宝石の国 10巻 第78話『経過』ネタバレ感想
前の話はこちら。
前回、フォスの祈りは届かず、金剛には致命的な不具合があることが発覚。
また、宝石たちの攻撃により、フォスは粉々になってしまいました。
今回は、そこから始まります。
第七十八話『経過』
心配そうにフォスの欠片を集めようとするユーク。
ルチルは海に捨てようぜと言い放ちますが、待った!とユークが制止します。
交渉したいから頭だけ閉じることを提案しますが、喋るだけで皆を唆したのだから被害が拡大するとボルツは反対します。
一方、シンシャは、断片に分けてそれぞれが隠すべきだと提案します。
そうすれば月人に見つかりにくいし、万が一動いても発見まで時間を稼ぐことができます。
全員の同意がある時だけ集めて閉じればいいというと、一同はなるほどと感心し、シンシャは褒められたのが恥ずかしくて顔を赤くし、急に謙虚になります。
この案にはユークも賛成で、他の宝石たちも異論はありません。
金剛にも確認すると、君たちの決定を優先すると自分の意思を見せません。
到着時の半身は長期休養所に隠してあり、ボルツが取りに行きます。
とりあえず話がまとまり、一息つくユーク。
場面は変わり、月人側。
金剛が遮断し、エクメアは残念そうな顔をします。
そこになんだここ!?と空気を読まないカンゴームが現れ、夫がお世話になっております、と他の月人に挨拶をします。
カンゴームは水兵リーベの水兵の説明を受けていたところだといいますが、おそらく元素記号を教えてもらっていたものと推測できます。
なんだよ重要なことって!と聞くと、エクメアはしばし考えた後、今日の夕飯は自分が作るといい、カンゴームはまじ!?と驚きます。
ちなみにメニューはカレーです。
場面は変わり、エクメアがネギらしきものが突き出た買い物袋を持って部屋に戻ると、アメシスト、ダイヤ、アレキ、ベニトが出迎えます。
部屋は散らかり、お酒を飲んでいるのかいつもより気性の荒いバルバタとカンゴームもいます。
結局、バルバタがカレーを作ったようで、宝石たちが食べるのは光カレーです。
薄暗い部屋にテーブルの明かりだけが灯り、一同は食事を始めます。
アレキが一口食べると、目隠しの下からでも目から光がレーザーのように飛び、光カレーの味について『真夏の夕立の後の鋭い光を一輪の青い花越しに見た時のまろやかさと清涼さ』とよく分からない食リポを披露し、バルバタは君、料理向いてるかもな、となぜか評価します。
一方、ベニトは月人たちが普通のカレーを食べ、それが排泄物として出てくることが不思議だといい、バルバタは、君は向いてないかもなとばっさりいいます。
和やかな雰囲気でしたが、突然、フォスが失敗したって本当?とアメシストが切り出します。
本当だと、エクメアは認めます。
フォスの重ねての嘆願の挙動が攻撃の動作と間違われ、仲間に砕かれたようだと説明します。
ダイヤはショックを受けますが、アメシストは今までことがあるもんねと冷静です。
絶対ルチルだよ、とこぼしたのはベニトです。
エクメアはさらに全員から一斉に攻撃を受けたようだと打ち明け、残念だといいます。
それを聞くカンゴームの表情は穏やかで、アメシストは笑った、嬉しいんでしょ~と指摘します。
フォスが失敗すれば、エクメアと一緒にいられるからと。
しかし、カンゴームは誰がどうしようと関係ないと否定。
自分にできることをするだけで、エクメアが無に行きたいなら仕方がないとサバサバしています。
そして、置いてったら追い付くだけだと決意を見せ、それを聞いたエクメアは笑い、みんなの前にも関わらず熱いキスを交わします。
バルバタはカンゴームがなかなか優秀だと評価。周期表も今日で全部覚えていました。
これにエクメアは科学者に向いているかもしれないとおだて、カンゴームも♡マークを浮かべて嬉しそうです。
一方、ダイヤは二人のキスにまだ興奮しています。
バルバタがフォスの回収についてたずねると、少し様子を見るそうだとエクメア。
エクメアは他の宝石たちにもバルバタに勉強を教わらないかと提案すると、予想していなかったバルバタは驚きますが、一同はその気になってしまいます。
食事が済むと、いちゃいちゃする時間が減るからとカンゴームはみんなに帰れと命じます。
ダイヤはいちゃいちゃ見せて~と空気を読みませんが、ばかやろうとカンゴームに断られます。
場面は変わり、みんなが帰った後、底の深いプール、もしくはお風呂に裸で沈むエクメアとカンゴーム。
ウエディングドレスのようなひらひらした布で二人は覆われています。
カンゴームは重要なことを教えてくれなかったことが不満そうで、エクメアは謝ります。
しかしカンゴームはすぐに気を取り直し、エクメアにぴったりくっついていれば一緒に無に行けるのではと考えます。
そして、だから呼び出したんだろうと勝手に判断します。
そして、割れてもいいからぎゅうっとしてとお願いするのでした。
場面は変わり、地球。
メロンがフォスの破片を隠し、ヘミモルと隠し場所について話しますが、当然、ひみつ~と明かしません。
一方、内気な新しいモルガはあっさり場所を明かしてしまい、隠し直しを命じられます。
そんなみんなの様子を、建物の中から眺めるユークとジェード。
ユークは、金剛が祈れば月人の願いが叶って全てが解決すると憶測していますが、金剛に聞いても埒が明きませんでした。
にんげんにアドミラビリス、三つに分かれた末裔、と知らないことばかりであることに気を落とすユークですが、フォスの虚言が含まれているかもしれないとジェードがフォロー。
慎重に考えるしかないとユークは思い直します。
フォスのいう幸福とは何だったのだろう、とジェードがこぼします。
訊いてみる?とユークにたずねられますが、いやっ!とジェードはすぐに拒否します。
行きましょう、と二人は風呂敷に包まれたお重のようなものを持って歩き出します。
おそらく、中にフォスの破片が入っているものと推測されます。
最後に場面が変わり、ずっと塞ぎ込んでいたイエローはベッドから起き上がるとシーツを体に巻き、窓の外を眺めるのでした。
おわりに
シンシャのおかげでフォスの扱いがちょっとはマシになってホッとしました。
エクメアとカンゴームのいちゃつき方はもはや以上ですね。色気というか、艶やかさがすごしです。
そして最後に久しぶりにイエローが登場しますが、あまり良い予感がしないのは僕だけでしょうか?
ちょっと停滞してきた気もするので、ここらで物語がさらに大きく動いてくれると非常に嬉しいです。
次の話はこちら。
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