすごい!2024年版国内編第6位に選ばれ、その面白さは本当でした。

最恐の幽霊屋敷として貸し出されている物件があるのですが、様々な現象が起き、どれも原因が別ということで、多くの幽霊が関係しています。

それぞれのエピソードでも怖いし、それが組み合わさった複雑な怪奇を解き明かすパートも面白く、ホラーミステリとしてもバランス良しです。

この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。

核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。

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あらすじ

依頼人

探偵事務所を営む獏田夢久のもとに、大学時代の同期である尾形琳太郎が訪れます。

十五年もの間、連絡を取っていませんでしたが、獏田が探偵事務所を開いたと聞いて相談にきたのでした。

尾形は父親の経営する不動産管理会社で働いていますが、その中にある幽霊屋敷について相談したいのだといいます。

最恐の幽霊屋敷

その屋敷は大家が『最恐の幽霊屋敷』として借り手を募集していて、短期ではあるが契約が多いといいます。

借り手が多いのであれば、困ることはないのではないか。

それに幽霊などであれば、探偵よりも神社や仏閣が適切ではないか。

そう思いながら話を聞くと、その屋敷はかつて地元で有名な拝み屋である朽城キイとその家族が暮らしていたのだといいます。

キイは年季の入った壺を持っていて、その壺に悪霊などを封印してました。

そして、何者かによって殺害され、除霊に使っていた壺が凶器として使用されました。

屋敷で怪奇的なことが起こるようになったのはそれからだといいます。

恐怖の原因

その後は様々な入居者がいますが、どれも怖い目にあって短期間で屋敷を出ていました。

中には死亡者もいて、キイのような霊能者も複数います。

誰にも除霊できない、だから最恐の幽霊屋敷。

大家は仮に人が死んでも自業自得だと考えていて、警察も事件性はないとして取り合ってくれません。

しかし、尾形はこのまま放置するわけにはいかず、過去に何があったのかを調べたいと考えています。

獏田は嫌な予感を覚えながらも好奇心がわくのは確かで、調査に乗り出します。

ここから屋敷の過去から現在が明らかになりますが、それは最恐への道のりでした。

感想

悪霊のオンパレード

様々な作品で『最恐』というワードが使われ、その理由も様々です。

登場する怪異が強大だということもあるし、味わう恐怖がすさまじいということありますが、本書はもう少しベクトルが違っています。

様々な悪霊が屋敷にすみつき、物理的に最恐になったのです。

キイが封印した悪霊もいれば、除霊に乗り出して返り討ちになった霊能者が悪霊になったパターンもあります。

恐怖を引き起こす現象が複数起きますが、どれも原因は違っていて、もはや悪霊の動物園です。

ページをめくるごとに新たな悪霊が出てきて、次は何が出てくるんだろうと楽しみながら読めました。

鮮やかミステリでもある

本書はこれだけホラー要素が満載なのに、それに負けないくらいミステリ要素も面白いのが特徴です。

獏田のいる現在まで、作品の大部分を過去編に費やすのですが、それまでに無数といえるほどの悪霊が登場します。

情報過多で、これをどう推理して幽霊屋敷の真実に結び付けていくのか。

そんな不安がありましたが、そこを著者の大島さんが鮮やかに回収してくれます。

推理が間延びすることなく洗練されていて、真実が明らかになってもホラーの恐怖は一ミリたりとも損なわれていません。

論理的に考えても、怪異はちゃんと残っている。

最初から最後まで非の打ち所がない作品でした。

おわりに

大島さんの作品にますます惹かれてしまいました。

現時点でそこまで作品数が多いわけではないので、これからリアルタイムで追うのも難しくありません。

年齢を重ねてもリアルタイムで追いたい作家さんに出会えて、嬉しい限りです。

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