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『影裏』徹底ネタバレ解説!あらすじから結末まで!

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会社の出向で移り住んだ岩手で、ただ一人心を許したのが同僚の日浅だった。ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。いつしか疎遠になった男のもうひとつの顔に、「あの日」以後触れることになるのだが―。芥川賞を受賞したデビュー作に、単行本未収録の二篇を収録した、暗い燦きを放つ三つの作品。

【「BOOK」データベースより】

※URLに『kageura(かげうら)』とありますが、入力ミスです。

タイトルは『えいり』と読みます。ご了承ください。

 

第157回芥川賞受賞作品で、文庫本では表題作に加えて二つの短編が追加されています。

表題作の『影裏』は綾野剛さん、松田龍平さん主演で映画化され、2020年2月14日に全国ロードショーになることが決まっています。

映画の公式サイトはこちら

 

本書は誰もが感じるけれど言葉にできない感覚を見事に表現していて、他の作品にはない魅力がありました。

一方で、置き去りにされてよく意味が分からないことも多々あり、それが賛否両論のもとになっているような気がします。

あと時系列がよく入れ替わるので、焦らずじっくり読んだ方が混乱せずに読めると思います。

それでも実力作であることには変わりないので、ぜひ読んでご自身の目で確かめてほしいと思います。

この記事では、表題作である『影裏』のあらすじや個人的な感想を書いています。

ネタバレになりますので、未読の方はご注意ください。

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影裏

主人公は今野秋一。

今野は二年前に転勤で岩手を訪れ、日浅典博と仲良くなります。

時には釣りに行き、時には山菜を採りにいったりと二人は気が合い、よく遊んでいました。

ところある日、突然日浅は退職して姿を消します。

今野は日浅の連絡先を知らないためどうすることもできません。

ところがしばらくして、日浅はふらりと今野の前に現れます。

日浅は冠婚葬祭関係の会社に就職し、互助会の会員獲得を目指す営業マンをしていました。

二人は以前と変わらない関係を取り戻したかのように見えましたが、そこには見えない距離がありました。

ある日、日浅は一口足りないため互助会に入ってほしいと今野に頼みます。

今野は互助会に入りますが、後日、日浅が西山というパート社員にも加入をお願いし、その上お金まで借りていたことを知ります。

西山は東日本大震災によってお金が必要になり、お金を返してもらうために日浅の会社に電話しますが、日浅は行方不明になっていました。

今野は居酒屋を巡って日浅の情報を求めますが見つかるはずもなく、日浅の実家をたずねます。

日浅の父親が応対してくれますが、彼は日浅が行方不明になって三ヶ月が経つというのに捜索願を出そうとしませんでした。

それは家族としての責任だとして、日浅と縁を切るに至った経緯を今野に話してくれます。

 

日浅は大学を卒業しているという話でしたが、卒業証書は偽造されたもので、偽造した相手から父親は金銭を要求され、口止め料ではなく謝礼としてお金を振り込みます。

謝礼とは、日浅と縁を切る決意を固めさせてくれたことです。

父親は息子は死んでいないとした上で、捜すのは無益だと今野を止めて話を終えるのでした。

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おわりに

表の裏に隠れたもう一つの姿。

その不気味さがよく表現された作品でした。

映画のキャストも表題作『影裏』を表現するのにぴったりの人たちなので、映像も含めて作品としてより高いレベルで完成してくれることを願っています。

ただ、あらすじだけを描くと本書の持ち味が全く見えないので、ぜひ実際に読んだ上で本書の魅力に触れてみてください。

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