『ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VII レッド・ヘリング』あらすじとネタバレ感想！
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よなよな書房
『あなたの言葉を』あらすじとネタバレ感想！辻村深月さんが子どもに伝える言葉の贈り物
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「辻村さんは大人なのに、どうして子どもの気持ちがわかるのですか？」
あの時、のみこんだひと言。いま感じている気持ち。
その言葉はいつか必ず、あなたを助けてくれる。
これから大人になる人たちへ、辻村深月が一緒に考える。学校生活、出会いと別れ、読むこと、書くこと――
自らの体験を元にまっすぐに語りかけるエッセイ集。【本文より】
大人になってよかった、と思うこともたくさんあります。そのひとつが、「自分の言葉」で気持ちが伝えられるようになったことです。さあ、一緒に「あなたの言葉」を探しにいきましょう。
Amazon商品ページより
本書はいわゆる小説ではありません。
辻村深月さんが毎日小学生新聞で月一で連載していた記事をまとめたものになります。
子どもに向けた言葉なのに、それが大人にも考えさせる機会となる。
だって大人だって、子どもでもあるから。
問いかけるような、手紙のような辻村さんの言葉が心地の良い一冊です。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
本書は月一回の連載ということで、その時のテーマに沿った内容もあれば、読者からの質問に対して応えた内容もあります。
どの作品でも辻村さんらしい、人を受け入れる温かさと懐の深さを感じることができますが、本書はそれが一層に感じられるものになっています。
小説家という華々しい一面だけでなく、辻村深月という一人の女性が歩んできた人生を紐解いたようなありふれた地味な一面も多く登場します。
この飾らない、ありのままな姿こそが彼女の魅力なのだと、再確認させてくれる内容のオンパレードです。
感想
よみがえる幼心
辻村さんの言葉は、本当にすとんと心に入ってくる。
だから投げかけられた疑問について一生懸命考えるし、世の中は多くの価値観があるからこそ素晴らしいのだなと思える良い機会となりました。
僕も思っていたことですが、あまり自分が大人になったという自覚がありません。
ただ世間一般的に大人としてふさわしい振る舞いを意識してしているだけで、それが僕の本意全てではありません。
もっと好きにしていいのに、と思いながらも、ほどほどにねと変なラインを引いて後輩たちには伝えてしまいます。
その点、子どもとは同じ目線で話せている自覚があるので、それは引き続き楽しみたいなと、まずはそんなことを思いました。
自分の言葉
あと思ったことは、辻村さんにファンレターを書いて送りたいと思ったことです。
すぐに検索をして、こうすれば送れるのかという流れは分かりました。
読んでもらえれば感動ものですが、読んでもらえなくても一向に構わないと思っています。
ただただ、辻村さんの作品、もっといえば特に『スロウハイツの神様』によって人生へ捧げる情熱を得て、それまでは想像もできなかったような幸せを得ることができたこと。
それを伝えたいのです。
書きたいことはいくらでもあるので、まずは書く内容を整理して、次にそれを形にして、辻村さんに届けられる形にできればと思っています。
おわりに
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