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UVERworld『ENIGMASIS』の意味とは?収録曲の感想など

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UVERworldネクストフェーズ!

日産スタジアム公演を直前に控えるUVERworld12枚目となるアルバムはこれまでのどの作品にも属さないバンドサウンドを中心としたキャッチ―な楽曲揃いとなります。

Amazon商品ページより

日産スタジアム2daysを目前にして、通算12枚目のアルバムとなる『ENIGMASIS』がリリースされました。

原点回帰ともいえるバンドサウンドと、もう誰とも比べることのできない独創性と自由。

一度聴くだけでその良さが分かるキャッチーさもあるので、これで新規クルーがたくさん生まれること間違いありません。

この記事では、アルバム『30』のタイトルの意味や各楽曲の感想など書いています。

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タイトルの意味

内容に入る前に、タイトルの意味について。

『ENIGMASIS』とは造語で、『ENIGMA』には『謎』という意味があり、それを踏まえて『暗号を解読するように、自分たちの謎を解く』というような意味が込められています。

UVERworld自身もこのアルバムを製作途中ではどんな作品が出来上がるか分からなくて、作っていくことで暗号を解くようにその全貌を明らかにしました。

ロックバンドとしてここまでの地位を確立してもなお、自分の知らない魅力が自身の中から生み出せるなんて、UVERworldらしさが詰まったタイトルです。

全体の感想

今回は『ピグマリオン』以外はアルバム発売までリリースされておらず、ライブで披露されたりラジオで流れていてもその全貌は明らかになっていませんでした。

全曲通して真っ先に思ったのは、シンプルで率直に良いと思える楽曲が多いということです。

一度聴いたらすぐに口ずさめるような素敵なメロディー、口にしたくなるような素敵な歌詞。

ゴリゴリなバンドサウンドかと思いきや、ジャンル問わず良いと思えるものを詰めた自由さがUVERworldらしく、原点回帰にして今の彼らだからこそ鳴らせる音がここにあります。

あと、恋愛系の楽曲が多いのも印象的でした。

しかし、これは後述しますが、恋愛以外の要素もそこには詰め込まれていて、シンプルなのに聴けば聴くほど新たな魅力に気が付くことのできる。

何十週でも楽しめてしまうアルバムに仕上がっていました。

あといつもに比べてキーが低めで、その分、いつもと違った表現力を楽しめる作品でもあります。

曲ごとの感想

1『ビタースウィート』

いきなり恋愛、しかもちょっとリアルで甘いだけじゃない楽曲。

でも実は恋愛だけではない、というのがこの楽曲です。

TAKUYA∞がクルーと交流する中で、言ったことと思ってることが違うということを何度も経験して、それを可愛いと感じるところからこの楽曲が誕生しています。

可愛いと思ってるから、苦いけれどちゃんと甘い。

『瞬きの数をじっと見てる』という歌詞が印象的でした。

2『VICTOSPIN』

ドラマ『CODEー願いの代償ー』の主題歌で、リリースまでに一番メディアに露出した楽曲です。

いつものUVERworldらしい楽曲で、初めてライブで聴いても暴れられる爆発力を秘めています。

かと思えば、音源で聴くと歌詞や楽器一つ一つの音、コーラスの声などどれも印象的で、冷静に聴いても十二分に楽しめます。

3『ENCORE AGAIN』

BE:FIRSTのSHUNTOとのコラボ曲。

まず驚いたのが、SHUNTOが十九歳と思えないほど色気のあるボーカルで、存在感を放っていることでした。

最初はむしろTAKUYA∞がこの曲を歌っていることに違和感があって、本当にUVERworld?と思ってしまったくらいです。

しかし、何度も聞いていくと二人の対比が気持ちよく、ライブで対等なアーティストとして二人が共演する姿が早く見たいと思えました。

4『FINALIST』

こちらはANARCHYとのコラボ曲。

元々HIPHOPと相性の良いUVERworldですが、その期待をさらに超えてくれた一曲です。

個人的には『WE ARE GO』にも通じるサックスがバチくそにかっこよく、それだけのために何度も聴いてしまいました。

5『echoOZ』

このアルバムでは、TAKUYA∞の強さも繊細さも恋愛面に表れていて、この楽曲は強さが際立っています。

女性の不安な気持ちを包み込み、疑いようのないほどの愛を与える。

真っすぐな歌詞だけれども、これを二十代が歌ってもきっと響かない。

今のUVERworldだからこそ成立する楽曲だと感じました。

6『Don’t Think.Sing』

タイトルから『Don’t Think.Feel』の派生かと思っていましたが、もっと闘争心むき出しの曲でした。

アルバム中でも特にハードで、歌詞も過激。

TAKUYA∞が一度は躊躇してけれども、結局は歌ったのも頷ける内容です。

7『α-Skill』

これだけの成功を重ねてきても、まだどこかで誰かへの憧れや劣等感を抱いているであろうTAKUYA∞の歌詞が印象的です。

常人であれば、狂いそうなほどの努力をしてきた人だからこそ響く内容で、これだけのことをして『選ばれし者』というのはちょっと無理があるなと、本人が感じるのも当然です。

8『two Lies』

パイプオルガンのような音色で始まる冒頭。

TAKUYA∞の声に非常にマッチしていて、ここでまず心地が良い。

そして歌詞は『ConneQt』に通ずるものがあり、ここまで悲しい恋愛観を綴れるのはすごいと、ただただ感心してしまいました。

自分にない、ある意味究極に美しい曲で、だからこそ歌いたくなる。

そんな曲でした。

9『THEORY』

『REVERSI』のカップリング曲『セオリーと決別の研究+81』が生まれ変わった一曲です。

原曲は良質なメロディーと歌詞、そこにそれを木っ端微塵にするほどふざけたエッセンスがふんだんに詰め込まれていて、それがこんな曲に生まれ変わるとは思ってもいませんでした。

UVERworldを知らない人からすれば、とても良いバンド曲。

クルーからすると原曲の様々なエッセンスを気が付くことができて、思い出にも浸ることができます。

10『ピグマリオン』

感想など、詳細は以下の記事をご査収ください。

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アルバム曲にすると、ここまでの熱量、儚さ、そういったものよりも一歩奥まで進んだ印象をより受けました。

強くなりたいけれど、人の弱さを分かってあげられない強さはいらない。

とてもTAKUYA∞らしいメッセージで、やっぱり良い曲でした。

ライブで聴いてもっと好きになり、音源を聴いてもっと好きになる。

最高のループです。

11『ANOMALY 奏者』

インスト曲です。

『ANOMALY 』とは『変則、異常』という意味があります。

僕は密かに信人がメインで作っている楽曲が好きで、これもその一つです。

ここ最近のインストはバンド色が強めでしたが、今回はそこにどこか民族音楽のような要素も含まれていて、アルバムの中でもどこか異彩を放っていました。

12『ENIGMASIS』

ここ最近では定番となった、最後を締めるSEです。

『TYCOON』を想起させるようなボーカルがありつつも、また違う要素が含まれている一曲です。

特典

ここ最近では各地のフェスに参加するようになったUVERworldですが、そんな彼らのライブ映像が3曲×3会場分収録されています。

ほとんど今回収録の曲ではありませんが、フェスでもワンマンと変わらずキラキラ輝く彼らを見ることができるので、必見です。

おわりに

最近音楽にときめくことがグッと減っていたので、こんなに夢中になれる楽曲を聴かせてくれたUVERworldに感謝しかありません。

この感謝は日産スタジアムできっちり返し、最高の景色をクルーと見てきたいと思います。

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