『ヲタクに恋は難しい 5巻』ネタバレ感想!あらすじから結末まで!
隠れ腐女子の成海とゲーヲタの宏嵩の恋愛模様を描いた超人気ヲタ恋もついに5巻!! 二人で映画に夏祭りとあんがい順調に恋人してると思いきや…宏嵩の弟・尚哉と友人の光に問題が発生! 誤解をとくために非ヲタの尚哉が決死のネトゲにダイブ!? また成海がレイヤーデビュー(?)する怒涛のコミケ編を含む約40Pの描き下ろしもたっぷりと収録!! はたして成海の新刊は間に合うのだろうか? そしてコスプレ姿をみた宏嵩の反応は…(ハートマーク) ヲタクな人も、そうじゃない人もたくさん笑って恋がしたくなるときめきキュンキュン熱盛ィィィッ!! な内容でおとどけいたします!!
「コミックシーモア」内容紹介より
隠れ腐女子と重度のゲームオタクという男女の恋愛模様を中心に描く本作。
元々はpixivで誕生した作品ですが、瞬く間に人気沸騰し、今年の4月からはアニメが放送される人気ぶり。
全然関係ない話ですが、先日『ねほりんぱほりん』という番組で腐女子が特集されていたのですが、度肝を抜かれるような発言の数々に「尊いー!」でした。
他にもかなりなマイナーな人たちが特集されていますので、興味のある方は見てみてください。
※第二期終了してしまいました。第三期は未定です。
さて、話を戻しまして。
5巻は宏崇・成海ペア、樺倉・小柳ペアに加えて、前巻でトラブルの発生した尚哉・光ペア? にもスポットライトが当てられています。
期待に違わない本作の魅力について、この記事で紹介したいと思います。
ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
プロローグ
宏嵩に一緒に昼食をとろうと提案してくる三巻で登場した同僚二人。
話は宏嵩と成海の交際の噂について。
宏嵩は思わず言ってしまいそうになりますが、成海に内緒にするようキツく言われていたため、辛うじて否定します。
一方、樺倉と小柳はみんなから恐れられていて、かつ犬猿の仲ということもあり、こちらは付き合っているとは微塵も思われていませんでした。
たまらず二人をフォローする宏嵩。
すると、意外とちゃんと人を見ていると二人に褒められます。
いい話で終わりそうでしたが、そこは宏嵩。
興味のないことは覚えないと言い切り、それには同僚二人も含まれていたため、結局怒られるのでした。
Episode 32
休日、宏嵩は成海に誘われて映画を見に来ていました。
成海はすでに同じ映画を二回見ていましたが、入場者特典の推しのポストカードが手に入らなかったため、少しでも確率が高まるようにと誘ったのです。
こちらも相変わらずです。
宏嵩、分かってはいたものの、少しがっくりします。
目的のものは手に入りましたが、せっかくだからと映画を見る二人。
しかし、ここで問題が一つ。宏嵩は映画が苦手だったのです。
退屈で仕方がない宏嵩ですが、隣を見ると、三回目にも関わらず成海は号泣しています。
こういう自分にないものを持っている成海のことが宏嵩は好きで、映画も悪くないと成海の手に自分の手を重ね、無事に映画は終了します。
しかし、カフェでお茶をしている最中、何を考えたのか、成海は推しのつがいのポストカードをまだ入手していないと言い出し、そのまま夜の部も見ることになってしまいました。
宏嵩はさすがにげんなりしてしまいますが、成海は四回目も無事に感動できたのでした。
Episode 33
お祭りに来て、他の三人と待ち合わせている成海。
そこに若い男が話かけてきて、成海をナンパしてきます。
はっきりと断れないでいると、三人が来たことで、特に背の高い樺倉と宏嵩の迫力に圧倒され、男たちは逃げていきます。
成海は職場でもヘラヘラしてやり過ごそうとする癖があり、小柳に注意されます。
この日は、お祭りということでみんな浴衣です。
ゲームにしか関心がないと思われていた宏嵩も、今日は浴衣を着ています。
しかし、実際は浴衣を弟の尚哉に借り、着付けまでしてもらっただけでした。
ただ成海だけは、ついBL思考に走ってしまいます。さすが腐っています。
四人は思い思いにお祭りを満喫し、良い思い出を作っていきますが、途中で成海はみんなとはぐれてしまいます。
焦る成海に、後ろから呼びかける人影。またしてもさっきのナンパ男でした
Episode 34
小柳に言われた通り、毅然とした態度で断ろうとする成海ですが、恐怖でそれどころではなく、いいように言いくるめられそうになります。
すると、そこに宏嵩が登場し、ナンパ男たちの注意をそらし、その間に逃亡することに成功しました。
落ち着くと、宏嵩にはぐれたことを責められ、慌てて取り繕おうとする成海。
しかし、宏嵩はまた癖が出ていると見抜き、成海を抱きしめます。
ここまですれば、あとは本音を話すだけです。
怖かったと素直に言う成海に、宏嵩も怖かったともらします。成海のために強がってみせたのです。
樺倉たちと合流した帰り道。
成海の心臓は高鳴ったままです。
でも、それはナンパされた恐怖ではなく、宏嵩に対する好意からでした。
物語はそこで終わりそうでしたが、唐突に成海に尚哉からメッセージが届きます。
何やら悩みを抱えている様子で、成海はすぐに駆け付けようと意気込みますが、それを冷静に止める宏嵩でこの話は終わります。
Episode35 ①
小柳と成海がコミケに向けてコスプレの打ち合わせをしています。
