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『熱帯魚は雪に焦がれる 7巻』あらすじとネタバレ感想!

あなたが、わたしの道標になる。

七浜高校水族館部のふたりだけの部員・小雪と小夏。小夏は、ふたりをつないでいたものが「孤独」だと感じていた。そして、徐々に変わりゆく小雪との絆が薄れることに怯えてもいた。ある日、小夏はついにその感情を爆発させてしまう。小雪は、そんな小夏に真正面から向き合おうと決心する――。気持ちを吐き出し、ぶつけ、大切な存在をたしかめ合ったふたりは――。

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前回、すれ違いから仲違いしてしまった小雪と小夏。

今回は二人の悩み、そしてはじめて言いたいことをぶつけるところが中心に描かれています。

あらすじ

第25槽『帆波小雪は気付けない。』

小雪は小夏を怒らせてしまったことを理解しつつも、自分の言葉でなぜ小夏が怒ってしまったのかが理解できずにいませんでした。

ダメな先輩だと落ち込み、小夏に送ったメッセージの返事が来ないことが常に気になり、授業中でもついチェックしてしまいます。

数学の教師はそれを見つけますが、普段の優等生ぶりからあえて本人には注意せず、父親にこっそり報告します。

その後、小夏が部活を休むと連絡があり、二人の間に何かあったことを確信します。

話を聞いてあげますが、小雪の話からでは何も分からず、力になってあげられないことを悔やみます。

その夜、小雪は母親に小夏のことを打ち明けます。

小夏は自分を受け入れてくれた、はじめて心から友だちと呼べる存在で、小夏と出会ってからはまるで夢を見ているようだったと。

母親はその気持ちをそのまま伝えると良いとアドバイス。

小雪は決心が決まり、翌日、授業中にいじっていた罰として自ら父親にスマホを預けると、教室にいる小夏のもとに向かうのでした。

第26槽『天野小夏は溺れない。』

一方、小夏は小雪を傷つけてしまったことを後悔し、メッセージにも返事をできずにいました。

唯一の心の拠り所である父親に電話しますが、出てくれません。

小雪を失い、溺れるような感覚に陥る中、名前を呼ばれて顔を上げます。

そこに立っていたのは小雪でした。

小雪は小夏を廊下に連れ出して自分の気持ちを伝えようとしますが、その時、朝礼の始まりを告げるチャイムが鳴ってしまいます。

小夏は教室に戻ろうとしますが、小雪が止めます。

今話さないと、小夏との関係が壊れてしまって嫌だからと。

二人はお互いに謝罪の言葉を口にし、小雪が昨晩、母親に伝えたことをそのまま伝えると、小夏もまた自分の本当の気持ちを教えてくれます。

小雪のために頑張りたかったのに、一方でこのまま小雪が変わらずに自分だけが彼女の本当の姿を知っていたいと思ってしまったのです。

本当は寂しがり屋で、変わって小雪が遠くに行ってしまうことが怖かったのだと。

小雪はそんなことも分かってあげられなかったことに涙を流し、それでも自分のことを大切に思ってくれる小夏にいいます。

自分も小夏がいないと寂しいと。

もう二人の気持ちは一つです。

小夏も涙を流し、小雪と抱き合い思います。

二人を繋ぐものは『孤独』だけではないのだと。

第27槽『天野小夏は立ち止まらない。』

小夏が久しぶりに部活に顔を出すと、新しい部員が三人も増えていました。

小雪は部長なんだとしみじみ思っていると、自分の名前を呼ぶ声が聞こえます。

振り返ると、そこには海外から戻ってきたばかりの父親が立っていました。

父親は小夏に何かあったことを知り、駆け付けたのです。

小夏は久しぶりの再会を喜びますが、すぐにずっとここにいるわけじゃないことを思い出し、悲しくなります。

その夜、父親と妹である叔母が話しているのを小夏は盗み聞きします。

父親は小夏に寂しい思いをさせないために今の仕事をやめようと考えていましたが、叔母はすぐに止めます。

これ以上、小夏から居場所を奪わないであげてと。

小夏は父親の考えていることを嬉しく思いつつも、このままでは変われないことも分かっていました。

誰もが寂しいという気持ちを持っていて、だからそれを受け止めて前に進まないといけないのだと。

場面は変わり、毎月一回行われる水族館部の一般公開。

父親は学校で小雪の父親と話し、色々と考えてしまいます。

小夏が小雪と楽しくやれているのは分かっているけれど、小夏は寂しがりで、小雪が卒業してしまったらまた一人だと。

しかし、小雪の父親はそうは思いません。

二人を繋ぐものは、そんな簡単なことで断ち切れるものではないと。

それで父親は決心が決まり、帰ることにします。

頭を撫でるのも途中で止めますが、代わりに小夏が父親に抱きつきます。

父親がいなくて寂しいけれど、その寂しさを受け入れた先にあるものが見たいのだと。

小夏は心に住むサンショウウオを追い出すのではなく、受け入れて前に進むことを決めたのでした。

第27.5槽『天野小夏は意識しない。』

小夏は部活の後輩たちから着ている制服の違いについて聞かれます。

彼らは小夏が東京から来たことを聞いて驚きます。

それくらい言葉遣いがこの土地にすっかり馴染んでいて、何より小雪と仲良くする姿はとても転校してきた人とは思えない微笑ましいものでした。

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感想

これまで変わる小雪を見て、どんどん自己嫌悪に陥るばかりの小夏でしたが、今回、ついに前に進み出します。

年のせいか涙腺が緩みっぱなしで、ここまで読んできて良かったと本当に思いました。

自分と小雪が同じ気持ちだということに気が付けたことも大きいですね。

もう束縛しなくても、二人の気持ちが離れることはありません。

でも、今度は小雪の部活引退、そして卒業が待っています。

離れてしまうことに対して、二人は何を思い、その先にどんな未来を描きたいのか。

今まで以上の大きな問題ですが、小夏と小雪であれば乗り越えてくれると、7巻を読んで確信しました。

おわりに

終わりが少しずつ見えてきた7巻でした。

1巻の頃から二人は本当に成長して、特に小夏の成長っぷりが著しく、我が子のように嬉しくて涙が何度も溢れてきました。

引退、卒業という別れを前に辛い気持ちもあると思いますが、そんな気持ちも含めてしっかりと受け止めてまた読みたいと思います。

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