『薬屋のひとりごと 9』あらすじとネタバレ感想!
壬氏の一世一代の行動の結果、
Amazon商品ページより
とんでもない秘密を共有することとなってしまった猫猫。
折しも後宮は年末年始の休暇に入る時期。
実家に帰りたくない姚は、猫猫の家に泊まりたいと言い出した。
とはいえお嬢様を花街に連れていくわけにもいかず、
姚と燕燕は紹介された羅半の家に泊まることになる。
一方、口外できない怪我を負った壬氏のために、
猫猫は秘密裏に壬氏のもとに通わなくてはならなかった。
できる範囲で治療を施していくが、
医官付き官女という曖昧な立場に悩まされる。
壬氏が今後さらに怪我を負わないとも限らないが、
医官にはなれない猫猫は医術を学ぶことはできない。
そこで、羅門に医術の教えを乞おうと決めるのだが――。
シリーズ第九弾となる本書。
前の話はこちら。
猫猫は大きな流れに飲み込まれ、医療の知識を学ぶ必要に迫られますが、彼女を医療から遠ざけたい羅門は課題を突き付けます。
ダークさが出てきた回で、楽しいで終わらないところが面白かったです。
この記事では、本書のあらすじや個人的な感想を書いています。
核心部のネタバレは避けますが、未読の方はご注意ください。
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あらすじ
必要性
壬氏は自らの立場を捨てるために焼き印を腹に押し当てました。
これは誰にも知られてはいけない秘密であり、猫猫はそれに巻き込まれた形になります。
医官に見せられないということは猫猫が治療するしかありませんが、薬師である彼女には外科的知識と経験が足りていません。
壬氏からすれば、猫猫と一緒になるための覚悟でありますが、彼女からすれば迷惑この上ありません。
それでも仕事として全うしなければならず、医療を学ぶことを決意します。
華佗の書
猫猫は医療を学ぶべく羅門に頼み、姚と燕燕も連れて羅漢の家を訪れます。
向かったのは離れで、医術を学ぶためには資格が必要だとして、三人に課題を与えます。
それはこの部屋のどこかにある華佗の書を見つけるというものでした。
華佗とは伝説上の人物で、一般的には元化として知られています。
建国前の人物ですが、『華』という字は皇族以外の名前には使用を許されていません。
つまり、それと明確に分かる形ではないことがそこから分かり、三人はあらゆる方向から華佗の書を探します。
感想
医療の考え方
現代ではこれまでの知識・経験の積み重ねにより、医療では安全性・倫理観を保ちながら新たなエビデンスを積み重ねることができます。
しかし、本書の時代、世界観においては医療はまだまだ限られた人に知識や経験が集約していて、それを学ぶことは並大抵のことではありません。
かつ倫理観の問題は大きいです。
僕らは人体について学ぼうと思えば、子供向けの図鑑でも簡単に知ることができますが、そもそも図鑑に載っている知識はどうやって入手したのか。
壬氏の行動が引き金となり、猫猫が医療にさらに深く沈みこんでいくのが印象的でした。
しかし、一人ではありません。
姚や燕燕も一緒ということで、猫猫に足りない部分を補いながら進んでくれるので、その安心感はすごかったです。
新たな旅
本書の後半では、猫猫たちは新たな旅に赴きます。
新たな医療の知識・技術を携え、壬氏だけでなく羅漢をはじめとした大人数での長期にわたる旅です。
これまで絡みがそれまでなかった登場人物の組み合わせでの行動を強いられることで、新たな化学反応が生れるので、先の展開が楽しみです。
どんな組み合わせでも面子が濃すぎるし、それでいてちょうど良いところに収まるのは、さすが日向夏さんという感じです。
おわりに
次の事件に向けた準備会という意味合いが強めですが、それでもバタバタしているので、本当に退屈しない作品です。
いつ起こるとも分からない蝗害と、西都での怪しい思惑。
次巻も楽しみです。
次の話はこちら。
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