成海はすでに小柳の好きなようにされる覚悟ができていました。
嫌なら断ってもいいと気をつかう小柳ですが、成海は決してコスプレが嫌なのではありません。
コスプレにはまり、これ以上趣味が増えることを恐れていたのです。
それを聞いて小柳は安心し、心おきなく引き返すことのできないレイヤー沼に引きずり込めると悪い顔で笑うのでした。
一方その頃、残された宏嵩と樺倉はオンラインゲームで遊んでいました。
衣装合わせも終え、成功に抜けて意気込む二人。
最後に、成海の新作の進捗状況についてたずねる小柳ですが、成海はまだネーム段階であることを笑顔で明かします。
これが現実逃避であることは明白でした。
Episode 36
前巻の回想で、光が女子トイレから出てくるところを尚哉が見てしまうシーンから始まります。
光は逃げ出し、その目からは涙がこぼれていました。
尚哉は光を泣かせてしまったことについて、宏嵩と成海に相談します。
詳しく事情を聞くと、他の友達は光が女子であることを知っていて、逆に男であると勘違いしていたことに驚かれたとのことでした。
あれ以来、光は大学に来ていません。
光を傷つけてしまったことに落ち込む尚哉ですが、なおさら会って話さないとダメだと成海に諭され、気持ちを切り替えて光に会うことを決意します。
残る問題は、どうやって光に会うか。
これを解決したのは意外にも宏嵩でした。
ヒマを持て余したゲーヲタがすること。
それはオンラインゲームです。
Episode 37
光は自室にこもって宏嵩の予想通り、オンラインゲームをしていました。
元気のない様子に父親も心配しています。
光自身も一人でゲームをすることに虚しさを感じていましたが、それを無視してもっと難易度の高いエリアに向かいます。
するとそこにはすでに先客がいて、それは宏嵩のアバターを操る尚哉でした。
パソコンの操作に不慣れな尚哉とコミュニケーション能力が乏しい光は、誤解を招くようなやりとりばかりしてしまい、勝手に自爆し合ってしまいますが、強敵の乱入によりなし崩し的に協力プレイ。
終わってみると、二人はすっかり仲直りしていました。
後日、他の友人たちとも会う尚哉と光。
そのまま遊びに誘われ、自分も行っていいのかと不安がる光ですが、尚哉はそれを不思議がります。
だって、彼にとって光はもう友達なんですから。
Episode 35 ②
無茶苦茶な宏嵩の夢で始まり、小柳と成海はコミケに向けて準備をしていました。
しかし、成海の新作は相変わらずネームで止まっていて、つい小柳は注意しています。
後日深夜、突然ネームを見てほしいと成海から連絡の入る小柳。
成海は小柳の注意を受けて、それでも納得のいくものにしたいと徹夜をしてまでネームを直していたのです。
もちろん直したネームは小柳のドストライクでした。
それを聞き、安心して眠りにつく成海。
小柳は成海のやる気にあてられ、好きなことをする上で、苦労さえも楽しいことを思い出し、コスプレの衣装作りにより一層励みます。
Episode 38
成海たちの会社は修羅場を迎えていました。
あまりの忙しさから衝突してしまう樺倉と小柳。
樺倉はすぐに反省し、喫煙所で小柳に謝ります。
小柳も分かっているからすぐに仲直りし、すぐに仕事に戻る樺倉。
入れ替わるように宏嵩が喫煙所に入ってきて、うまそうにタバコを吸います。
すぐに出ていこうとする宏嵩に、もう少し休めばとアドバイスする小柳ですが、宏嵩はそれを断ります。
宏嵩は仕事を頑張っている成海に負けたくないのです。
しかし、彼女は誰かに押してもらわないとやる気スイッチが入らないという欠点もあり、同時に呆れてしまう二人でした。
Episode 35 ③
コミケ当日。
小柳と成海は待ち合わせをして会場もとい戦場に向かいます。
自分のスペースとコスプレとの兼ね合いに成海が悩んでいると、気をつかった小柳は、午前中の成海の買い物を代わりにしてくれるといいます。
頼もしい言葉に成海は感謝し、手作りの地図を渡して小柳を送り出します。
午後、宏嵩がスペースに現れると、入れ替わるように成海と小柳は着替えに向かいます。
二人が選んだコスプレはFGO(Fate/Grand Order)のキャラクターで、小柳が巌窟王エドモン・ダンテス、成海はぐだ子(女主人公)でした。
撮影を楽しみ、宏嵩にも見せようと写真を撮って、宏嵩に送ります。
無事コミケは終了し、樺倉も合流して打ち上げに向かおうとする四人。
ふと思い出した成海は、写真の感想を宏嵩に求めますが、宏嵩の元には写真なんて送られてきていません。
慌てて確認すると、送信先は尚哉になっていました。
顔面蒼白になる成海。
結局、会社の仮装パーティーで撮ったということにして誤魔化すことにしました。
後日、写真を眺めていた尚哉は、写っている人が成海に似ていると指摘してきますが、宏嵩は胸があるから成海ではないと断言し、そっかと尚哉はあっさり納得してしまいました。
さりげなく尚哉もひどいと思わされるシーンでした。
おわりに
現実的に考えて、オタク同士でこんな恋愛が成立するなんてなかなかありませんが、その一方で夢があるし、二次元も三次元も楽しむっていうスタンスが良いですよね。
これからアニメも放送され、ますます人気になることが予想される本作。
アニメ放送前にチェックされてはどうでしょうか。
次巻はこちら。